ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

人間は、サナギにならないから ~職場復帰によせて~


こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

これを書いているのは、ゴールデンウィークも終盤、育児休暇も終盤というところ・・・の予定だったのですが、もう職場復帰しちゃいましたってところ。

 

まだ、記憶が鮮明なうちに色々と書き残していこうと思います。

 

 

久しぶりなのにそんな気がしない

先日、1年半ぶりに出勤したのですが、びっくりするくらい、久しぶり感がなかった。

新卒が入社する季節は2回分のブランクがあるので、知らない若い子はちらほらいるものの、私よりも先輩はだいたい生き残っているので、久しぶりなんだけど久しぶりじゃないみたいな、不思議な感じでした。

とはいえ、後輩は結構退職した子もいて、短いようで長く休んでいたんだなぁと思った。

 

そんな感じで、ブランクがあるようでないような復職なんだけど、私が担当していた顧客は別の担当がついているので、とりあえず当面は社内ニート状態。

まぁ私は「自走」出来る(むしろこの年次で出来なきゃヤバい)子なので、放置されつつも、色々と勉強したり、偉い人に挨拶したり、打ち合わせに同席したり、溜まりに溜まった社内の資料室を整理したりしています。

 

 

大して変わった気がしない

さて、そんな中「産休・育休を経て私は変わったのか?」と問うと、自分では「大して変わってない」という回答しか出てこないことに気づきました。

 

よく、「パワーアップして戻ってくる」とか、「ワーキングマザーとして育児のノウハウを仕事で生かして云々」とか言うけど、私はそんなに変わらない、というか変われないわ・・・と思う。

 

単に労働時間が短くなっただけで、それ以外、何かレベルアップしたかというとしてないし、ダウンもしていない気がする。

それは、良い意味でも悪い意味でも。

 

 

人間、そう変わらないもんだな

育休終わり直前にも、「私は育休の間で何が変わったか?何のスキルが上がったか?」とあれこれ考えたけれども、その答えも「特に何もないな」って感じでした。

 

タイムスケジュールは全然違って子ども中心で過ごしてきたけど、子ども中心だからといって自分が無くなったとか、そういうこともないし。

 

色々と「見るもの」は変わるかもしれないけれども、それを見て受け止める自分の思考回路は変わらないので、結局「どこにいても、何をしても私は私だな」と思う。

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勤務時間が短くなり、残業ゼロになり、今後は子どもの体調不良で休みがちになるだろうけど、社内の振る舞いや仕事に対する考え方は変わらない・・・そんな気がする。

 

 

大人の成長は「積み重ねる」だと思う

そんな感じでゆるく職場復帰したんだけど、「産休・育休を経て、今までとは全く違う、新生ワーキングマザーの私が爆誕!」って感じにはならなかった。

 

余談だけど、小学生の時『科学と学習』を購読していて両親共に京大卒の友達から、「芋虫ってサナギになったらドロドロに溶けて、蝶になるんだって」と言われて衝撃を受け、蝶になった時には芋虫だった記憶があるのかないのか、あるとしたら記憶はどこに残るのだろうか?とあれこれ考えた。

 

なぜそんな話が出てきたかというと、人間はそんな感じにサナギになって今までの全部が溶けて新しいものに生まれ変わるわけではないと思うんだよなってこと。

そうなるとしたら、どっちかっていうとヤバい方向に行っている気がする・・・自己啓発セミナーとかマルチ商法とか宗教とか陰謀論とか。

 

人間は、これまでの人生の経験や、これまで学んだり考えたりしたこと全部の積み上げで、過去に経験したことも全部土台に残っていくものだと思う。

だから、無理して「新しい自分に!」とか「成長する!」とか考えなくていいのではないか。

 

 

勝手に成長していくさ

時々「成長しなければ」みたいなことを聞くけど、私は毎日あれこれちゃんと考えて生きていれば、勝手に成長していくと思っている。

 

その結果、5年後とか10年後に振り返ったら、「ああ、ここが成長したな」と思えるかもしれないけど、「たった今している成長」なんて、目を凝らさないと見えないし、見るためにしいたけ成長みたいな大がかりな器具*1を作る暇があったら別のことにパワーを注いで、1週間後とか1ヶ月後に見直せよと思う。

 

そんな感じで、あっという間に、会社員としての生活が戻ってきました。

 

 

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*1:Eテレ・ピタゴラスイッチの1コーナー。しいたけがリアルタイムで成長していることを木の棒、鏡、レーザーポインター等を使って検証する。たしかに常に極わずかだが成長し続けている