こんにちは、ドクダミ淑子です。
母と会った時に、こう聞かれました。
「なんで、リモートで仕事が出来るの?」
うちの夫はフルリモートなんですよね。
そういう話の流れから聞かれたんだと思います。
私はこう答えました。
「紙が必要ないから」
「コミュニケーションがWEBで取れるから」
ペーパーレス時代ですから
「私が事務員のパートしていた頃は、会議の前に必要な書類を印刷して、ホチキスで留めて、社員さん1人1人に配りに行ったりしていたのよね」
「そうそう、それが『今日の資料です』ってチャットとかメールとかで送って、各自で印刷するとか、画面上で見ればいいだけになったのよ」
「あとは、Web会議とか、ちょっとした会話なら、LINEグループみたいな感じで仕事のプロジェクト毎にグループを作って話したりもできる」
「”これ、お願いします”みたいなお願いも、チャットで送ってチャットで資料データを返してもらうとか」
「なるほどね・・・じゃあ会社にいなくても、会社にいた時と同じようなことが出来るようになってきたのね」
「そんなの無理」から入る人もいる
うちの母は、まぁ色々とヤバい面もあるものの、こういう説明はわりとすんなり聞き入れるタイプだと思いました。
父も父で、コロナ禍でZoom飲み会なんかをやるようなジジイだったし、なんだかんだで時代の流れには乗っている感じ。
しかしその一方で、義父母がここ3年くらい、「テレワークなんて無理やろ!?」と騒いでいるのです。
アンタらの息子、3年くらいやってますけど?
義父は元・大企業の技術職なんですけど、「徹夜」「飲み会」「タバコミュニケーション」みたいなスタイルで仕事をバリバリやってきたタイプらしく、それらが無くなってきているというのが信じられないらしい。
いや、別に信じなくてもいいけど、現実そっちの方向に行っているからね。
20年近く前に引退したのに、いまだにその時代の「常識」を引きずってらっしゃる。
義母は義母で、嫁(=私)に「お義母さん、今の時代は自分の席でタバコ吸っちゃダメですし、お茶も飲みたい時に自分で用意するんですよ」と言われて目を丸くして驚いていた。
「え!?じゃあ淑子ちゃんの仕事って何?」とか驚いていたので、私がお茶汲みをしていると本気で思っていたようである。
自分達の常識とか仕事のイメージにこだわっていると、こんな感じになるのかもしれない。
・・・にしても、義母のOLイメージは自分が働いていた40年近く前から変化が無さすぎて驚いた。
ドラマも見ないのだろうか?
とにかく、「今までのスタイルを変えるなんて無理」みたいな考えから入ると、変化を受け入れるより拒絶する方が簡単なのだろうなと思った。
少子高齢化に向けて
私の働く業界では、少子高齢化とそれに伴う労働人口の減少に向けて何をするか?が大きなテーマになってきている。
色々と考えていくと、「社員を増員するために募集に予算を投じよう」よりも、「社員が増えなくても業務が回るように対策し、そこに予算を投じよう」の方が上手く行きそうな気がする。
あとは、「優秀な人を育てる」も、多くの場合行き詰まるので、「凡人でも出来るように仕組みを整える」の方がよい気がする。
自動化・簡略化・システム化などなど、つまりは「DX化」だ。
ただ、これがわりと「変化を伴う」ものなので、経営者は「いやいや、優秀な人を育てるんだ!会社は人が命!」「今の業務フローのままで仕事が増えたら増員するぞ!」みたいな道を選ぶことが多い。
それは私の仕事が増えるので良い気もするけれども、上手く行かずに困っているパターンも多いし、10年後20年後は大変なことになるだろうなと思う。
働く身からしたら、ミスが生まれる環境は出来るだけ少ない方がいいし、楽ができるものなら楽したいし、時々なら家で働いていて通勤の時間を有効活用したいものなのだ。
それを「今までのやり方を変えずに、頭数を集めて人力でどうにかする」と考えている時点で、仕事を探している人の選択肢から外されているのだ。
だから、色々な会社と話をしていると、変わるのは「今」だなと思う。
というか、今、変われなかったら、そのまま少子高齢化がさらに加速すると共に会社は終わっていくと思う。
「そんなの無理」と時代の流れをシャットアウトしつつ昔ながらの働き方を続けている会社は、そろそろ危機感を持った方がいいんじゃないか・・・と思って話をするんだけど、うちの義父母みたいに「そんなの無理」勢はなかなか自分の意見を変えないんだよな。
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