ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

「私らしく働く」なんて言葉を使うからややこしいことになる

f:id:dokudamiyoshiko:20210705194728j:plain

 
こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

私らしく働く。

・・・なんだかモヤモヤするワードじゃないですか?

 

私らしく働くとはどういうことなのだろうか?

逆に、私らしく働かないとはどういうことなのか?

「私らしさ」とは何か?

「私らしさ」というのは、職場で必要なものなのか?

 

・・・今回はそんなモヤモヤについて、考えていきたいと思います。

 

 

「私らしく働く」の例

「モヤモヤする」と書いたのですが、私も仕事で使ったことがあります。

某有名企業の販売系職種の募集で、正社員・契約社員・パート/アルバイト募集を同時に出していた時の求人広告で。

 

条件は、こんな感じ。

  • 学生・主婦(主夫)・フリーター誰でもOK
  • 配属部門は希望に応じる
  • 勤務時間・曜日選択可
  • 髪型・ヒゲ・ネイル等が自由
  • 託児所あり

 

雇用形態に応じて月の勤務時間上限が決まっていて、シフトは希望を出してもらうスタイルで、見た目の決まりなし・・・って感じの内容ですね。

なので、「私らしく」というのは、働き方的に「私の希望に沿って」なのか、外見など「私のしたい恰好を」なのか・・・という意味で使っていた、のだろうと思う。

 

広告を作っている私は、「いやいや、『私らしく』ってなんやねん!」と心の中でツッコミを入れながらも、その企業の募集は瞬時に応募が殺到するし、そのキャッチコピーに満足していただいていたので、そのままずっと使っていました。

 

「私のしたいように(条件や外見を)する」というのが、「私らしく」なのだろうか?

 

 

育児で「私らしさ」が失われる?

さて、話は変わって、最近の私の話を。

 

育児で忙しいことのたとえで、「私らしさが失われる」といった言葉を目にすることがあります。

たとえば、はあちゅうさんなんかは、「息子=私」という謎方程式で育児のことを語っています。

おそらく、これは「息子のことでいっぱいいっぱいで、私の意識の100%が息子のことで占める」ということなのだろうと思います。

彼女のふるまいを見ていると、とてもそんな状態には見えないけれども・・・

そして、「私らしさ」を取り戻すために、髪の毛を緑色や金髪にするという行動をとっています。

私からすると「それが『あなたらしさ』なのですか?」と、さらに「私らしさ」がわからなくなります。

 

「私らしさ」とは何なのか?

そして「私らしさ」は、どうしたら失われ、どうやって補給されるのか?

 

・・・と悩んでしまったのですが、改めて育児をしている自分の「私らしさ」というメーターがどうなっているのか?と考えてみると、たいして減っていない気がするんですよね。

子どもと接して、「母親らしい」言葉遣いをしたり動作をするけれども、それが「私らしくない」かというと、別にそんなこともない。

子どもにツッコむ姿勢も、話す内容も、別に「非・私らしさ」を感じることはない。

たしかに、「友達と接する私」とも「仕事をする私」とも違うかもしれないけれども、「子どもと接する私」も私だ。

 

育児をすることで、失われる「私らしさ」というのは、具体的に言うと、「自分の買い物をする時間が減る」「自分の美容にかける時間が減る」「趣味にかける時間が減る(or無くなる)」「仕事していない」とかなんだけど、だからといって「私らしさ」は減ったりするわけではないなと思うんだよな。

 

育児でいっぱいいっぱいになる、というのは、私にとっては「仕事がめちゃくちゃ忙しくて残業しまくりで、家に帰って寝るだけの生活が続く」という状態と同じ感覚なんだけど、そういう時に「ああ、私らしさがすり減っていく・・・」とは思わない。

仕事をしている時も、私は私だから。

私は、そういうタイプなのだけれども、もしかしたら、そうじゃない考え方の人もいるのかもしれないな。

仕事や育児は仮の姿の私、プライベートが真の姿の私、みたいな。

 

 

プライベート=私?

そう考えると、「私らしく働く」という言葉の正体は、「プライベートの時間の私」のような感覚で、なんの制約もなく、好きなことを・好きなようにしながらお金を稼ぐ・・・ということなのかもしれない。

 

プライベート=私で、仕事したり育児したりとプライベート以外の時間を「私らしくない」と定義しているってことなのだろうか?

 

 

「私らしく働く」なんて言葉を使うからややこしいことになる

自分でも仕事で使っておきながら・・・ですが、「私らしく」なんて曖昧なワードを使うから、事態がややこしいことになると思うのです。

 

「勤務時間は週20時間未満です」「服装・髪型自由です」「希望に合わせて休みが取れます」と書けば、それを希望する人が来るわけで。

「私らしく働く」なんて書いても、何も伝わらない。

伝わらないどころか、変な誤解を招くことにもなる。

 

人によって定義があいまいなワード、それが「私らしさ」。

私の場合は、「私らしさ」なんて、何をしていても簡単に減るものではないようだし、どこで働こうと「私らしく働く」なので、そんな風に書かれた求人票に惹かれることもない。

復帰して、もしもまたあの企業の営業担当になったら、もう一度あのキャッチコピーを考えなおそうと思う。

 

 

こちらもどうぞ 

www.dokudamiyoshiko.com