こんにちは、ドクダミ淑子です。
会社で仕事をしていたら、こんな声が聞こえてきました。
「契約書の契約日が2023年1月になっておりまして・・・すみません」「申し訳ございません!先ほどFAXが届いたのですが裏表逆だったようで真っ白で・・・」と。
電話をかけている若い子の方が申し訳なさそうに話していて、私は「日本人ってこういうところあるよな」と思いました。
悪くなくても、謝った方が事が丸くおさまる、みたいな。
こっちは何も悪くありませんが?
だってさぁ・・・「契約書の日付が2023年だった」とか、「FAXを裏返しで送った」とか、こっちの非なんてカケラもないんですわ。
「今、2024年ですけど!?」「FAX裏返しで送るとかどんなおっちょこちょいだよ!?」って感じなんですけど!
でも、そこを「相手に何度も作業をしてもらうことが申し訳ない」みたいに言うのが、日本人だし、「角が立たない」ってやつなんだよなぁ・・・と思った。
こっちが謝ると、内心めんどくせーなと思っている人も、「いやいや、あなたは何も悪くないよ!」って言いたくなるからね。
そういう「とりあえず謝る」みたいなのって、日本人同士のコミュニケーションだとアリなんだろうなと思う。
責任問題の世界ではナシなのよね
でも、こういう「お気持ち」のコミュニケーションって、「事実確認と原因の追求と改善案の提出」的なやりとりでは通用しないんだよな、と思う。
私の仕事って、先述した両者、どっちもあって、顧客次第でケースバイケースで対応するんですね。
「すみません!」で許してくれるところと、すみませんだけじゃ足りないところがある。
「すみません」を言わないと炎上するところもあれば、逆に言わずに炎上するところもある。
対応を間違えないように、「コミュ力」をそのへんでよく使う仕事だなぁと思う。
謝ったら負けな人達
そんな中、最近のネット上での騒ぎを見ていると、「謝ったら負け」みたいな人が増えているように見える。
まぁ、謝るって「私が悪いです」っていうことだから、「謝ったってことは非を認めたってことだな!責任!罪!罰!」みたいに騒ぐ人もいるわけで。
そういうのから身を守るために必要以上に謝らないっていうのもある。
でも、そればっかりだと殺伐とするよなぁ・・・なんて思う自分もいる。
さっき書いたように、「私が悪うござんした!」ということで逆に「いやいや、私も悪かった」ってなってなんとなく穏便に終わることもあるなぁと思うけど、ネット上の赤の他人だとどう転ぶか、わからんからなぁ・・・
ちなみに私は契約書の日付が間違っていた時にどうするかというと、「アハハ!そういうこともありますよね~」と笑って流す感じでやっています。
大したことがないのでまたやって頂戴みたいな感じで。
まぁこれでもアリなんじゃないでしょうか。
HIKAKIN氏は悪くなくても謝って穏便に済ます
そんなことを書いていたら、HIKAKIN氏が4年前の交際相手からのタレコミで文春砲された時に、全然悪くないのに謝るという事例がありました。
ヒカキン、二股疑惑「即日謝罪」の秀逸すぎた"中身" 「文春砲」への対応、プロも驚くリスクマネジメント | 災害・事件・裁判 | 東洋経済オンライン
HIKAKIN氏は、報道をした文春や、そこに情報提供をしたA子さんと対立することなく、十分な配慮を行った。これによって、さらなる対立や攻撃を回避している。
<中略>
できる限り、対立や応酬は避けて、平和的な解決策を図ろうとするのは、あらゆるリスクマネジメントにおいても重要なポイントとなる。
「私が悪い」だけでは足らず、おまけに「お相手の方への誹謗中傷ダメ!」までつけて。
「謝ったら負けじゃないんだよなぁ・・・」なんて改めて思ったのでした。
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