こんにちは、ドクダミ淑子です。
先日、レディースクリニックに行ったんですね。
まぁ私も34歳ですから、いろいろありましてね。
・・・その話はまた機会あればとして。
レディースクリニック。
とにかく興味深い事が、沢山あったんです。
ところどころに配慮を感じる
そのレディースクリニックは、産婦人科なんですけれども、母子手帳をもらった後(≒心音が確認できた)からは対応していません。
つまり、婦人科+産科のうちの不妊治療みたいなところですね。
あとは、ピルの処方とか、ガン検診とか。
まぁそんな感じなので、色々な事情がある方が来院するんですよ。
そういう空間に対する配慮が、沢山あったのです。
受付は会計まですべて番号
まず、このクリニックでは、診察券を出した時に渡される番号で、お会計までが終わります。
今まで行ったことのある、「山田産婦人科」みたいな、院長の名字+産婦人科みたいな医院では、「ドクダミさぁ~ん、ドクダミ・淑子さぁ~ん」なんてフルネームで呼ばれていましたが、そういうことが一切ないのです。
待合室はカウンター席がある
病院のソファって、大体壁を背中にする感じですよね。
でも、こちらのクリニックは、カウンター席みたいなものがあったのです。
中央から背を向け、壁と向き合う感じになっています。
これも初めて見ました。
雑誌の種類の配慮がある
産婦人科といったら、「たまひよ」的な雑誌があるイメージでした。
あとは、「サンキュ!」とか「オレンジページ」とか。
でも、そういうのが一切置いていないんですよね。
あるのは「散歩の達人」のみ。
・・・散歩の達人??
「お大事に」と言わない
よく病院だと、受付の人に「お大事に」って言われますよね。
産婦人科でも言われていたと思います。
でも、ここだと「お大事に」と言わないんですよね。
「お気をつけて」で送り出される。
これもきっと、配慮の一つなのかもしれないなと思いました。
配慮の塊な空間は、優しくて心地よい
このレディースクリニックに来る人は、私も含めて様々な事情があります。
その中で、最大限の配慮をして、医院の中にあるモノや言葉で誰もが傷つかないようにと配慮しているのは、ここに来る人たちにとって、とても快適です。
絶対に悪い菌がいない、無菌室みたいで、余計な心配をしたり、気をもまなくてすみます。
世間で様々なものにもまれて、場合によっては傷ついている人にとっては、こういうシェルターみたいな空間は必要だろうと思う。
外の世界に配慮を求めることは難しい
でも、このクリニックみたいな配慮を、外の世界でも求めることって、難しいと思うんですよね。
特にTwitterとかインスタとかのSNSって、家族の話とか、結婚の話とか、年齢の話とか、誰もが好き勝手に話している。
そして、誰もが誰かの書き込みに「いいね」して、シェアして、広がってきて、誰かのタイムラインに突然表示される。
その中で、「私は今、○○だから、××の話題を出さないでほしい」って言うのは、難しい。
誰もが、好きなことを、好きなように言うのがSNSの世界だから。
周りに配慮を求めようとしたら
だから私も、何か傷つくことがあって、周りに「○○な私を気遣って」とか言っちゃうなら、その前にスパッとSNSを断ったり、休んだりしなきゃいけないなと思いました。
なかなか難しいことなんですけどね。
配慮の塊みたいなレディースクリニックに行って、配慮をしまくった空間はスタッフさんのたゆまぬ努力によって作られ、保たれているんだなと思いました。
そして、それを世間に求めるにも、ムリな話。
「お気を付けてどうぞ」
そう言われてクリニックを出て外のひんやりした空気を吸ったとき、そんなことを思ったのでした。
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