こんにちは、ドクダミ淑子です。
仕事をしながら同僚と会話をしていて、ふいに自分から出てきたこの言葉に、色々と考えさせられることがありました。
「映えないんですよね、あの会社」
第一印象は大事だよね
私の仕事は、仕事を探している人にとってクライアント企業が魅力を感じてもらえるようにして、面接(時には説明会)に申し込んでもらうことなので、「見た目を整える」っていうのは大切なことなのです。
ただ、入社してからギャップがあっても、いけない。
「こんなイメージじゃなかった」とは思われないように嘘をついたり過剰な脚色はせず、でもイメージは良く・・・ってところをうまいことやっていくのが、仕事の「成功」のポイントになります。
なので、色々な面から「見映えはどうか?」をチェックしています。
「映えないけれども良い会社」もある
そんな中なので、ついつい「映える/映えない」の二択で会社を見てしまいがちなんだけれども、時には「映えないけれどもい良い会社だなぁ」と思うこともある。
これがなかなか、難しい。
たとえば、「自社ビル」というと聞こえは良いけれども、年期の入ったビルで、玄関はクルリと回す丸いドアノブ、蛍光灯が光る昔ながらの建物で、エレベーターはなく階段で4階まで上ると、大きな会議室があって、そこだけは最新設備の大きなモニターがありWi-Fiも完備・・・みたいなところだと、前半のインパクトがありすぎて、後半の「機器類の設備投資はしっかりしています!」が霞んでしまう。
霞んでしまうんだけど、その「設備投資はちゃんとしている」をしっかりアピールしていかなければいけない。
でも中には、前半は上の会社と同じなんだけど、後半が「オフィスに入るとそこには、ひとつのデスクの塊につきパソコンが1台ずつ、あとはガラケーと固定電話で電話をかけている社員がいて、壁際の黒板にチョークで色々書かれている」みたいな、「昭和か!?」って企業も、100社行ったら1社くらいある。
これを「映えさせる」っていうのは難しいけれども、引かれない程度に「パソコン使えなくても大丈夫」とアピールしていく。
要はマッチングの問題で、どの会社にも合う/合わないはあるのだ。
・・・と言い聞かせている。
そんな「映えないけど良い会社」は、なかなか人が集まりにくいのも確かなのである。
あと、さすがに今のご時世、デスクワークの仕事なら、1人につき1メールアドレスはあった方がいいと思うな。
「映え」だけで考えるのも危険なのよね
ただ、そうやって「映えるか」だけで会社を見ることも危険だなぁ・・・とも思う。
なぜなら、「映える会社」の中には、ブラック企業も結構な割合で存在するからだ。
大量に採用をしているブラック企業であればあるほど、「見映え」にはこだわっている。
かっこいい採用専用のサイト、爆美女とクソイケメンな人事担当、キラキラのオフィス・・・などなど。
そういうところに騙されない、というのは、なかなか難しい。
映える/映えないの二択な世界
そういうことを色々と考えていると、「映えるかどうか」だけで会社を判断するのはなんだかなぁ・・・と思ってしまう。
年季の入った社屋で、ニコニコとほほ笑むおじいちゃんのいる会社。
そういう、ちょっと時代遅れかもしれないけれども、「いいな」と思える会社だってあるのだ。
ただ、なかなか「映えない」。
・・・そこを何とか見せるところが、私の腕の見せ所なんだよな。
「映えない」でバッサリと切り捨てるのはよろしくないな、と改めて思った。
もしも転職を考えている人がこれを読んでいるんだったら、「映えるかどうか」だけで判断しないで欲しいなぁ・・・と、あのおじいちゃんの顔が思い浮かぶのだ。
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