こんにちは、ドクダミ淑子です。
少し前に、Twitterでこんな言葉を見かけました。
- 40代50代はいるだけで威圧感ある
- 若い人に意見を言わせてナンボ
言いたい事はわかるよ、わかるんだけど・・・
私はこれを読んで、恐怖に震えました。
「私は若い人の気持ち、わかってる!」って言う人は
なぜ恐怖に震えたのか?
それは、若者に混じって飲み会やファミレス会などで大きな声でゲラゲラ笑うオバサンや、クライアント先にいる、やたら若者ぶっているオジサンの姿を思い浮かべたからです。
彼ら彼女らは、確かに若い人と「上手くコミュニケーションを取っている」と言えるかもしれません。
若者と同じ立場で、同じ目線で、同じようなことをしゃべっている。
その一方で、ムスっとしているオジサンオバサンよりも、「いいポジション」「いい人」に見えるかもしれませんし、相談しやすくて意見しやすくて、とてもいい存在なのでしょう。
オジサンオバサンからすれば、「私、若者と上手くやっている!職場を円滑にしている!」という気持ちもあるでしょう。
でも、それも、何か足りないのです。
40代50代が若者と同じ目線でよいのか問題
彼らには、若者と一体化するがゆえ、幼さを感じてしまうし、「いざと言う時に、ちゃんと対応できる大人」という、本来40代50代がやらねばならない役割が、欠けている気がするんですよね。
いつまでも、若者と一緒になって、若者のようにオジサンオバサンに対して文句ばかり言っている、若者によりそう40代50代。
まぁ、一部そういう「大人子ども」みたいな人が組織にいるのは良いかもしれないけど、全員が全員、そういう人たちばかりだったら、それはそれで問題だと思うのです。
そして、そういう「若者の意見を尊重する」ということだけ重視して、コンプライアンスだのリスクだのというオジサンオバサンが考えるべきことを考えずに突き進む企業が、何かトラブルを起こした時に、どういう目に合うか・・・私たちは様々な例から、その事の重大さを知っているはずなのです。
「自分は若者に寄り添えている!」という自覚、本当にそうなの?
あと、もう1つ。
「自分は若者に寄り添えている!」とか言っているオジサンオバサンは、本当にそうなのか?を疑ったほうがいいですね。
ご本人はそう思っているかもしれませんし、若者もそういうふるまいをしているかもしれませんが、実際、100%若者が心を許しているケースなんて、ほぼないと思うのです。
居酒屋やファミレスで見かける、一人だけ年上のいる職場っぽいグループを見ていると、ほんの少しですが「違和感」を感じます。
「この人は、若者扱いしてあげた方が喜ぶから」と、若者たちが気を遣ってあげていることの方が多いなぁ・・・と遠巻きで見ていると、感じるんですよね。
だって、どんなに若者ぶっても、20も30も年上なんですから、お互い育ってきた時代も環境も違うんだから。
違和感があるのは当たり前、話が合わなくて当たり前、意見が合わなくて当たり前なんですよ、
そういうギャップを、若者が気を遣って埋めてくれているんですよ。
そのへん、気づけよ、オジサンオバサン・・・と思う。
40代50代のあるべき姿とは
せっかくキャリアが20年も30年もあるのに、若者と同じ目線に立って仕事するっていうのは、もったいないと思うんですよね。
もちろん、意見を聞くところは聞くべきだし、若者から意見を言ってもらえるような職場づくりは大切です。
でも、それだけじゃ、足りない。
長い経験を生かして、「これは行き過ぎだ」と思ったときにちゃんとブレーキをかけるのが、40代50代の役割だと思うのです。
たとえそれが、「威圧感」と若者に感じさせるものであっても。
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