ドクダミ自由帳

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タダ働きは、してはいけない

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

Twitterを徘徊していると、よく出てくる「タダ働き」問題。

 

  • イラストレーターが「ちゃっちゃと描いてよ、タダで」と言われる
  • ハンドメイド作家が、友達料金(=無料)でと言われる
  • ボランティアでYouTube編集してくれる人を募集、報酬はかけがえのない経験で

 

こんな感じで、時間とか労力とか才能とか、様々なリソースをタダまたは格安で使おうという人がウヨウヨいるんですね。

 

私はこれに対して、大きな声でNOと言いたい。

今回は、その中でも、「YouTube編集をボランティアでやってください。報酬は、かげがえのない経験」というケースについてを中心に語っていきたいと思います。

 

 

「お代はいりません」を言っていいのは、売る側だけ

時々、「友達だし、お金はいらないよ」「ここは私に払わせて」などと言われることもあります。

その言葉に甘えることもあるでしょう。

でも、それは「本人からの申し出」なので、受けている状態です。

この逆は、絶対に良くない。

 

だって、「友達だし、お金は取らないよね?」「ここはあなたが払ってよ」って、お金を払わない側が言うんですよ?

普通にカツアゲじゃん。

 

 

「貴重な経験になる」の落とし穴

さて、YouTube編集をタダでやってくれる人募集では、報酬として、お金ではなく「経験」があると言います。

「すごい人に会える(=人脈ができる)」とか、「実績が作れる」とかね。

 

これもまた、ちょっと落とし穴があるのです。

 

まず、「すごい人に会える」ですが、仮にすごい人に会えたとしても、それであなたの人脈が広がることは、ほぼありません。

だって、「すごい人」は「すごい人」としか付き合わないんだもの。

1回会えて話ができたとしても、そこから「すごい人」との世界が広がることは、ほぼありません。

あなたがよっぽど「すごい人」か「すごい人になる可能性を感じる人」ではない限り。

 

暇な人の方が、沢山会ってくれるし、沢山話を聞いてくれます。

だから、駆け出しで実績も何もないあなたに優しくしてくれる人は、残念ながら大半がすごくない人で、暇人です。

 

その話は、このブログで書いたな。 

www.dokudamiyoshiko.com

 

次に、「実績になる」ですが、これも落とし穴があります。

「タダで仕事を引き受けた依頼者」が、次回あなたへの依頼にお金を払うかというと、ほとんどのケースが、払いません。

タダで仕事を依頼するその人は「タダじゃない人には依頼しない人」だからです。

そして、その依頼者が紹介してくれる別の依頼者も、大体「タダじゃない人には依頼しない人」です。

類は友を呼びますし、紹介する人から「ウチはタダでやってくれている」などの情報を共有されている可能性が高いからです。

 

そうなると、実績はつくかもしれないけれども、その実績を片手に、新たな営業先を開拓しなければいけません。

「タダなら依頼する」という人のために作った動画を実績として、「お金を払ってそれなりのクオリティのものが欲しい」という人に営業をかける・・・難易度が一気に上がります。

ライバルの中には、「映像制作会社で○年経験して、独立しました」みたいな人も入ってきます。

 

そして、お金を取ることができないまま、タダまたは格安で依頼を受け続けることになるのです。

 

最初の1歩を無料で引き受けるということは、地獄の始まりなのです。

 

 

お金を出し渋る=将来性はない

そしてもう1つ。

お金を持っている人で、その動画や作品が将来の利益に繋がると考えているなら、ちゃんとお金を払いますよね。

なぜ、それをしないのか?

「今後お金を生む可能性(=将来性)がないもの」か、「単にお金がない」かのどっちかです。

 

「お金は出さない」と言われた時点で、あなたの作るものは、「今後もお金にならないもの」なのです、残念ながら。 

 

それでも、タダでもやってみたいということはあるかもしれません。

たとえば、HIKAKINさんの動画編集とか。

でも、彼は外注せず、自分で編集していますよね。

なぜなら、「外注に出してクオリティが下がったら嫌だから」。

彼がもしも外注に出すとしたら、おそらく信頼できる人、高い技術を持つ人に、ちゃんとした報酬を出して依頼するでしょう。

だってそれが、彼のクオリティや人気をキープする、大事なポイントなのだから。

 

さてさてそんなことを踏まえて。

冒頭に出した、YouTubeの話で言うと、さっきから話題にしている方の登録者数は3000人以下、再生回数は1000回に満たないものばかりです。

お金を出さない理由は、憶測ですがおそらく「利益になっていないから」でしょう。

ではこの人が、今後ボランティアの素人に毛が生えたような映像クリエイターにまかせて動画と公開し続けて、大きな収益を上げる人気YouTuberになって、駆け出しの時から支えてきてくれた編集スタッフにお金を払うようになる可能性は・・・どう思いますか?

 

 

タダ働きは、あなたの価値を下げる

もちろん、趣味やボランティアなどで、あなたが「やりたい」と心の底から思っていて、お金を度外視するならいいと思います。

思いっきり、やればいい。

でもそれを「仕事」「経験」「実績」のためなどと考えるならば、それはタダ働きからスタートしてはいけないのです。

 

あなたが一生懸命時間とお金と労力をかけて作ったものが無料ということは、あなたの価値が無料ということだから。

 

「無料だから」という理由であなたと繋がっている人とは、その後に良いビジネス関係は築けないから。

 

だから、私は思うのです。

タダ働き、しちゃダメ、絶対!

 

 

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