こんにちは、ドクダミ淑子です。
どこかの誰かが、サラリーマンのユートピアと題して様々な条件を挙げていたのを、Twitterで見かけました。
ほとんどは納得感がありましたが、ただ1つだけ納得できないものがありました。
「全従業員が同世代」
これってユートピアなのか?
クソジジイとクソゆとりがいない会社ってこと?
きっとこれを書いた人は、自分よりも上の世代の古ぼけた考え方にも、自分より下の世代のゆとりまくりの行動にも、うんざりしているのでしょう。
ああ、同年代だったら考え方も近いし、楽なのに。
いっそのこと全員が同年代だったら!
・・・と思ったのかもしれません。
まぁたしかに、クソジジイに「え!?何言ってるの?昭和でも平成でもなく令和なんですけど」ってイラつくことはあるし、「え!?何言ってるの?ここは会社ですよ、カイシャー!そして私はお友達ではないですよー!」って若者にイラつくこともある。
同世代なら考え方も似ているし、こういう「ジェネレーションギャップ」はなくなるかもしれない。
集団である以上、「異質」は排除しきれない
私は、たとえジェネレーションギャップがないとしても、サラリーマンのユートピアにはならないと思うのです。
同年代だからといって、全ての人が同じ価値観・同じ考え方になるわけではありません。
今までは「年齢」「世代」ということを、異質の理由に感じていたかもしれませんが、今度は同年代の中にも「異質さ」「ギャップ」を感じるようになるでしょう。
人間が複数いれば、摩擦が起きることは当たり前なのです。
むしろ、なんの摩擦もなくツルツル滑る方がおかしいし、「なあなあ」過ぎて恐ろしく思うのです。
「年齢」「世代」を言い訳に出来ない対立の方が、面倒臭い。
10年後・20年後がヤバい
だいたい、同年代が多いとユートピアとか言う人たちは、20代・30代が多いと思います。
たしかに、全員20代だと、やりやすいこともあるでしょう。
でもこれが10年後になると、全員が30代、20年後になると全員が40代です。
立派なジジイババアの集団が生まれます。
そしてそこに20代が1人入ってきたら?
・・・入ってきた人はこう思うでしょう。
「10歳以上年上の人ばかり。20代がいる方がいい」
まぁその20代は辞めればいい話ですが、世代が空けば空くほど、若い人を入れにくくなります。
私が訪問する企業でも、従業員の60%が50代以上、35%が40代、5%が20~30代なんて会社もあります。
だいたい若手採用に苦労しているし、10年後がヤバいと心配しています。
年長者のトラブル対応力はすごい
そして私は、オジサンたちのトラブル対応力には尊敬のまなざしを向けています。
年に1件あるかないかのトラブルだって、20年以上働いていて、部下がいればそれなりに経験しています。
だからこそ、何か有事のこと・イレギュラーなことがあっても対応できるのです。
これが、経験の浅い若者だけの会社だったら?
きっと火に油を注いで、大炎上するでしょう。
いい会社は、どの世代も均等にいる会社だと思う
だから、私はサラリーマンのユートピアは、どの世代も均等にいる会社だと思います。
古くさすぎず、頼りなさすぎず、若々しく、安定感のある会社。
それは、若者と、中堅と、ベテランが均等にいれば実現できると思うのです。
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