こんにちは、ドクダミ淑子です。
1人の子どもを育てている今、思うことがあります。
「少子化を止めるなんて、無理だな」
人口キープだけでも難しくない?
ものすごく単純に考えると、仮に全ての国民が結婚して、全ての夫婦が2人の子供を産み育てると、人口はキープできますね。
これで、増えるんじゃなくてキープ、トントンなのです。
・・・ということは、人口を増やそうと思ったら、さっきの話で言うと2人じゃなくて3人以上の子供を作る必要があるというわけです。
ただ、さっきから「全ての国民が結婚して」「全員が子供を作って」という前提で考えていますが、それは無理な話でしょう。
結婚したからといって子供を作らないという選択肢を取る方もいれば、欲しくても出来ないという方もいるでしょう。
そうすると、人口をキープするならば3人以上産む人が増えなければいけません。
1人っ子の人がいれば、その分3人以上産む人がいないと、人口はキープできない。
ここまで机上で考えるのはとっても簡単ですが、 私が今、1人の子どもを育てながら思うのは、「1人でもわりと精一杯なのに、2人育てられるなんてマジですごい。ましてや3人とか4人なんて言ったら神すぎる!」ということ。
今は子どもが1人なので、夫に子どもを見てもらって 私は1人で買い物に出かけるなどの1人行動が、わりと簡単にできます。
1人行動の精神的負担の軽さってものすごくて、私はそのおかげで精神的にリフレッシュできて、かなり余裕をもって生きていられると思っています。
でも、これが2人だったら、今のように気軽に任せることも難しくなるでしょう。
1人が昼寝していても、もう1人は起きているかもしれませんし、昼寝から目覚めたらもう1人が寝て「両方一緒に寝てくれ・・・」と思うかもしれないし、逆に2人で暴れていたらそれはそれで、「どっちか寝てくれ・・・」になるかもしれない。
もしも3人だったら・・・想像するだけで震えてきます。
だから、もしも「人口を増やすために必ず3人産め!」なんてなったら、「無理なので日本を脱出しまーす」と言うかもしれない。
昔の人が出来ていたは無意味よね
こんなに無理無理言っていると、「昔の人は出来ていたじゃないか」「私たちの親世代だって出来ていたじゃないか」と反論が出てくるかもしれません。
でも、その時代は、祖父母と一緒に住んだり、専業主婦として子育てに専念する人がいることが前提だったのではないでしょうか。
「それが当たり前だから」ということで、生活習慣が異なる上に好きでもないかもしれない舅姑と一緒に暮らさなければいけなかったり、キャリアを築きたいのに中断して子育てに専念しなければいけなかった人だっているわけです。
そんな前時代に戻ってまで「日本の人口を増やすため」に生きたい人なんて、ほぼいないでしょう。
念のため断りを入れておくと、同居したい人や専業主婦希望の人がおかしいとか、そういう話ではないです。
同居したくないのに、専業主婦になりたくないのに、日本の人口を増やすために「させられる」人の話ですね。
だから、人口が減っていくのは当然の流れで、もうこれは止まらないんじゃないかと思うのです。
人は、その人ならではの幸せを追求しながら生きるべきだし、その幸せに「結婚」「子供」が入っていないなら、無理に入れるべきではないと思います。
なぜ難しいのか?を考えてから発言してほしい
こんな頭の中で考えただけでもかなり難しい問題にもかかわらず、簡単に「少子化はダメだから、子供が増えてほしい」とかサラッと言っちゃう人がいることに私は驚くのです。
いやいや、子ども増えないでしょ。
増えたとしても、現状だと日本の人口が増えるほど子供が生まれることは難しいと思うぞ。
保育園は大事だけれども、保育園が増えたからといって子供が増えるわけではないし、非婚が課題かもしれないけれども、お見合いパーティーをやっても結婚に至る人はそこまで増えないだろうし、「これだけやれば、少子化解決!」っていうものはないだろう。
1人1人が自分たちの幸せを求めた結果、それが少子化になるなら、もうそれは仕方がないのではないだろうか。
その上で、少子化が止まらない前提で財政のことは考えるべきだと、もうすぐ昼寝から目覚めそうな我が子を見守りながら、思うのでした。
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