こんにちは、ドクダミ淑子です。
いつものように仕事で回ってくるニュース的な資料を見ていたら、面白い文書に出会いました。
「求人を装った詐欺・犯罪にご注意ください!」
今回はそれが面白かったので、その文書をベースにしてみましょう。
※内容は加筆・修正・蛇足をしています。
カモの募集の仕方
まず、「詐欺のカモ」ってどうやって募集すると思いますか?
知人からの紹介?
知人の知人の知人の紹介?
謎の会合に呼ばれて?
ネット上で「#高時給バイト」みたいなタグで?
・・・どれも正解です。
でも、実は普通の求人メディアに載っていたりもするんですよね。
○○○ワークとか、バイ○○とか、○○○○バイトとか。
業者的には、そういうのってメディアの信頼に繋がるので、絶対載せたくないわけです。
でも、一見すると「フツーのバイトっぽい」から、一般人が引っかかるのと同じように、新人とか知識のない人は引っかかってしまって、うっかり載ってしまったりする可能性もゼロではないわけです。
・・・んで、お便りで注意喚起してきたんですね。
「稼げる在宅ワーク」の詐欺の可能性
今回資料が回ってきたのは、「稼げる在宅ワーク」の話でした。
- 在宅ワークとして募集している
- いつでも、どこでも勤務可能なことをウリにしている
- 仕事内容は、簡単なリスト入力、データ入力、ライティングなど
- 完全歩合制(1文字○円、1件○円など)
ほうほう、これって「クラウドワークス」とか「ランサーズ」でよく掲載されているような案件じゃないですか。
んで?
応募したらどうなるの?
バイト募集の体裁なので、面接が行われます。
面接では、いきなり社長が出てきて、データ入力スタッフは募集が終わっているとかで、「アフィリエイト」っていうものの勧誘をされるそうなのです。
場所はそのへんの喫茶店。
そのアフィリエイトってやつは、頑張れば月に10万円を稼ぐことも難しくないらしい。
実際にその社長は、大学中退して必死でアフィリエイトを勉強したら、月100万円を稼ぐようになったんですって。
そして、それを始めるには「月1万円のコンサルティング費用」が掛かるんですって。
上手い事言って、今すぐ始めよう!思い立ったが吉日!今日が一番若い日!みたいなことを言って、契約書を書かせちゃう。
それで、月1万円のコンサルティング費用を払わされるのに、全然稼げなくてマイナスになるんですって。
ここには書かれていないけれども、コンサル費用以外にも「じゃあここのサイト登録して」「サーバーはここを使って」「格安スマホに変えて」「Wi-Fiルーターはこれで」とか、色々アフィリンクを踏ませるのだろう。
そんな喫茶店で面接して勧誘されて契約しちゃう人なら、社長のオススメとか言いながらアフィらせるのもチョロいんだろうなぁ・・・
他にもある!こんな詐欺求人
さてさて、その他にもこんな詐欺があるよという例も掲載されていました。
実際は受講料を支払う生徒募集
芸能界に憧れる若者や、手に職をつけたいと言っている人に対して「仮歌スタッフ」「エキストラ&チョイ役」「インストラクター」「フリーライター」などと装って募集をかけ、実際には「そのスタッフになるのにはスクールに入る必要がある」とかいってお金を徴収することが目的になる話。
オレオレ詐欺スタッフ
実はこれもですね、求人広告に出ているケースもあるんですよね。
「配送スタッフ/勤務地:現場による/無免許OK」みたいな。
無免許で一体何をどう運ぶのか?と思うんですけれども、運ぶのはオレオレ詐欺で引っかかった人の家から悪の組織まで現金などです。
バイトに応募したつもりが、運び屋になっちゃうんですね。
労働マルチ
正社員の募集を出しておきながら、実際は業務委託に「稼げる」という理由で勧誘し、古コミッション制の営業を低賃金・長時間でやってしまうものです。
労働マルチとして有名なのは、道端で野菜を売る人たち。
「夢」「希望」をウリにして何も知らない地方出身の若者の労力を吸い上げる・・・ひどい話です。
以前、台風の日にカップケーキを売りに来た子について書きましたね。
募金詐欺
架空の団体を作り、募金活動をさせ、その募金額の一定の割合を支給するケース。
研修の一環として募金活動をさせるケースもあるようです。
街中でそれっぽい団体、いますよね・・・
詐欺求人に引っかからないポイントは?
さてさて、そんな詐欺求人に引っ掛かったり、被害者にならないためのポイントをまとめておきましょう。
楽して稼げる=とりあえず怪しむ
まずはこれですね。
「在宅ラクラクで日給3万円!データ入力」なんて求人があったら、とりあえず怪しみましょう。
社名で検索する
事業内容が「インターネット事業」のくせに自社サイトがなかったり、検索関連ワードに「詐欺」とか出てきたりすると、アカン可能性が高いですね。
事務所を確認する
だいたいそういう怪しい会社の場合、打ち合わせが喫茶店の場合が多いですね。
面接前にオフィスを見に行く、Googleマップで見てみるなどすると、気づけるかもしれません。
ちなみに手の込んでいるところだと、ピカピカの事務所が実はシェアオフィスで住所で箔をつけるためにだけ借りているというケースもあります。
すぐ契約させようとしたら、逃げる
仮に良心的なコンサルだったとしたら、即決で契約させようとはせず、きちんと考えてから契約してもらうでしょう。
だって、軽い気持ちで契約した人をコンサルすることほど、面白くないものはないもの。
本気の人をコンサルするからこそ、効果も出るし実績にもなるわけです。
だから、即契約させようとした時点で、怪しいですね。
打ち合わせが喫茶店だったら、メリットもあります。
すぐ契約させようとしても、逃げようと思えば逃げられるからです。
周りの人に目配せをする(だいたいそういう話を怪しんで聞いている人はいる)、大きな声で「助けて」「やめて」「イヤ」と叫ぶ、トイレに行くフリをして頭を冷やして誰かを呼ぶなどなど、できることはあります。
ここで大事なのは、「怪しい、逃げよう」と思えるかどうか。
「すごい・・・申し込んでみよう」って思ったら、これはできないんですよね。
うまい話は99%詐欺
だいたいね、うまい話なんてそう簡単に転がっていないんですよ。
だって、儲かって儲かって仕方がないなら、自分一人でやるもん。
◯◯◯ワークとかにわざわざお金を払って募集なんてしないもん。
わざわざコストを払って掲載する時点で、人に教えようとする時点で、自分一人でやる<誰かにやらせる の方が儲かる話ってことですよ。
つまり、儲からない話だから、カモからお金を吸い取る方が効率的ってこと。
「儲かった話を有料noteにしました」って話も、だいたいが副業での儲け<有料noteの儲け、だし。
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