こんにちは、ドクダミ淑子です。
突然自慢しますけど、私は高校は公立の進学校、部活と勉強を両立させながらストレートで某有名私立大学へと進学したという、とっても素敵な学歴をお持ちです。
私自身は、いろいろありまして中小企業に就職しましたが、ご友人はというと、誰もが聞いたことがある有名企業に多数就職していました。
ところが、ですね。
私の高校の同級生・大学の同級生で、就職してから心の調子がおかしくなってしまった人というのが、結構な数いるのです。
今、数えてみたら、私が知っている範囲(高校や大学を卒業しても連絡を取り合い、一緒にご飯を食べるレベルの知人)で、 8人。
噂で聞くレベルだと、あと2人くらい追加されます。
それぞれの詳しい「病名」は知りません。
私は聞かないし、相手も言わないから。
よくよく考えたら、これってちょっと多い数字だな・・・と思うのです。
原因も解決策も、人それぞれだから
就職して、3~4年くらい経った時に、この数字の多さに気づいたんです。
誰かに会うたびに「私、実は今休職しているんだよね」と言われたり、当日来れない子のことを「○○ちゃん、自宅療養しているみたいだよ」と聞いたり、遊びの予定を前日や当日にキャンセルされて「調子が悪くてどうしてもいけない」だったり・・・
私もそうなると、考えてしまうのです。
何が彼女たちをそんな状態にしてしまったんだろうか?と。
頭が良くて要領が良くて優しくてキレイで、私から見れば非の打ちどころなんて、1つもありません。
「真面目過ぎるのかな?」
「責任感が強すぎるってこともあるかもしれない」
「○○業界は男性社会って聞くから」
「今まで出来ることが当然だったから、何かに躓いた時のショックが大きいとか?」
「理不尽な要求や忖度など、正しくない事を上手く飲み込めないのだろうか?」
「優秀過ぎるから、周りからいじめられているとか?」
色々なことを、考えていました。
いつか私も、彼女たちと同じように、心の調子を崩してしまうのではないか?
そうならないために、原因を突き止め、対策を練らなければ・・・
そんな焦りというか、恐怖というか、そんな感情があったのかもしれない。
でも、しばらく考えて、そういう風に「想像する」「勝手に考える」ということはムダだということに気づきました。
だって、彼女たちが心の調子を崩してしまった理由なんて、わからないもの。
もしかしたら、本人だってわからないかもしれない。
それを、赤の他人があれこれ想像したって、わかるはずなんてないじゃないか。
それよりも、間違った推測で、決めつけて、あれこれ言ったりやったり方が、きっと彼女たちにとって良くないだろう。
だから、私ができることは、ただ会える状態ではないという「事実」を受け入れることだけなのだ。
そんな風に思うようになりました。
休職や転職をしてすっかり良くなった人もいるし、良くなったけど季節や何かのきっかけでぶり返すという人もいます。
だから、会える時と会えない時があって、向こうが私に会いたいなと思う時に連絡をくれて、そういうときは出来る限りお誘いに応じるようにしています。
会える時は「元気な時」なので、私も特に気にせず自由気ままに、昔と同じように、言いたい事を言ってゲラゲラ笑って、別れて、おしまい。
彼女たちが自分の話をする時だけ、聞くようにしています。
他人の「死」に便乗する人たち
自分自身が、そういう考えにたどり着いた経験があるからかもしれないけれども、芸能人の自死のニュースがあるたびに、思うことがあります。
それが、こちら。
自ら命を絶った人が、死を選んだ理由なんて、第三者が憶測で語っても意味がない。社会のせい、何かのせいにして自分の狙う方向に持っていこうと語る人は、他人の死を利用するおかしい人だ。
— ドクダミ淑子 (@dokudamiyoshiko) July 18, 2020
残された人間がすることは、悲しむこと、冥福を祈ること、そして自分の命を見つめることだけ。
誰々が自殺したのは、○○で誹謗中傷されていたからだとか、仕事が減って悩んでいたからだとか、産後うつだったからだとか・・・第三者が勝手に予想して、死に向かうストーリーを作って、それでどうのこうのって言っているのは、私はおかしいと思う。
特に最近は、「誹謗中傷が原因で自殺する人を二度と出さないために、私への誹謗中傷を止めろ」みたいなことを言う人がいます。
それって、他人の死に便乗して、あなたの都合のいい世界を作ろうとしているんじゃないの?と思う。
私はそういう人たちが、どうしても許せない。
心の調子を崩している大事な友人たちの顔を思い浮かベながら、勝手なことばかり言ってるんじゃないよ!と思うから。
あなたの主張を通すために、他人を利用して、勝手に妄想をしてストーリーを作って・・・何がしたいんだ?
私に出来ることは?
死にたい人、心の調子を崩した人にできることなんて、ない。
でも、何か力になりたい。
そういう時にはどうすればいいのか?
こんな記事を見つけました。
さっき書いた8人の中で、特に仲の良い子が、なかなか会えなくなった時のことを思い出しました。
当時の彼氏と連絡を取ったら、「会おうと言ったら断られたからずっと会っていない」「何をしていいかわからないから、何もできない、だから何もしていない」という話をされたんですよね。
そんな時に、何も知識がない大学生だった私が、やったことがあります。
それは、彼女の家(実家)まで行って、ちょっとしたプレゼントとメッセージをドアノブにかけること。
「私はあなたのことを、会えなくても思っていますよ」ということを伝えたかった。
手紙の内容は、何だったけ?忘れたけど、私の身近などうでもいい世間話とかだったかだと思う。
彼女の気持ちなんてわからないのに、変なこと言って余計に傷つけたくないと思っていたから。
何度もそれをしました。
だって、当時の彼氏のように、「何もしない」ってなると、彼女には何も伝わらないから。
重いことや勝手な憶測で語ることなく、「私はあなたのことを、忘れていません」これだけを伝え続けようと思ったんですね。
彼女はその後、悪くなったり良くなったりを繰り返していて、年に何回か・何か月間か会えない時期もあるけれども、逆に言うと会える時期もできました。
今も私には、「あなたに会いたい」「また遊ぼうね」と言い続けることしかできない。
でも、それだけなら言い続けることができる。
常に、私は彼女たちにとって「邪魔」をしていないかを考える。
そういう風に日々考えているから、「他人の心の病」「自死」に関して無神経な発言をする人たちのことを、私はやっぱり、許せない。
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