こんにちは、ドクダミ淑子です。
私は日々、営業として企業の採用の「お手伝い」をしつつ、色々な名目でお金を頂戴しています。
採用に困ってくれた方が売上にはなるのですが、お手伝いして上手くいかないとリピートや紹介には繋がらないし、何より私自身が仕事していても楽しくないので、採用が上手く行くように提案することも、仕事の1つであると思いながら、お客様と対峙しています。
その中で、最近の悩みどころは、これ。
「うち、年間休日80日なんだよね。これって少ないかな?」
ええ、少ない、っていうか少なすぎますね・・・
老舗企業や現業系に多い、年休少なすぎ問題
こういうのって、わりと昔から続いている企業とか、現場作業系の業種に多い。
医療介護はシフト制だからその会社に寄るって感じなんだけど、どちらかというと皆でそろって月~土まで働いています!って会社の場合が結構多い。
52週間のうち、日曜休みで52日、祝日は16日(カレンダーの曜日による)、それに年末年始とお盆の合計12日くらいで、年間休日80日になるんですよね。
それでずっと営業していて、それが当たり前だから、その休日数が多いか少ないかなんて、わからないのだ。
年間休日120日 VS 年間休日80日
そんな中で、年間休日120日っていうのが仕事選びの1つのラインになってくる。
土日祝休みだったり、それ以外に年末年始とかお盆休みがあったり、ってなると年間休日120日くらいになる。
同じような会社員として働いて、休日数が40日くらい違ったら、多い方を選ぶでしょう。
まぁだいたい「ウチの業界は土曜出勤デフォだから」みたいに業界全体がそうだから、と言われるんだけど、そしたらその業界は選ばれなくなっちゃうんですよね。
ましてやコロナ禍で、土曜保育に消極的な園が多いとか、リモートワークが出来ている会社と出来ていない会社があって・・・という時代。
年間休日少なめの会社って、「皆が週6出てくるのが当たり前」みたいなところがあって、リモートワークが進んでいるところも少ない。
それで、私たち営業にも「営業するなら来るのが当然」みたいな感じになる。
・・・まぁ、行くんですけどね!
それで、上記みたいなことを「時代の流れはこっちなんですよね~」みたいに話しても、「でもウチの業界はホニャララだから無理」みたいに一蹴され、「でも・・・」とか言って最近上手く採用できた同業のやり方を話したりしなかったりする。
給料が変わるなら、休み少なくてもいいかもしれないけどさぁ
年間休日80日の会社が、年間休日120日の会社よりも給料が1.3倍くらい高くなれば、文句も出てこないかもしれない。
でも実際は、そんなこともないんだよなぁ・・・というところが困りどころ。
むしろそうやって、働き方改革できず、従来のやり方を変えられないところはなかなか給料もあげられずで、田舎の人の良さそうなおじいちゃんと会話していて「困った」ってなる。
人は良いのかもしれないけど、いかんせん長時間労働が当たり前っていうのは、現代のニーズに合わないんだよなぁ。
皆が健康で長時間働ける前提の働き方なのよ
だいたい、土曜全部出勤だと、病院とかいつ行くのだろうか?私は健康な方で病院なんてほとんど行かないけど、子どもはやっぱりちょこちょこ病院に連れていくことになる。
土曜日も仕事だと、一体いつに連れていくのだろうか?
ある会社の人事担当者は「うちは16時に仕事が終わるから、平日勤務後に行けるよ」と言っていた。
また別の会社の経営者は「午前休とか有休とって行ってるかな」と言っていた。
もしかしたら、週6日勤務だと、私達週5日勤務族よりも気軽に休んだり遅刻早退できるのかもしれない。
・・・だったら、休みを増やせばいいのに、と思ってしまうけど。
でもやっぱり寿退社する人も多くて、やっぱり「フルタイムで仕事にフルコミット出来る人達の会社」って印象はぬぐえない。
仕事の方法を変えていかないと、選ばれなくなるばかりになってしまう
だいたい、30年前は「土曜出勤」が当たり前だったかもしれないけれども、その時代は書類のやりとりをするにしても郵送をしたり、わざわざ出向いて渡しに行ったりということをしていた時代でしょ?
そういう今ならメール1本でどうにかなることも、時間をかけてやっていた時代と同じような勤務体系じゃないとやって行けないって、どういうことなのよ?と思う。
「いやいや、ウチの業界は・・・」と言われる度にとりあえずグッとこの言葉を飲み込むんだけれども、「いやいや・・・」と反論したくなる私がムクリと出てくる。
従業員の休日を増やす=売上が減ると思う経営者が多いんだけれども、それをどうにか売上は維持しながら労働時間を短縮させていくっていうのが、経営者として考えるべき問題なのではないか・・・と、結果的に良い人が採用できなくなっている企業を見ると、思うのです。
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