ドクダミ自由帳

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【本感想】キレる! 「正しくキレる」が自分を守る!?

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

少し前から興味を持っていた、中野信子さんの本を、ふらりと入った書店で見つけたので、買ってみました。

 


 

 

どんな本なの?

公式サイトによると、このような内容です。

 

"キレる人・キレる自分"に振り回されない
本書では、“キレる"という感情について、「なくすべきもの」とネガティブに捉えず、脳科学的に分析しながら具体的な対処法・活用法を考察していきます。ここ最近、高速道路での悪質なあおり運転(ロードレイジ)、児童虐待、モンスターペアレント等、怒りを抑えきれずに社会的な事件につながるケースが数多く起こっています。
そこで、「“キレる"という感情は、人間にはそもそも備わっているもの」という視点に立ちつつ、怒りの正体を科学的に分析しながら、“キレる人"や“キレる自分"に振り回されずに怒りの感情を活用して、上手に生きていく方法を探っていきます。 

 

私が実際に本の中で気になったところは、ここです。

 

どうすれば、相手の怒りや感情的な言動に振り回されることなく、上手に自分の怒りの気持ちを発散させるような切り返し方ができるのでしょうか。

これらにはテクニックと経験が必要です。 

「キレる」というメカニズムを、脳科学的に解明し、うまく切り返せるようにするのがこの本の目的です。

 

 

キレることは、正しい反応だ

私自身は、人間の良さというのは「理性」であり、キレることを抑えるのが良いことだと思っていました。

あおり運転や、暴行事件などの映像を見て、「人間の姿をした野獣だ、恐ろしい」「自分はこうはならないようにしよう」と思っていました。

 

もちろん、この本で言う「キレる」は、上記のような我を忘れて喚き、暴れることではありません。

「私は怒っていますよ」ということを、主に言葉で上手に表現しましょうという意味です。

 

 

「キレる」には原因物質がある

さて、中野さんの本ですので、すべての感情や行動は「脳の仕組み」「脳内物質」に起因するという話になります。

「キレる」というと一言ですが、そのキレ方や原因物質は、実は様々なのです。

 

  1. 自分を守り、闘う機能として「キレる」…ノルアドレナリン・アドレナリン
  2. 抑制が効かずに怒り続ける…前頭前野の機能低下
  3. 攻撃することが快楽になる…前頭前野の機能が強すぎる、ドーパミン
  4. 思春期にキレやすくなる…テストステロン
  5. 家族や仲間に攻撃的になる…オキシトシン
  6. 不安感や妬みから「キレる」…セロトニン

 

確かに、キレるにも色々種類があるよね。

「内弁慶」は、ただ単に外でキレるのを抑えて、自分の家族にだけキレているのかとお思っていましたが、この本によるとそれは違うようです。

 

 

家族への怒りは、「愛情の裏返し」という話

私がなるほどと思ったのは、家族だからキレるということがあるという話でした。

 

「愛情ホルモン」と呼ばれるオキシトシンは、増えると「憎しみ」「妬み」に変わるというのです。

オキシトシンの濃度が濃くなると、「外集団バイアス(自分達以外を不当に低くみなす)」「社会的排除」という心理現象が起こります。

 

それが、母娘の不仲であったり、夫や妻の行動が許せないという怒りにつながるそうです。

 

「家族だから、〇〇して当たり前」

「夫なんだから、私の気持ちをわかってよ」

みたいな感じで、それに反すると「なんで!?」と怒りが爆発する・・・

 

たしかに、他人では全然イライラしないことでも、自分の家族だとイライラしたりすることってありますよね。

私の母は私のだらしがない部分にいちいちヒステリーを起こしていましたが、そういうことだったんだなと思いました。

結婚して距離を取ったら、お互いに落ちついた心で見られるようになりました。

 

中野さん自身も、旦那さんにイラっとくることがあるようです。

そんな時はどうするか・・・旦那さんとのやりとりは是非買って読んでみてください。

 

 

「不安になりやすい人」との付き合い方

この本では、キレる他人やキレてしまう自分自身とどうやって上手く付き合っていけばいいかという話も出てきています。

 

その中で、気になったのが「不安になりやすい人」の話です。

 

セロトニン(安心ホルモン)が少ないと不安を感じやすくなり、前頭前野の働きが悪くなり、共感・計画性・意欲といった能力が低下するそうです。

さらに、落ち込むだけではなく、攻撃性が高まり、普段は怒らないことにも敏感に反応してカッとなるそうです。

 

こういう人、ネットでよく見る。

はあちゅうとかもこういうタイプっぽいわ。

 

すぐ不安になり、号泣したりするような人は、セロトニンが足りてないのかもしれませんね。

セロトニン不足を解消させて、ネットでキレたり不安をぶちまけるのが減るといいですね。

 

 

「キレる」を学んでみたい方向けの読みやすい本

この本は、最終的には、トレーニングや経験次第で、うまくキレることができるようになるという話に着地します。

最後は「脳内物質」というよりも、「学習」みたいな話になるってことですね。

 

中野さんの本は、とても読みやすく、分かりやすいので、「脳科学?難しそう・・・」と思わずに、ぜひ手に取っていただきたいなと思います。

私はこれを読んで、自分の感情を上手くコントロールしたり、上手くキレるって大切なことだなと改めて思いました。

 

 

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