ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

「保育園留学」にモヤモヤする

こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

わりとずっと考えているんだけれども、保育園留学ってよくわからないなぁ・・・と思っています。

 

 

保育園留学とは

保育園留学とは、こういうものだそうです。

 

1〜2週間ほどの期間で、こどもが保育園に通いながら家族で好きな地域に滞在し、暮らし体験をすることができます。

 

お子さんにとっては、幼少期に大自然に触れ、心身ともに健やかに育つ環境を。

ご両親には、働きながら、子育てしながらも多様な選択肢を。

過疎地域には、子育て家族を招き、地域経済に貢献をもたらします。

保育園留学®️|地域と子育て家族をつなぎ、未来をつくる留学プログラム

 

つまりは、親は平日日中働きその間に子供はその場所の保育園に通う、そして土日は滞在地域を満喫するってスタイルなんだけれども、結局のところ「親の都合で子供を地方の保育園に入れる」って話じゃないの?と思ってしまう。

子供からすれば、1~2週間という長いようで短い時間に違う保育園に通うことになるわけでしょ?

 

「転校生」しかも「期間限定ですぐいなくなることが初めからわかっている」という子が入ってくるってことで、それはプラスになることもあるかもしれないけれども、マイナスになることだってある。

本人が知らない環境に入ることになるだけではなく、元々園に通っている子供たちの人間関係も変わるでしょう。

もちろん普通に暮らしていても途中で入園したり退園したりする子はいるけれども、親があえて期間限定で見知らぬ土地にやってきて、友達が出来てきた頃には地元に戻る・・・みたいな「経験を作り出す」が、本当に「子供のため」なのだろうかと思ってしまう。

 

だったら、1~2週間くらい仕事を休んで、親子でその地方を満喫すればいいんじゃないの?と思ってしまう。

それが出来ないなら1週間と言わず最低1ヶ月は行けばいいじゃん!・・・まぁそういうことができないから、「保育園留学」なんだろうけれども。

 

 

「地元」がない人生

これを考えた時に、小学校の時に1週間くらい滞在していた子のことを思い出しました。

 

私の地元には健康ランドみたいなのがあって、そこには大衆演劇の劇団が来ていたらしい。

「らしい」と書いたのは私の家はその健康ランドに行ったことがなかったからで、小学校の時に1週間の転校生が来た時にその存在を初めて知った。

 

小学生なのに髪を染めていて、田舎者の我々とは違う空気をかもしだし、彼女自身も「私はあなた達とは違う」というオーラをまとっていた(気がする)。

そして授業だけ出たらお迎えが来て、夕方は稽古、夜は舞台に立つ・・・みたいな感じだった。

私は子供ながらに、「あの子はこうやって友達が出来ないまま、いや出来たとしても常に転々としながら大きくなっていくのだろうな・・・と彼女の将来を案じていた。

まぁ、その子がどんな大人になったかは知らないけど、「保育園留学」という1週間だけ違う保育園で過ごすということが果たして子供の情緒面的にどうなの?と思ったことは間違いない。

 

世の中には色々な生き方があって、さっき書いたように日本全国を回る劇団の子もいるし、転勤族で転校を何回もする子だっている。

新しい環境で成長する子もいれば、住み慣れたところで知っているお友達同士の方が落ち着く子もいるだろう。

 

保育園留学だって、決して悪いことではないと思う。

・・・んだけれども、「なんか良さそう」という軽い気持ちで幼い子ども達を振り回してないか?と思ってしまうのだ。

 

 

日中のケアを園に投げているのがモヤる

これを書く時に「旅行」「ボーイスカウト等の団体の合宿」と何が違うのだろう?と考えたんだけれども、きっと私は「平日日中のケアを園に投げている」という面がモヤモヤするのだろうなと思う。

 

旅行に行けば、家族全員で見知らぬ土地を経験するんだけれども、その「見知らぬ土地で心が(良い方向にも悪い方向にも)揺さぶられる瞬間」のケアを保育園に投げているっていうのが、結局親の負担を軽くして、保育園と子ども自身に負担をかけているんじゃないか?と思ってしまう。

ボーイスカウト等の各種団体や有料のサマースクールなんかは、「見知らぬもの同士が出会い、見知らぬ土地に行く」っていうのが全員で、それを前提としたプログラムだから、やっぱり子どもだけが転校生として保育園に通うというのとは違う気がする。

 

・・・って色々考えると、結局「よくわからんな」と思ってしまう。

 

行ってみたら「めちゃくちゃ良かった!」ってなるのかもしれないけど、まぁ私がやることはないと思う。

 

 

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