こんにちは、ドクダミ淑子です。
産後、帝王切開したので丸1日安静状態になりました。
平日なので、働いている人も多い友人グループに連絡するのは土日にしようと思い、家族には連絡した後は・・・あれ、今日は何もすることがない。
入院も突然だったし、まさかこんなに暇になるとは思っていなかったな。
産院は部屋にテレビはついておらず、普段テレビっ子な私ですが、それもなし。
なので、スマホのKindleで本をダウンロードしました。
ああ、本当に便利な世の中!!
ダウンロードしたのは、こちら。
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少し前にボルボV40をキャッシュ一括で購入して話題になった、岸田奈美さんのエッセイです。
どんな内容なの?
公式サイトによると、こんな内容です。
笑えて泣ける岸田家の日々のこと
車いすユーザーの母、
ダウン症で知的障害のある弟、
ベンチャー起業家で急逝した父――文筆家・岸田奈美がつづる、
「楽しい」や「悲しい」など一言では
説明ができない情報過多な日々の出来事。
笑えて泣けて、考えさせられて、
心がじんわりあたたかくなる自伝的エッセイです。
家族のこと、ときどき自分自身のことを、時には客観的かつ冷静に、でも大体が直感的かつ暖かく見つめながらつづっている、エッセイです。
弟さんへのエピソードで泣いた
産後で精神が不安定になっていたからなのだろうか?
ダウン症の弟さんとのエピソードを読んで、ボロンボロンと泣いてしまった。
ちょうど、病室に清掃のオバチャンが入ってきて、スマホを見ながらボロボロ泣いている満身創痍の産後の絶対安静女を見て、すごく優しい顔で去っていったけど・・・違う、そっちじゃない!(別にどっちでもいいか)
なんでこんなに泣けたのか?
それは、障害を持つ弟さんへのまなざしが、タイトルにあるように「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」っていう言葉がピタッと一致したからだろう。
今回収録されているのは、noteで彼女を一躍有名人にした、赤べこの話と両替の話。
そういえば両方ともコーラの話ですね。
お母さんもお父さん(故人)も、弟さんも、岸田さん本人も、「普通の人」じゃない。
でも、毎日楽しく生きているし、周りに色々な意味での影響を与え合いながら、生きている。
もちろん、辛いこともたくさんあっただろう。
この本の中盤にはそのへんの話(特にお母さんの話)もたくさん載っている。
でも、その中での「前向きさ」が、ネガティブ&ひねくれ思考気味の私の心にグサグサと刺さったのだ。
障がいをテーマにした会社を立ち上げ、お母さんがそこに関わってお母さんご自身も変わり、社会が少しずつ変わっていく・・・
そしてそんな家族の話を、岸田さんの目線で面白おかしく、時には真面目に書くことでお金になり、岸田さんはまた家族のためにそのお金を使う・・・(ボルボの話はこの本の出版の延長線上の話)
素敵すぎるでしょ!
「お金を出してよかった」と思える本
私は根がドケチなので、メルカリで出てる本はそっちで買ったり、さらに読み終わったらメルカリで出したりするタイプの読書家(といって良いのか?)です。
もともとこの本は、先述した通り既読のエピソードもあったので、ドケチな私からすると、普段はついつい避けがちなのですが・・・
心の底から思います。
ああ、買ってよかった!って。
岸田さんが、また岸田さんの家族が今後歩いていく未来へ、少ないけれども何かの足しになれば・・・と激しく思ったからです。
「書籍自体のお金」だけではなく「応援の気持ち」とか、「イベントの参加費」だけではなく「面白そうだから関わりたい」とか、モノだけではなく、そこに付随される形のないモノに惹かれるからお金を出したくなる。
そういうタイプの作家さん、ライターさんって、素敵だなぁ・・・と、最近「ソレを目指していると言いつつ、結局自分のことだけしか考えてないですよね系の界隈インフルエンサー」ばかり見ている私は、しみじみ思ったのでした。
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