こんにちは、ドクダミ淑子です。
これを書いているのは、産休に入って、約1ヶ月で出産をして、1週間ぐらい入院をして、退院して1週間くらいのこと。
赤ちゃんのお世話が始まっている今、仕事のことなどキレイさっぱり忘れてしまうかと思ったのに、お世話をしながらなぜか思うのは・・・ブラック企業での働き方ばかりなのです。
そう、どこかで聞いたことがありますが、赤ちゃんを育てることは、ブラック企業で勤めることとほとんど同じ、ということを改めて実感しています。
今回は、そんな話を。
ブラック企業でつらいのは
ブラック企業の働き方で1番しんどいのは、自分で自分の仕事をコントロールできないところです。
上司のご機嫌次第でとか、横柄なクライアントの言われるままにとか・・・とにかく自分以外の人の言うことに全て従わなければいけないこと、それがストレスになるんですよね。
「自分で仕事をコントロールできない」というのが、 仕事をしているとストレスになる、という話は以前書きました。
そして・・・子育てというのは、まさに「コントロール不能」なのです。
赤ちゃんの機嫌と体調に全てを合わせなければいけない。
それは上司やクライアント(大体ワガママ)に全てを合わせなければいけないのと同じなのです。
その昔、当時の上司に20時から明日のプレゼン資料の最終チェックをすると言われたことがありました。
そもそも定時が18時までなのに、20時から打ち合わせというのはおかしい話なのですが、そこはブラック企業あるある、大人しく待ちましょう。
ただ、20時になっても上司は一向に自席から動こうとせず、キーボードを叩いています。
私はせっかちなので、できるだけ穏便に・・・と注意しながらも、上司に「ミーティングの準備できてま~す」とできるだけさりげなくを意識しながら、これみよがしに言ってしまいます。
するとですね・・・「俺は忙しいんだ」「忙しい中でお前のために時間を割いてやるんだからちょっと待ってろ」と返ってきます。
ちなみに、私は上司に早めに準備しろと言われて、その資料を1週間くらい前にメールで確認依頼を出しています。
それも、忙しくて見ていないんだってさ。
仕方ないので、そのまま待機します。
そして「よし、チェックするぞ」と声かけられるのは22時。
そこで見せた内容に「全然ダメ!」「明日のアポまでに直せ」と言われます。
明日のアポって、明日の午前中に会社を出る時間なんだけれども・・・ということで、このタイミングで、終電が決定します。
クライアント:赤ちゃんに振り回される
こんな感じのことはブラック企業ではよく起こるのですが・・・そう、お察しの通り、育児でもこれと同じようなことが起こるのです。
こちらがいかにきちんと準備をしていても、赤ちゃんの機嫌が悪ければそのまま一睡もできないこと決定したり、突然オムツの中からうんちが大爆発し、洗濯というタスクが増えることもあります。
ブラック企業との1番大きな違いは、赤ちゃんの笑顔やスヤスヤ眠る顔見たら、それだけで今までの苦労など吹っ飛んでしまうことです。
もう、そこは、めちゃめちゃ大きい!
無茶苦茶なことばかり言って私を振り回すような、上司の笑顔やクライアントの寝顔なんかを見ても全く何も感じません、というかむしろ殺意を感じることでしょう。
でも、我が子だとそこは全く違う。
「まぁいいか、この子が幸せそうな顔しているし」で片付いてしまうのです。
このマジックは、すごい。
ブラック企業勤務という耐性
ブラック企業に勤めることは、何のメリットもないと思っています。
最初からホワイト企業に入って、そのまま就業規則を遵守し、正しい働き方のまま一生を終える・・・それが幸せだと思っています。
ただ、子育ての理不尽さを考えると、もしかしたらブラック企業での経験というのは生かせてしまうのかもしれない。
自分では コントロールができないこと、上司やクライアントに振り回されたりすることなどで、イライラすることが沢山あるんだけど、それをどうやって乗り越えていくのかとか自分の中でどう折り合いをつけて行くかを考えていくことは・・・育児に生かせてしまうのです。
困ったことに。
育児で「病む」も全然あるよね
そう考えると、育児で心と身体の調子を崩す人がいるのも、至極当然の話なんですよね。
ブラック企業で働く人って、心と身体の調子がおかしくなる人も多いじゃないですか?
似たようなことがある育児でも、そうなってもおかしくないのです。
だから、マタニティブルーズとか、産後うつとか、甘く見てはいけないし、何かあったら病院に行ったほうがいいと思います。
別に、ブラック企業で理不尽さを経験しなくても、育児でこれを初めて経験するだけでも十分だと思います。
ただ、1回経験したことは何でも耐性がついているものです。
私はもしかしたら、この育児という、理不尽でストレスが溜まる面があることに対して、少しは心穏やかにできるかもしれないなと思いました。
何度も言いますが、耐性があることがいいことだとは全然思わないですけどね。
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