こんにちは、ドクダミ淑子です。
先日、ある営業の後輩から相談・・・というか愚痴られました。
「事務の人が、仕事に責任感を持っていない」
「やって当然」をやってくれなかった?
後輩が事務の方に頼んだ内容はこうでした。
「Aをやってください」
そして事務の人は、言われた通りにAをやりました。
でも、それに不満を持っているのです。
その仕事は、Aをやったら必ず次はBをやるという流れになっています。
だから、後輩いわく、「Aを頼まれたらBまでやるのが当たり前」であり、「A→Bなのは当然わかっているのに、Bをやらないなんて仕事に責任感がない」というのです。
事務の方は、後でこう言ったそうです。
「Aをやってって言われたからAをやった。Bをやってほしかったら、ちゃんと言いなさい。」
事務はベテランなのに、なぜわざとやってくれないのだろう、私は事務スタッフにイジワルされている・・・後輩は、そう思ってモヤモヤしていたそうです。
「~してくれるはず」は思い込み
私は後輩に言いました。
「そういう、~してくれるはずって言うのは危険だよ。ちゃんと指示出さないと。」
「でも・・・」
「事務の人は、言われたことをちゃんとやる・言われないことはやらないから、最初から最後まで言わないとやってもらえないよ」
「でもそれって責任感なくないですか?」
「指示出しが甘いくせに、丸投げする方が責任感がないと思うんだけど」
「・・・」
そう、後輩は自分の仕事の指示出しが下手なことを棚にあげて、頼んだ人が「空気を読んで」「気を効かせて」やってくれることを望んでいたのです。
「~してくれるはず」って言うのは危険です。
仕事が属人的になるリスクもあります。
「前任者はAと言えばBまでやってくれた。Aって言ったらAしかやらないのはおかしい」とか、よくわからないトラブルが起こる可能性があるからです。
そしてそれを営業の人数分覚えるのは、事務の人だって大変です。
たった一言、「AとBをやってください」と言えばいいのに、なぜそれを面倒臭がるのでしょうか。
あとで確認したら、事務の人も、後輩の言葉足らずなところをどうにか直そうとして、わざとAしかやらなかったそうです。
私は、人に期待しないと気づいた
後輩は、「責任感があれば、~してくれるはず」という意見は変わらないまま、時間切れになってしまいました。
その話を振り返ってみて、私は思ったのです。
「ああ、私は仕事相手に全く期待していないんだな」と。
私は、1から10まで説明して、仕事を頼むやり方をしています。
事務の方が気を効かせて何かをするという隙を与えません。
仕事としてはやりやすいかもしれませんが、事務の人にすれば、言われたことをやるだけになるので、「私の仕事を通して成長できるか?」というと、できないかもしれません。
仕事のスピードを早めるとか、その人が目標を作ってやらないと、言われたことをやって終わるような仕事しかさせていないからです。
でも、私はそれでいいと思っています。
相手に「~してくれるはず」でイライラしたり、モヤモヤするのはお門違い。
自分の指示出しが悪いと反省すればよいだけです。
期待=高望み。相手に自分の理想を求めるのは迷惑だと思う
これって家事の問題でもありますよね。
「疲れて寝ていたら、食器を洗ってくれるはず」とか、「食器を洗うって言ったのに、翌朝まで置いておいて“朝洗うつもりだった”と言われてムカついた。普通今すぐ洗うだろ」とか・・・。
婚活中もある。
「デートで行く店は予約して当然」とか、「男性がリードして当然」とか・・・。
仕事の付き合いではなく、家族や恋愛相手だからより期待してしまうのかもしれません。
でも、基本は「全部言う」べきだと私は思います。
だって、違う人間なんですもの。
人に期待をしない。
冷たいようですが、そっちの方が、無駄なストレスがなく、ちゃんと仕事をこなせると思った出来事でした。
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