ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

時代の流れと共に住宅地の風景も変わっていくのよね

こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

私の今住んでいるところは、わりと都会なのですが、少し歩くと一戸建ての住宅地が増えてきます。

そんな中を、最近はよく子どもと一緒に散歩したり、公園に行くために歩いているのですが、そうやってブラブラしていると、時々声を掛けられます。

 

オープンハウスの営業に。

 

 

オープンハウスが建っている

「すみませぇ~ん!今、この近くで出たんですよ!いい物件が!」

 

「駅徒歩○分」「日当たり良好」「駐車スペース有」みたいなことが書かれた看板を持ったスーツ姿で腰が低いくせにその低い腰のままぐいぐい詰め寄ってくる男性。

そしてその看板には、あのロゴ。

 

私はいつもそういう時は、「家、持ってます」と言って退散します。

さすがに家を持っている人にもう一軒買いましょうとは言ってこないからね。

家といっても、マンションなんだけど、「マンション」というと「じゃあ戸建てに引っ越ししませんか?」なんて言われるかもしれないからな。

「あ~、家、持ってるんすか?ですよねぇ~」

「ですよねぇ~」と思うなら最初から話しかけなければいいのにと思うんだけど、これも彼らの仕事だからね、仕方ない。

 

こうやって、定期的に声をかけられるということは、オープンハウスの物件がちょこちょこと建っているということなのだな、と思う。

 

少し詳しく説明すると、オープンハウスは(私の住んでいるエリアだと)、昔ながらの庭付き一戸建てや古いアパートなどの土地を、分割して狭小3階建てにして売っている会社です。

一般的な庭付き一戸建てサイズだとだいたい2分割、そこそこ大きなお屋敷クラスだと3分割や4分割され、そこに家が建って販売されます。

私の知る限りだと、1階がガレージと風呂トイレ+サービスルーム、2階がリビングダイニングキッチン、3階が寝室2つ+トイレ。

 

まさにこの広告のような間取りの家。f:id:dokudamiyoshiko:20211224133841j:image

 

そして、近くを通ると、やっぱりイメージ通りの家が建っていました。

 

 

風情がないような感じがして

こうやって、住宅地の風景がどんどん変わっていくのだなと思うと、少し切ない気持ちになります。

 

1世帯が住む家だった土地が、2世帯向けになり、3世帯向けになり・・・1世帯あたりの住む土地がどんどん狭くなっていき、同じような3階建てが立ち並ぶようになり・・・

 

そのうち、こういう家ばかりになってしまうのかもしれないなぁと思うと、なんだか風情がないなぁと思ってしまうのです。

 

なーんて言っているけれども、私は今は風情もクソもないマンションに住んでいて、実家だって昭和の終わり~平成の初めを象徴するような、似たような建売住宅が立ち並ぶ「新興」住宅地で、そこで育ったんだけどね。

だからなのだろうか、そういう「ある時期に一気に作られた住宅地」ではなく、「それぞれが好きな時期に建て替えて、皆違う姿をしている家が並ぶ住宅地」に惹かれるのかもしれない。

 

大学生の時、時間があると散歩をしていました。

 

大学は都会にあったので駅前は栄えているのですが、駅から10分ほど歩いて、大通りから中の方に入っていくと、「普通のおうち」が並んでいる風景が面白くて、色々な場所を歩きました。

あの「普通のおうち」たちも、もしかしたらこんな風に分割されて、3階建てになって並んでいるのかな・・・と思うと、少し切ない。

 

 

都会に住むか、田舎に住むか

でも、オープンハウスの家に住みたい人の気持ちも、よくわかるんですよね。

私も片田舎から引っ越してみて思ったけれども、やっぱり都会はとても便利で。

夜遅くになっても開いている店も多いし、そして夜道も明るい。

田舎の夜の、あのシンとして真っ暗で、家に籠る以外の選択肢がないような「圧」は全くない。

 

予算を考えたら、オープンハウスの家は十分魅力的なのだろうと思う。

 

 

「その時代の風景」に変わっていくのだろう

駅前にはマンションが立ち並び、大通り沿いには縦に長い賃貸マンションがニョキニョキと建ち、駅から少し歩く場所にある木造アパートや一戸建てはどんどん分割されて狭小3階建て(または大家が建物内に同居するアパート)になる・・・都会の住宅事情はそんな感じになっているように見える。

 

そしてそれは、なんとなく私を切ない気持ちにさせるのだけれども、そうやって変わっていくのは時代の流れなんだろうな・・・とも思う。

リモートワークが浸透し、ネットで何でも買える時代なのに、人々が求めるのは都会の駅近に住むことなのだ。

 

そんなことを、オープンハウスの営業に声をかけられるたびに、考えている。

 

 

こちらもどうぞ

www.dokudamiyoshiko.com