ドクダミ自由帳

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転職希望者に「いい人がいない」問題について


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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

最近、「いい人がいない」という声を人事担当者や経営者から聞く機会が多くなりました。
 
「いい人がいない」とは、一体どういうことなのでしょうか?
 
 

「いい人」とは?

その前に、「いい人」とはどういう人のことなのでしょうか?
クライアントからの声を聞いてみると、こんな感じ。
 
  • 転職歴が多い。2年くらいで会社を辞める×5回とか。
  • 50代くらいで「未経験歓迎」の求人に応募してくる。
  • ここ2年くらい仕事をしていない。

 

多いのはこんな感じで、まとめると、「年齢とキャリアが見合っていない」っていうのと、「ウチに入社してもすぐ辞めそう」っていうのが多い。

 

この手の「転職歴が多い」「ブランクが長い」というのは、色々な個々人の事情があるものだとは思うので、「面接してみないと分からないこともあるので」と面接するように促すんだけれども、やっぱり「想像通りの、いい人ではない人だった」と言われることが多い。

 

 

転職希望者に「いい人」がいない理由

そんなこんなで「いい人がいなかった」と言う声を拾って、私が転職希望者に「いい人」がいない理由を考えてみると、こんな感じになる。

 

転職マーケットに出てくる人にいい人がいない

転職というフィールドに出てくる人というのは、何かの理由で「会社を辞めたい人」だ。

それはポジティブな理由の場合もあれば、ネガティブな理由の場合もある。

明らかに会社が悪いよねっていう話もあれば、「いやいや、それはあなたに問題があるのでは?」と思うこともある。

そして、意外と後者が多かったりもする。

 

自分では自分の非を認めがたいことがあるので、どうしても「会社のせいだ、自分は悪くない」と思うのだろうけれども、そういう人が別の会社に行っても「スキル不足」と見なされる場合も多い。

(時々、転職したらめちゃくちゃ評価されるようになった、みたいなことは起こるけど。)

 

 
転職希望者が中小企業に流れてこない
仮に「いい人」が転職を希望しても、私が担当しているような中小企業に流れて来ない、というのもあるかもしれない。
一昔前は、大企業に入ったらそのまま辞めずに続ける時代だったので、転職の選択肢は中小企業かベンチャー企業だった。
けれども今は大企業でも人が辞めるので、それを補充する中途採用は頻繁にある。
そうすると、転職する際に中小企業という選択肢がないのかもしれない。
特に、中小企業でつらい目にあってきた「いい人」からすれば。
 
 
いい人はあまり転職しない
取引先の社長が、「今やり取りしている営業担当はほぼプロパー(新卒入社)だ」と言っていたこともある。
「いい人」はなんだかんだで、新卒で入った会社でそれなりのポジションを築いていることも多い。
かく言う私も新卒入社した企業に15年も勤めてしまい、それなりの立場になった*1
 
もちろん、中途入社でも「いい人」はいるし、新卒でも「よくない人」もいるんだけれども、「新卒で入社した人で長く勤めている人」は、「いい人」の割合がなんとなく高いのではないか、とは思う。
 
 
いい人は早く、高く売れてしまう

この売り手市場だと、「いい人」が転職を考えた時、わりとすぐに決まってしまう、というのもあるかもしれない。
3社くらい受けて、2社から内定もらって、1社に決める、とかそのくらいで。
 
そうすると、「いい人」に出会えた企業が少なくて、相対的に「なかなか決まらなそうな人が多かった」となるのかもしれない。
 

 
気軽に転職できる時代だからこそ

今の時代は、昔よりも比較的、転職はしやすい時代だと思う。

それは、ここ15年くらい仕事をしてきた中でもそう感じる。

 

でも、転職が容易になってきたからこそ、自分の人生をしっかり考えた上での転職活動をした方がよいのではないか?と思う。

 

キャリアが「詰む」のは、だいたい40代になってからだ。

嫌なことがあったら会社のせいにして転職を繰り返してきた人が、次で最後と思えるような会社に出会えるかどうか。

今までなんとなく1社で働き続けていて、このままだとこのくらいのポジションで終わりそうな感じだな、に違和感が生まれてしまった時どうするか。

・・・そうなる前に、「いい人に会えた!」と思われるような転職をしてほしいなぁと、私は「いい人がいなくて」と言われるたびに思う。

 

 

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*1:といっても、キャリアの主流ではなく傍流的な時短勤務おばさんとして頑張っている