ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

上手に諦める


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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

私は早朝~深夜まで開いているジムに5月から入会して、月8回を目標にせっせと通っています。

 

平日早朝に1回、土日のどこかで1回で、だいたい月8回の計算。

でも、平日はだいたい寝落ちから朝までぐっすりだし、土日も公園に半日行くとへとへとになり、昼寝してまた午後遊びに行くとへろへろになるので、なかなかハードなトレーニングをするのが難しい。

でも、通わないというのが一番よくないので、軽い運動であっても、コツコツ通うことを優先しています。

 

さて、そんな中、11月3日(金)の文化の日の朝、私はジムに行きました。

 

 

限界集落住んでみたを見てみた

だいたい私は、ジムでマシンに乗りながらテレビを見ています。

いつも平日の早朝はZIP!なのですが、その日はNHK総合が気になりました。

 

放送されていたのが、『限界集落住んでみた』だったからです。

 

限界集落住んでみた福島・南会津町 たっぷり45分版 ~ディレクターが語ってみた~ | 知っトク東北|NHK

 

限界集落(人口の半分超が65歳以上の集落)での暮らしを垣間見ながら、住民の方のインタビューをしていくのです。

 

奥さんが少し前に亡くなったという男性。

お花が大好きだった奥さんの為に、花畑を枯らさずに毎日世話をして、その花をお供えしている。

「もうすぐ死んでから3年になるから、それまでは・・・」と言いつつ、「あの時ああしてやればよかったと亡くなってから思う、それは遅いから親孝行しろよ」と言いながら「そういうのを忘れるために飲んでんだよ」と酒を飲む。

 

1人で集落に残る、女性。

介護かなんかで「お前に出ていかれると困る」と言われて残って、家族がみんな亡くなったり家を出た後も畑を守り続けている彼女に、今の生活での良いところ・楽しいことなどを聞いてもなかなか答えは出て来ない。

「でも、ここにいると少しいいんだ」と笑う。

 

VTRを見るのは、出演しているディレクターと、福島県出身のたんぽぽ白鳥久美子さん。

一人で集落に残る女性を見て、「上手に諦める」という言葉を出しているのが印象に残りした。

 

 

上手に諦める

「上手に諦める」かぁ・・・

 

わかるなぁ。

 

あれがやりたい、これがやりたいって本当に尽きなくて。

私も出来ることなら毎日ぐだぐだしていたいし、本をずっと読み続けていたいし、積ん読をどうにかしたいし、ついでに家の掃除もしたくて片付けたいところだってたくさんある。

 

でも、全部は出来ないし、「子どもがいるから仕方がない」って部分はやっぱりゼロにはならない。

子どものお昼寝優先でやっていて車もない生活なので、遊びに行くのは半径10キロ圏内ばかり(そんな中でも色々な場所があるのが今の住まいの良いところ)。

 

でも、「まぁ出来ないものはしょうがないよね」ってバッサリ捨ててサッパリ忘れて、違う方を向いていって、出来ることを全力で楽しんでいくしかないのだ。

 

・・・というのを「上手に諦める」で思った。

出来ないものは仕方ないじゃん!そこは忘れて出来ることで楽しもうぜ!みたいな。

 

 

選択肢が多い時代に生きている

昔の「寿退職」みたいなのって、「上手に諦める」のひとつだったと思う。

 

会社に既婚子持ち女性が付けるポストはないから、辞めるしかない。

ベビーシッターは高いから庶民は使えないから、家庭内でどうにかするしかない。

みんな子どもが大きくなった人達ばかりだから、幼児を育てながらパートはできない。

だから、「仕方ない、諦めるか」と思えたし、周りも専業主婦だらけだったから、なんだかんだで近所の人が家に集まったり立ち話したりして、ストレス発散していた。

 

ところが、今はどうだろうか?

子どもがいても時短で働くこともできるし、産休育休制度も充実していて、長いところだと3年くらい取れちゃうし、ベビーシッターも家事代行も病児保育も一昔前よりは庶民でも手が届く金額になってきた。

さまざまな支援やサポートの制度を駆使すれば、もしくはホワイトな会社にぶら下がれば、フルタイム残業ありか退職か、みたいな白か黒かゼロか100かみたいな感じではなく、無数のグレーの中で生きられるようになってきているのだ。

 

働き続けたい人(私も含め)には喜ばしいことだけど、逆にしんどくなっている人もいるんじゃないか?なんてふと思った。

 

環境とか時代とかで「仕方ない」と諦められず、「自分次第で、工夫次第でどうにでも出来るよ!」となるのが、諦めてはいけないのが、しんどい場合もあるんじゃないの?

 

 

諦めきれない時代

今は、選択肢がたくさんあり、「仕事と育児と家事との両立」だって出来る可能性があるし、実際に出来ちゃってある人もいる。

だから、「簡単には諦められない」のだ。

 

それは、ある種の人にとっては快適なのかもしれないけれども、キャパの面や時間の面で実際にはオーバーしているのに「頑張れば出来る」って思わせてしまうという意味では、簡単に諦められないのもしんどいよな・・・と思う。

 

「小さな子どもがいるのに大丈夫?」と言われると、「社会が女性のチャレンジを阻害している!」みたいに反発したくなるかもしれないけど、それは本当に「無理してない?」という意味なのかもしれない。

本当に大丈夫な人はそこで反発せずに「大丈夫で~す!」と言うだろうし。*1

 

諦める=試合終了、つまり負けというのは、ある場面では大事かもしれないけれども、「なんでもかんでも両立!」となると人によってはしんどくなる。

 

そう思うと、「上手に諦める」というのは、今の時代にこそ必要なんじゃないかなと思う。

 

「皆出来ているから」ではなく、「自分が出来る範囲で」。

「社会がそういう流れだから」ではなく、「自分が出来る範囲で」。

 

あれもこれも諦めずに、ママでも可愛くバリバリ働き子どもとの時間も作り・・・っていうのが「普通」になったら私はしんどいなぁと思う。

 

 

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*1:私は人事との面談で「両立できてる?」と聞かれると毎回「大丈夫で~す」と答えている。そして驚かれて何か隠していると疑われるので、うちの会社の人は人事面談で相当色々吐き出しているのだろうな、と毎回思う。