こんにちは、ドクダミ淑子です。
これは、少し前の話。
新型コロナウイルスが出てくる前のことです。
仕事でアポの帰り、担当者の方と一緒に駅まで行くことになりました。
一緒に帰ったのは総務課・事務職の男性で、年齢は・・・理由は後から書きますが、よくわかりませんでした。
まぁ別に、私は相手の年齢で態度を変えたりしませんから、普段からあまり相手の年齢って気にしないんですよね。
その日は、別の取引先をご紹介いただいたので、帰り道はその話題をしていました。
「お相手の事業の堅実さ」とか。
すると、突然ハッと気づいた顔をして、こう言ったのです。
「ドクダミさん・・・さぁ、こちら側へ!!」
そうやって私を、彼の右側に行くように促されました。
「???」
疑問符が並んだ私に、彼はこう言いました。
「実は、僕・・・婚活しているんです」
「??????」
気配りができないから結婚できない?
え?ちょっと待って?
婚活?
今まで仕事の話をしていたんですけれども・・・
「婚活の先生に言われたんですよね。僕って気が利かないところがあって、そういうところ、先生に注意されたんですよ。こういう、女性を車道側に立たせないとかも気づかないといけないって。そういうところがダメだから、職場の人や友達にも気を遣う練習をしたほうがいいみたいなんです。」
「はぁ・・・」
「だから、ドクダミさん! 僕に男性として足りないことがあったら、どんどん注意してくださいね!」
「はい・・・」
私は仕事モード100%で話していたのに、突然「僕の男として足りないところ」なんて話をされて、拍子抜けしてしまいました。
そんなこと、一切考えたことなかったよ。
さて、そのまま歩いて左に曲がってしばらくすると・・・
「あ、ドクダミさん! ほら、こちら側に・・・」
今度は私が車道側になってしまいまいました。
彼に促されて、また彼の左隣りに移動
次に右に曲がると・・・
「あ、ドクダミさん! ほら、こちら側に・・・」
「はい・・・」
め、面倒くさい・・・
そのうち、道を曲がるたびに「自分が車道側になっていないか」を気にするようになり、自分から位置移動をするようになりました。
これって・・・私が気を遣っているんですけど!
っていうか、スマートな男性だったら、さりげなく自分が車道側になるように、自分から動くものなんじゃないの?
それを「さぁ、僕が車道側になりますから、あなたは僕の内側に入って下さい!」なんて言って私を動かすのは、あからさま過ぎて逆効果じゃありませんか?
ああ、この人、婚活の先生とやらに教えられたこと、あんまりわかっていないな・・・
エスコートしてくれる人が嬉しいか問題
海外の大学で4年間過ごした女友達の1人は、エスコートしてくれない男性は、対象外みたいな話をしている子がいましたが、私は別にそこまで気にしないかな。
私よりも必ず先に行ってドアを開けてくれなくても、別にいい。
デートは必ず予約しておかなければいけないとも思わないし、車道側と歩道側の話も、別に気にしないかな。
ただ、自分がドアを開けて、後ろに人がいてもそのまま手を放すとか、周りに気を遣わない人はちょっと嫌かなって思う。
さりげない気づかいは、その人を好きになる/ならないの基準にはならないかな。
それよりも話をしていて、一緒にいて楽しいとかの方が大事だと思う。
婚活をする上で、気づかいよりも重要なもの
それにしても、婚活の先生とやらは、なぜそんな些細なことが大事だと彼に伝えたのだろうか・・・
私は改めて、彼の頭頂部にちらりと目をやりました。
地肌の見えた頭頂部、そして、残された毛はちょっと長めに伸びています。
その姿は、さながら落ち武者・・・
そう、先ほど「年齢がわからない」という話をしましたが、その大きな理由は、ここでした。
若いのに薄めなのか、年相応で薄めなのか・・・なんてわからないので、年齢もよくわからなかったんですよね。
婚活の先生は、この髪型については何も言わないのだろうか?
いや、髪が薄いから結婚できないとか、そういう話ではないんだけど。
でも、髪が薄い人だって、落ち武者ヘアーじゃなくて、もっといい髪型があるじゃないか。
「男性として足りないところがあったら、どんどん言ってくださいね!」
いや・・・それは、言えない。
っていうか、私にとってこの人、ただの取引先の担当者だから。
仕事と仕事で繋がっている関係に、「男性として」「女性として」のアドバイスなんてし合う必要性を感じないし、そんなのリスクでしかない・・・
彼の婚活の先生には、ぜひ見た目に関してのアドバイスを頑張っていただくか、むしろ第一印象の場でかなり重要になるであろう「外見」についてアドバイスしてくれない先生なら変えたほうがいいんじゃないかと思ったのでした。
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