ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

街かど赤ちゃんハンターたちの話

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

子どもと散歩に行くようになって、気づいたことがあります。

「街には、赤ちゃんハンターがいる」ということに。

 

 

商店街に存在する、赤ちゃんハンター

ある商店街の一角。

1階がブティックで、2階がシャンソン教室で、3~4階が住居になっている小さな建物があります。

謎のブティックってありませんか?

一体誰がここで服を買っているのだろう?って思う、ブティック。

いつも同じものが並んでいるようで、微妙に変わっているけど、それは季節によって変えているのか?新商品を仕入れているのか?がわからない、ブティック。

・・・その、ブティックの主人らしき女性に、ある日散歩をしていたら声をかけられました。

「可愛いわね~何ヶ月?」

「2ヶ月です」

「あらまぁ~」

 

私はふと疑問になりました。

なぜ、この女性は外で声をかけてくれたんだろう?

私たちを数メートル前から照準に入れていたことも、気づいていました。

店の外を掃除をしているでもなく、手ぶらで外に出ているんだよな・・・

 

その疑問は、すぐ解消しました。

「もうすぐね、保育園の子たちも通るのよ、ほら!この子よりもう少し大きい子たちね~」

近くの保育園の子どもたちが、色とりどりの帽子をかぶって、手をつないで、先生に連れられてよちよちと歩いてきました。

「まあぁ~!バイバ~イ!」

先生と子どもたちは日課になっているのでしょう、みんな女性の方を向いて手を振りながら歩いていきました。

 

赤ちゃんハンターだ・・・

 

ちなみにこの女性は、別の赤ちゃん連れと会話しているシーンも何度か目にしました。

「これから公園に行くんです~」

「あら、まぁいいわね~」

大きな公園も近いから、ここで張っていれば、公園に行く赤ちゃんもハンティングできるのか。

なんて良い立地なんだ、謎のブティックよ・・・

 

 

産婦人科に存在する、赤ちゃんハンター

そういえば、子どもを産んで入院した産院でも、赤ちゃんハンターは存在していました。

というか、あのクリニックにいた人達は、全員赤ちゃんハンターだったんじゃないかと思っている。

 

1階が外来、2階が入院病棟になっているんだけど、2階の人たちは新生児への愛がすさまじかったし、1階の外来の受付の人たちも隙あらば我が子を抱こうとしてくれた。

1ヶ月健診の時なんて、手が空いていた助産師さんが全員出てきてフィーバー状態になっていて、お会計を済ませて「次に何かあったら小児科を受診してくださいね」というセリフはとても寂しそうだった(ように聞こえた)。

病院の外まで送ってくれた助産師さんもいたんだよね。

全身から「赤ちゃんラブ」があふれている人たち、素敵だったな。

 

それにしても、赤ちゃんハンターが産婦人科で働けるって、なんて役得なんだろうと思う。

生まれたてホヤホヤが見られて、1週間くらいしたら卒業してしまうけど、また次の新生児が生まれてくる・・・「新生児」が常に見られるのです。

赤ちゃん(新生児)ハンター好きからすると、理想的な職場じゃないか!

雰囲気もいい病院だったからな、どんどんあそこに新しい新生児が供給されていくことを、今でも祈っているよ。

 

 

赤ちゃんハンターに狩られて

赤ちゃん連れや子ども連れに対しての、冷たい話をネットではしばしば見かけますが、こういう街かど赤ちゃんハンターを見ていると、そういう冷たい人ばかりじゃないと思います。

子どもが好きで好きでたまらなくて、毎日顔を見て手を振ることが生きがいになっているような人もいるし、何かと手を差し伸べたがる人もいる。

すれ違いざまに「かわいい」と言ってくれる人もたくさんいて、なんだか暖かい気持ちになるし、「そうだよね、かわいいよね」と心の中でニヤニヤする。

 

正直なところ、べったりした近所づきあいとかは苦手なんだけど、街ですれ違う人とのちょっとしたやり取りが少しずつ心地よく感じられて、こういうところでも「お母さん」になったんだなぁ、と感じるのでした。

 

 

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