こんにちは、ドクダミ淑子です。
前々回のブログで、東大首席で色々とすごい、山口真由さんの本を紹介しました。
そして今回は、それと同時期に買ったもう1冊をご紹介します。
それが、こちら!
こちらも東大卒の女性、脳科学者の中野信子さんの本です。
どんな内容なの?
公式サイトでの紹介文は、こんな感じです。
自己肯定感を持てないのは、あなたのせいではありません。
生まれつき、不安になりやすい人もいれば、自信を持ちやすい人もいる、というだけのこと。
そして、「生まれつき」だからといって、変えられないことはないのです。
生まれつき黒い髪の毛をほかの色に染める、なんて普通のことですよね。同じように、「脳」を上手に使うことで、自己肯定感を育むことができたり、他者と良好な関係を築いたり、運を引き寄せることだってできるのです。
私たちに与えられた「脳」という武器を使って、人生を良い方向へと変えていきましょう。
中野さんは、脳科学者ということもあり、すべての問題を「脳」に結びつけます。
私はそれがとても面白いなと思っていたのですが、今回買った本も、そういう理由からとても面白く読めました。
脳の作りで、生まれつき苦手・得意がある
まず印象に残ったのが、「脳」の作りには個体差があり、生まれつき得意なことと苦手なことがあるということです。
たとえば、「努力」は出来る人と出来ない人がいるそうです。
私は山口さんの「努力は誰にでもできる」というのはちょっと疑問視していたので、こちらの方が納得感がありました。
- 単調なタスクを快感に変えられる人と、損得で考えて早めに切り捨てる人がいる
- どちらが良いというわけではない
- 努力できないことも才能の1つ
- 一人ひとりが持って生まれたものを大切にしよう
――たしかにそうですよね。
この他にも、「ネガティブ思考」「自己肯定感の低さ」「恋愛に本気になれない」なども、すべて脳の構造や分泌される物質から説明していて、それぞれ納得感がありました。
「みんな違って、みんな良い」って人なんだな
この本を読んでいて、通して思っていたのが、中野さんのスタンスについてです。
この本を読む前まで、東大卒で脳科学者というと、なんとなく画一的に「こうあるべき」みたいなことを言うのかな?と思っていました。
でも、彼女の言っていることは、真逆でした。
「今あなたが生きているということは、あなたの子孫(遺伝子)が生き延びられるものだったから」
「誰もが生まれ持った特性があり、それを生かすのが大事」
「特性を理解すれば、脳の動きをコントロールすることもできる」
ざっくり言うと、「今のあなたは間違っているわけではない」「みんな違って、みんないい」みたいなスタンスなんですね。
こういうことを言う人なんだなと、すごく共感が持てたし、納得感がありました。
社会の闇に落ちないために必要なこと
そんな「みんな違って、みんな良い」な本なのですが、その中でも自分のネガティブというか、ダークな感情との接し方みたいな内容もありました。
ざっくりまとめていきます。
「ずるい、うらやましい」という感情との付き合い方
自分に対してネガティブな感情があり、また相手が自分にも手に入りそうなモノを持っている時に、妬みは生まれるそうです。
日本人特有の「出る杭は打つ」「調子に乗った奴を許さない」について
「日本人としての生き延び方」「社会通念」に関係しているという話でした。
他人の不幸を願っていると、脳が委縮する話
脳が悪い感情を察知して出すホルモンは、海馬を委縮させるので、人をねたんだりするよりも、自分の人生を生きたほうがいいということです。
他者の言動にコントロールされないために気を付けること
「格差」のせいにしないように、努力中毒に陥らないようにすべきという話です。
それぞれ、「他者に支配されたほうが楽に感じてしまう」という脳の仕組みからの開設がありました。
どれもそれぞれ、自分の脳の構造を理解した上で対策を取れば、防げることなのです。
逆に、運が良い・自己肯定感が高い・ハッピーな人になるためにはどうしたらいいか?ということも、詳しく書かれていました。
運が良い人については、昔TVでも解説していましたね。
その時のまとめがこちら。
自己肯定感が低いと感じる人は読んでみるべき
今、何かに悩んでいたり、自分が好きになれなかったり、ネガティブ思考だと感じたりしている人に、この本を読んでほしいと思いました。
ネガティブな自分を認めながら「じゃあ、どうすればいいか?」がしっかりと書かれている本。
そして、とても読みやすい本です。
中野さんには興味を持ったので、もう少し別の本も読んでみようと思いました。
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