こんにちは、ドクダミ淑子です。
今日は、こちらの本の感想文を。
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購入理由:ビビッときたから
少し前に、久しぶりに新宿に行ったんですね。
16時半くらいにアポが終わり、新宿駅東口に戻ります。
伊勢丹・ビックロ・新宿アルタ前・・・と歩き、新宿駅東口のルミネまで戻ってきました。
久しぶりの新宿に、私は不思議な気分でした。
昔は地上を歩いていると、「お姉さんモデルやってみない?」とか「手相の勉強をしているんですけど」とか、そういう人ばかりに声をかけられたな、それがイヤで地下道を使いこなすようになったな、とか・・・色々なことを思い出します。
そして電車に乗る前にトイレに行こうと思い、東口のルミネの地下2階に下りました。
そこは、普通のファッションビルだったのですが、なんとなくこんな風に思ったのですね。
「ああ、こんなに生活必需品じゃないものばかりが並んでいる日本、めちゃくちゃ豊かじゃないか?」と。
ユナイテッド○ローズとか、2万円のスマホケースとか売っているんですよ、どっかのブランドとコラボしているとか、そういうやつ。
そしてそれを、きれいに着飾った女の子たちが「ぃらっしゃいませ~どぞご覧くださいませぇ~」と甲高い声を上げながら、売っている。
生活に直結しない装飾品を置き、売る人がいて、そして買う人がいる・・・なんだか普段スーパーに行く頻度の方が多くなった私は、そのファッションビルのキラキラ光線を久々に浴び、楽しい気分になりました。
これが物欲を喚起させられるということか・・・恐ろしい。
なんとなく、何かをこの気分の証に買って帰ろうと思いました。
でも、さすがに2万円のスマホケースは買えないな。
じゃあ、地下1階のプレスバターサンドでも買って、会社のみんなのお土産にしようかな。
そう思ってエスカレーターを上り、更にキラキラした地下1階に戻ります。
そしてプレスバターサンドの向かいに、HMVを見つけたんですね(ルミネエストのフロアガイドによると、「エイチエムヴィ アンドブックス スポット シンジュク」だそうです)。
そのエイチエムヴィの女性エッセイのコーナーに表紙が見えるように置かれた本が・・・こちらだったわけです。
つまり、私の「何か買いたい!生活必需品じゃないやつ!!」という気持ちにビビッとシンクロしてくれたのが、この本だったのです。
どんな内容なの?
公式サイトによると、この本はこんな内容です。
「“わかりみ”が過ぎる」「丁寧で優しくて鋭い。すごい人だ」「ポカリの浸透圧みたいに心に入ってくる」と共感度200%の人気コラムニスト、待望の初書籍!恋から親まで、しんどい毎日がラクになるメッセージと本を教えます。
この紹介文、「わかりみが無さ過ぎる」と思うのは私だけでしょうか?
カバーに書かれた、「※本書は、『生きづらい系女子』に効く生き方のヒント&ブックガイドです」っていうのが100倍わかりやすいんですけど。
・・・ということで、この本はコラム&ブックガイドって感じのものでした。
30代前半、独身、非正規社員で、本とチェコ映画が好きな女子。
もうね、これは運命の出会いなのではないかと思う位、私の心にぐいぐい染みるんですよ。
例えるなら、ポカリの浸透圧みたいに・・・あ、わかりみ(笑)
本から教わることは、沢山あるのだ
たとえば、この部分。
30代で結婚しておらず、子供もそこまで強く望んでいなくて、婚活も特にしていないことを伝えると、こんな忠告をしてくる人がいる。
「今はいいかもしれないけれども、35歳をすぎたら、すっごく寂しくなるよ。」
これが本当かどうかはいまいちわからない。というのも、これまでの人生で、年長者のアドバイスが役に立った経験があまりないからである。
(『後悔しない人生なんかより何かを強く信じた人生を』より)
こういう感じで、「わかる、わかるぅぅぅ!!」って部分がモリモリあるんですね。
そして、そういう人生の課題や疑問にぶち当たったり、モヤモヤしたら、彼女は「本を読む」「好きなセンテンスに触れる」んですね。
周りのよくわからないお節介な声よりも、本を読み自分の中で考え、消化する。
「人生で大切なことは、本に教わった」とか言いそう、書いてないけど。
- マウンティングにお悩みならブッダの教えにアクセスを
もうね、こういう考え好きですよ。
マウンティングとブッダですよ!
いぶりがっことクリームチーズみたいな和洋合体、だけどピッタリ!って感じの組み合わせ。
- 独身の人生が「ライフイベント低発生系ゲーム」になる問題
これも面白かった。
なら、「どう解決していくか?」まで考えているのが、また好き。
問題提起だけで終わらせて、一石投じてやったぜ!みたいじゃなくて、好き。
- 私たちが結婚したい本当の理由は「不定形な関係」への耐えがたさ
これもグサグサ来る。
私は結婚しているけど、まさにこれやなって思う。
・・・という感じで、どれもこれもグサグサと刺さるのです。
小さい本棚になる本
最近私は、本はすぐに買って読んだら手放してしまうのですが、これはずっと手元に置いておきたいなと思う本でした。
紹介されている本は、まだ自分の読んだことがないものばかりで、じっくり読んでみたいなと思うものばかり。
今、ちょっと積読がたまっているので、ちょっとずつ読みながら、今まで自分が接したことがなかったジャンルにも触れてみようかな。
そんな風に思わせてくれる、素敵な一冊でした。
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