ドクダミ自由帳

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【本感想】田舎からスタンフォード大学に合格した私が身につけた 夢をつかむ力

こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

Twitterで「徳島スタンフォードさん」という面白そうな名前が流れてきたので、その方の書いた本を読みました。

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田舎からスタンフォード大学に合格した私が身につけた 夢をつかむ力 [ 松本 杏奈 ]
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余談ですが、久しぶりに引っ張り出した楽天Koboの電子書籍リーダー(2014年製)で読みました。

こまめに同期ボタンを押しておけば、リーダーとスマホアプリのどちらでも同じ場所から読めるのが、子育て中の私にはとても便利だと言うことに今更気づきました。

 

電子書籍リーダーは、横幅がスマホよりも広いしバックライトが絶妙で、やっぱり読みやすい。

本を読むための機器なだけあるわ。

 

 

どんな本なの?

公式サイトによると、こんな内容です。

 

味方なし・お金なし・英語力なしでも、 発想と行動力で夢はつかめる!
各種メディア・SNSで話題のスタンフォード大学生・松本杏奈、初の著書!

四国・徳島生まれ徳島育ちの女子高生が「味方無し」「お金無し」「英語力無し」の3つの逆境を乗り越え、スタンフォード大学に合格できたのは「発想の転換と行動力を身につけた」から。
本書では、スタンフォード大学合格までの道のりと、勉強に向かう姿勢について語る。

 

レビューの主とは違う印象を受けた

今回は、著者がTwitterのアカウント削除したとネットで話題になっていたところから興味を持ち、なぜか消えたらしいAmazonレビューを読んでから読み始めました。

 

なんか、とんでもなく盛っているらしいぞ?

恵まれた環境なのに、本人はそんなことはなく自分は不幸だみたいに語っているらしいぞ?

・・・そんな前情報を頭に入れながら読んだのですが、私の印象は全く違いました。

 

「これぞ、若さだ」

 

文章の端々から溢れ出す、若さ。

 

変わり者で、周りの子達と同じことがどうしても出来なかった子が、周りの子と同じように日本の大学を目指すことに疑問を感じて、別の道を探してみたら、アメリカにあった。

その道を邪魔する(と本人は思う)人達がいて、でも応援してくれる人達にも出会えて、どうにかもがいて自分で自分の道を切り開いた。

だから、同じように悩んでいる人の力になりたい!

・・・彼女に見える世界では、彼女の描くストーリーでは、きっとこうなんだろうなと思いました。

 

この18年間、ずっと問題児だった。だから、どこか自分の存在が許されるような、自分の居場所を見つけたくて、ここに辿り着いた。私は、自分が問題児であり続けることと引き換えに、その分の恩は返したいと思う。ただ悪い影響を振りまき続けるだけの問題児には、もう二度と戻りたくなかった。

私は今回の経験を通して、たくさんの人間の本物の姿を見た。最初は、人間の汚いところが目に付いた。足をひっぱり蹴落とそうとする他人や、存在しない事実を広めてなんとかして名誉を汚そうとしてくる者。他人と違う選択をしただけで目立ってしまい、出る杭なのだから打たれても仕方がないと正当化されるばかりだった。それでも、杭として出続けた時に、人間の美しさに気が付いた。

 

なぜそう思ったかというと、私自身が10代後半くらいの時はそういう風に思っていたからです。

 

 

自分のいる世界が全てに思える

幼い時って、自分のいる半径5メートルが世界の全てに感じるものです。

 

私は大学受験の時に国立大学を目指したのですが、受験に失敗し、代々木ゼミナール(予備校)からの奨学金通知が来たので学費無料で浪人したかったのに、その要望が叶わなかった時に絶望していました。

国立後期はランクを落として自宅から通えない距離の大学に受かったのに、そこよりも自宅からギリギリ通える私立に行けと言われて、さらに絶望した。

なぜ自分のやりたいことや行きたい大学を尊重してもらえないのだろうか?と。

うちの親はすぐにダメだダメだと言う、私の言うことにことごとく反対する!と。

 

今考えれば、そんなの絶望でもなんでもないし、当時親が言っていた、「私立大学のネームバリューは大きい」というのは、まぁわかる。

うちの経済状況と将来性を考えると、十分「私のため」だったのだろう。

・・・そんなこと、10代の私にはちっともわからなかったけど。

 

毎日怒られているのが苦痛過ぎて、高校は少し遠目にして、とにかく家にいる時間を減らそうとしたりもしていたな。

 

まぁ、若さなんてそんなもんだろう、と自分もそんな感じだったから思う。

そんな私が10代の時にこれを読んだら、きっと感動して、励まされただろうな。

 

 

若者向けの本に大人が口を挟むことの是非

彼女は、彼女なりに自分と同じような閉塞感とか絶望感とかを感じている人に対して、希望を与えたかったし元気づけたかったんだろうな、と思う。

 

私が地方から、女子として、理系として、海外大学進学塾に行くことなく海外大学に合格さえしてしまえば、私のように負け惜しみの感情を抱いて悔しい思いをする生徒が一人でも減るのではないか。前例があることで勇気づけられ、この進路を心置きなく志望することが出来るのではないか。前例がないということを理由にして周囲から反対を受けないのではないか。そう思い始めると、いてもたってもいられなかった。

 

ただ、これを大人が、それも「彼女よりも恵まれていない境遇の人」を知っている大人が見ると、「何を言っているのだろうか?」となってしまう。

 

この辺のミスマッチというかアンマッチみたいなのが起こっているんだろうな、と私は思った。

繰り返すけど、10代の私が読んだら、大いに勇気付けられたと思うから。

 

「編集者の売り方が悪い」という意見も見かけたけど、たしかにそれもあると思うな。

「どん底」「逆境」って書くと、「いやいや言うほど逆境でもどん底でもないぞ?」って思う人も出てくるだろう。

 

でも、大人の目線でこれを「事実と異なる」って言ってしまうのは、なんだか違うな・・・と思ってモヤモヤしたのでした。

 

 

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