ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

「離婚すればいいじゃん」と簡単に言えないんだよな

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

ある日の昼下がり、ポーンとLINEの通知がきました。

「久しぶり!今からちょっと電話していい?」

 

送り主は、私の友人。

私が乳児の子育て中ということも、もちろん知っています。

そんな中、電話したいってことは・・・

 

「いいよ、ただしもうすぐ昼寝から目覚める時間だから、中断するかもだけど」

 

こう送ると、すぐに着信モードになりました。

 

「忙しいところごめんね」

挨拶もそこそこに、本題に入りました。

 

「実は・・・」

 

 

仕事が続かない問題発生

「また仕事辞めちゃったんだよね」

ああ、またか・・・

 

友人が辞めたわけではなく、その旦那さんが。

彼は、2~3年ごとに仕事を辞める、いわゆるジョブホッパー。

短いところだと、入社して3日目にして退職したところもあります。

今の会社は4年くらい勤めていたので、もう定着できるのかな?と思っていたのですが・・・

 

「実は少し前から休職して復帰してを繰り返していたんだよね」

ああ、そうなのか・・・

 

それから話は膨らみ、彼が「周りがオレのことをわかってない、過小評価する」と言っている話や、転職先を探そうにも理想が高すぎて待遇や仕事内容にケチをつけてばかりだとか、生活費を払わないとか、なぜか自分の今の状況を友人のせいにするとか、そんなことを聞きました。

 

ああ、「周りがオレの実力をわかっていない」「いい転職先が見つからない」って、完全に自己評価だけ過剰に高いヤツのセリフだよ。

それは、あなたが自分の実力をわかってなくて、あなたの実力に見合った会社がいわゆるブラック企業気味なんだよ・・・

いや、ブラック企業でも「他責にするな」って教育されるからな・・・

 

そのへんは実はブログのネタにさせていただいている。

 

www.dokudamiyoshiko.com

 

 

言いたい単語をグッとこらえて

私は相談に乗りながら、喉まで、いや舌ぐらいまで、この言葉が出かかっていた。

 

「離婚したら?」

 

まだ、子どももいないし家も買っていない。

お財布だって別々でやっているらしいし、お互いの貯金額も把握していないらしい。

離婚するとなっても、揉めることはあまりないだろう、きっと。

 

でも・・・

 

こうやって相談してきているのは、まだ離婚する気がないからだ。

離婚したいなら、彼の仕事がどうにかうまく決まるようにという内容で相談してくることはない。

別れてお互い他人として暮らすんだから、仕事なんてしていなくても関係ない。

そうじゃなくて、離婚しないで一緒に居続ける方法を模索しているんだよね。

 

 

離婚したら?って言うのは簡単なのだけど

離婚したら?って言いたくなるけど、本人は離婚しないで済む方法を考えているのだろうなと思う。

 

よく、Twitterとかで旦那さんの愚痴を書くと「じゃあ離婚すれば?」ってリアクションする人がいるけど、違うそうじゃない!って思う。

離婚しないで、どうにか彼が変わってくれたらと願っていたり、この状況を客観的に書いて笑い飛ばしたかったり、「ひどい!」って言ってほしいだけだったりするんだ。

それなのに、すぐ「ハイ離婚ー!以上終了!」って言われると、興ざめしてしまう。

いや、離婚しなよって言いたくなるケースもあるんだけどさ。

 

やっぱり、1度は「この人だ!」と思って結婚したからには、その自分の気持ちを信じたいって気持ちはあると思う。

「離婚」は本人だって全く考えていないわけではないだろう。

でも、それを打ち消して、離婚しない方向性で相談してきているのだ。

その気持ちは尊重してあげたい。

他人が、気軽に口にしていい言葉ではないのだ。

少なくとも、私の中では。

 

 

私が「離婚したら?」と言う時は

そんなことを書いているけれど、私は、1度だけ彼女に「結婚するのやめたら?」と言ったことがあった。

結婚式1ヶ月前に式をやめると言い出したと相談された時に。

「どう考えてもおかしいでしょ!?今更何言ってんの!」と憤る私に、「半分脅しだと思うけど・・・」とそんな彼をかばうような返事をした彼女に、言ったのだ。

 

「結婚するのやめたら?今ならまだ止めてもいいんだよ?」

 

でも、彼女は結婚したし、結婚式も幸せそうな感じで終わった。

私は牛フィレ肉にフォアグラがのったそれはそれは美味しいステーキを食べながら、きっとうまく行って仲直りしたはずなんだと念じて、それと逆の考えを赤ワインで流し込んだ。

 

私が彼女に「離婚したら?」というセリフは、1回しか言わないつもりだ。

「結婚やめたら?」も何度も何度も言いかけたけど、最後に1回だけ言った。

 

彼女は私が、1度だけ、肝心な時だけその言葉を出すことはわかっていないかもしれない。

でも、私にとっては、そのくらいの覚悟をもって言いたいのだ。

 

そして、私は仕事(人材系)を生かし、彼に向いていそうな職種をいくつか提案した。

「土日休みじゃない」とか却下されそうだけど、と思いながら。

 

私には彼女と旦那さんの幸せな未来が、やっぱり見えない。

それはここに書いていない話も含めて。

でも、とりあえずは彼女が望むような状況になれるように、応援はするつもりだ。

 

いつでも、あの言葉は出せるように、懐に忍ばせながら。

 

 

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