ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

「世の中金だな」と思っている

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

私は人材系の仕事を新卒から長くやっていて、「世の中金だな」と日々思っている。

 

それは、給料の高い会社に人が集まるということもあるし、お金を出せば採用活動がスムーズにいくということもあるし、採用活動に関わらず、お金を使えば目立つための方法なんていくらでもあるという事例を何度も見てきたからというのもある。

 

しかし、中には、キラキラした眼で、私の「世の中金だ」という常識をぶち壊しに来る人もいる。

「アイデア次第!」「何か突拍子もない取り組みがあれば」「工夫をすればお金なんていらない」などなど。

 

世間に毒された私はそういう時に、瞬時に「無理」と思うのだが、その中でも「私は汚れすぎているのではないか?」と思うことも、時々ある。

 

 

有名企業になりたいというベンチャー

先日も、そんなことをサラっと言う人事担当者に会った。

 

業種や職種はふせるけど、たとえば「ベビーハグ化粧品(例)」みたいな聞いたこともないような化粧品メーカーが、こんなことを言ったのです。

「SHISEIDOレベルに学生の認知度を上げたい」と。

ついでに、「まぁそれは無理かもしれないから、せめてセザンヌやちふれ程度でもいい」とまで付け加える。

まぁ業種は違うんだけど、そんな感じのことを言うんですわ、ベビーハグ化粧品(例)が。

SHISEIDOがどれだけ、いやセザンヌやちふれだってどれだけ努力していると思うんだ!?

 

私は「・・・なるほど!」という、営業として大変微妙な相槌を打ちました。

(リアクションに困る時に言いがちである。)

 

んで、そういう人達はだいたい、次の一言がこうなんです。

「ドクダミさん、何か言いアイデアはないですかね?」

 

うぉーーん!

 

 

アイデアがないのに希望だけはある

いや、気持ちはわかるよ?

わかるんだけど、その「お金をかけずに採用マーケットで認知度を上げるアイデア」というのを、お金払って認知度上げましょうっていう仕事をしている私に聞く?

っていうか、その「なんかよくわからないけどすごいアイデア」ってやつがないのに、「SHISEIDOになりたい」って何?

 

・・・と思うんだけど、まぁこういう話はわりとあったりする。

 

 

手間をかけたらいかがですか?

そんな時は次にこんな話をすることが多い。

 

「お金をかけたくないということなら、皆さんの時間と労力をかけて、コツコツと面白い取り組みで認知度を上げていくという方法もあります。」

 

そう、企業の公式アカウントを運用したり、オウンドメディアを運用したり、その中で創意工夫をしていくうちに、その1つがバズったりすることもあるかもしれない。

抽選をやったり、色々な手段でコツコツと頑張っている企業はたくさんいるだろう。

 

そんな話をすると、この手のクライアントはだいたいこんな返答をする。

「・・・そんな時間がないから、ドクダミさんに相談しているんじゃないですか」

 

ドカーーン!

 

 

楽して効果を上げたいって・・・

楽して手間も金もかけずに有名になりたいって何?

アイデア勝負?

仮にそんなアイデアがあったとしても、こっちに金払う気がないクライアントになんか教えねーし!

 

(とか書くと、「もしもタダで貢献して、後から大きな恩返しが来るかもしれないじゃん」とか思う人もいるかもしれないけど、私の経験上、人にタダ働きをさせるのが当たり前の企業はたいして大きくならないし、仮に大きくなったとしてもタダ働きをさせ続ける。)

 

そうやって、お金も手間も惜しんで専門外(私はマーケティング業ではない)に相談しているのが間違いなんだよ!

 

まぁ、私も1つ思い浮かびましたけどね。

お金も時間もかけずに手っ取り早く有名になれる方法ってやつを。

「炎上」ですわ。

 

どんなに無名の人でも、人の琴線(特に嫌な気持ちの方)に触れる発言したり、ヘイトを撒き散らせば、一時的に有名になることはできるでしょう。

ただし、その後は悲惨なことになりますけど。

そして、炎上発言なんて、お金も手間もかからずに勝手に拡散されていくし・・・

 

もう、これでよくないすか!?

・・・とは言わないけど、大人だから。

 

 

嘘のような本当の話です

「そんな話ある?嘘でしょ?」と思う方もいるかもしれません。

でも、残念ながらそんな嘘みたいなことを言い出す人もこの世の中に、わりと結構な数いたりするのです。

 

びっくりするでしょ?私もだよ!

 

こういう人とのやりとりが終わると、私は「世の中金だわ」という考えをより強固にする。

もしも仮に、これがビッグクライアントだったなら、私ももう少し真面目に考えると思うんだよな。

だいたい新規で問い合わせがあって他社がちゃんと提案してくれないみたいなところに限って、こんな感じだったりすることが多いのだ。

 

さて、そんなことを考えていたらまた電話が鳴りました。

 

「ウチの社長を取材して欲しいんですけど」

「なるほど・・・ちなみにその理由は?」

「社長、目立ちたがりで取材されると喜ぶので!」

 

「取材記事風のPR広告の出稿ならすぐに紹介できますが・・・」

「そういうのじゃなくて、向こうから取材させてくださいって来てもらえる方がいいな、タダで!」

 

やっぱり・・・世の中金ですわ。

 

 

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