ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

「頑張れない時は頑張らなくていい」「上手く力を抜くんだ」という当たり前のことが教えてもらえない


こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

最近、「仕事を頑張りすぎないということは、仕事の場で教えられないんだなぁ」と考えることがありました。

 

 

先輩に言えない相談が集まってくる

私は、偉いのか偉くないのかわからないくらいの役職で、長年勤めていて、なおかつ会社の中ではレアな時短勤務で子持ちのおばさん営業ということもあって、上司や直の先輩には言えないお悩み相談を受けることが時々あります。

 

今回もそれで。

 

ざっくり言うと、「仕事を頑張るのがつらい」っていう相談でした。

 

私は、「頑張るのはいいことだけど、頑張りすぎて身体を壊したり心の調子が悪くなるのはよくない。頑張れない時は頑張らなくていいんだよ」みたいな、ごくごく当たり前のことを言ったのですが・・・「そうなんですね!!頑張らなくていいって初めて言われました」と返ってきました。

 

そうか、みんな「つらい時は頑張らなくてもいいよ」とは言わないのか。

 

 

長く続く人は「上手くサボっている」と思う

私は、仕事を長く続けるためには、適度に負荷をかけて頑張りつつ、適度に息を抜くことが大切だと思っているし、実際に自分はそれを意識しながら(=適度にサボりながら)働いている。

 

ただ、その「適度にサボる」っていうのは、言語化もマニュアル化もされず、もちろん公言もされずに、水面下で個人個人のノウハウとして蓄積されている。

 

「結果さえ出せればプロセスは問わない」という環境で育ってきたブラック企業だった時代に入社した人達は、それを何となく知っているのかもしれないけど、今のホワイト(ニング中)企業から入ってきて、行動やプロセスを細かく管理されている世代には、その「プロセスを達成するためにも息を抜く」みたいなのが理解できないのかもしれない。

 

 

それは、生存者バイアスってやつでは?

まぁそんなことを思いつつ、相談者の直属の上司にそれとなく話してみたんですけどね・・・その「適度にサボる」が伝わりませんでした。

 

え?

あなた、喫煙してますよね?

遠方の拠点に行ったり出張したり、打ち合わせと称して長めにランチとったりしてますよね??

そのくせメンバーに「サボるな」とは???

・・・と思ったんだけど、その人の中では「自分がサボっていること」と「若手が息抜きをすること」はイコールにならないようでした。

 

まぁ、管理職がサボっていても、適度に息抜きしようとも、会社としては「黙認」なんだろうし、本人もそのへんはちゃんとコントロール出来ているという自認があるのだろう。

でも、一般社員だと、そうやって息抜きをする=サボることが「腐ったミカン」になりかねないということもあるし、単純に若いうちはガムシャラに動いて成果を出して少しでも会社に貢献できるように成果を上げろなのかもしれない。

私は管理職一歩手前なのでこういうぬるい考えなのかもしれないけれども、管理職となれば「会社の利益第一、個人の体調面や精神面の管理はその人本人の問題」みたいな感じになるのかもな。

あと、「自分はそういう厳しい環境でも生き残ってきた」みたいな気持ちもあるのかもしれないな・・・と思う。

 

とにかく、偉い人から「無理するな、ちゃんと休め」とは言わないし、直属の先輩もそういうことは言わない、ということはよくわかった。

 

 

メリハリが大事だと思うけどな

まぁそんな感じで、私は若手の子に「腐ったミカン」みたいな思考をインストールしてしまうクズババア社員なのだということがよくわかった。

 

でも、なんだかんだで高い弊社の離職率って、「そこ」なんだよな・・・と思う。

全力で頑張ることが出来る人は、確かにものすごく楽しいしやりがいのある仕事なんだけれども、特に若い子が「全力で頑張れません」ってなると、もう退職しかないっすねってなる。

「頑張るのが良い事だ」と会社としても言っているから、「頑張らなくてもいいよ」ということは言えない。

でも、その環境を生き残ってきたベテラン社員はほとんどが、「上手い力の抜き方」を各自のノウハウとして持っていて、なんだかんだで要領良く、全力で頑張っている「風」で生き抜いてきている。

 

 

お局おばさんとして出来ること

まぁそんな感じだから、時々「一体全体時短勤務でどうやって仕事をしているんですか!?(今の仕事の仕方だと時短なんて無理)」という質問を若手から受けるた時は、出来るだけ自分の実情をしっかり話すようにしている。

 

まぁ私も、昔は毎日終電レベルで働いてきて、その上で「手を抜くところとポイントをしっかり押さえるところ」みたいな緩急の付け方が分かってきたって感じで、初めからサボってばかりではなかったけれども。

そういう「リアルな話」をして、若い子から「そういう話、初めて聞きました」と言われると、管理職ではないからこそ、時短勤務おばさんだからこそ、伝えらえることもあるのだなぁ・・・と改めて思ったのでした。

 

 

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