こんにちは、ドクダミ淑子です。
少し前のある日の話です。
ふと、「インプットが足りない」と思いました。
最近ブログのネタ出しにも困っているし、言いたい事もあまりないし、人と会う機会も減っている気がするから他人の話題もないし、あってもブログには書けない位くだらなかったり、逆に込み入った問題過ぎたりするし・・・
インプットが足りない!
そう思った私は、目の前にあったセブン-イレブンに駆け込みました。
そして目の前に置いてあった本を2冊手に取り、そのままレジに持っていきました。
その1冊が、こちら。
山口真由さんという東大在学中に司法試験合格・首席で卒業・財務省・ニューヨーク州弁護士という、凄すぎて訳が分からないくらいのエリートの方が書いた、「賢い頭をつくる」勉強法というか、心がけ的な本です。
どんな内容なの?
「勉強法というか心がけ的な本」という私の説明では薄っいので、公式サイトからの引用を載せておきましょう。
「どうすれば努力が実るのか――」
そんな切実な思いを持って、仕事や勉強、自己研鑽に励む人は多いと思います。
いっぽう、努力の方向性があっているのか、自分のしていることは努力と呼べるのか、といったことに思い悩んでしまう人もいるでしょう。本書には、東大首席、ハーバード大学院卒、ニューヨーク州弁護士と輝かしい経歴を持ちながら「自分はけっして天才ではない」と語る山口真由氏による、確実に結果を出すための「黄金のルール」を記しています。
成功には必要不可欠な「努力」を再定義し、その努力を続けるための「習慣」作りのノウハウ、そして難関を突破するための勉強法までを、具体的な経験にもとづき、わかりやすい言葉で解説します。
セブン&アイ関連の店舗限定のようで、どうやら今までの著書のダイジェスト版のような内容らしいのです。
しかし、そんなことはどうでもいい。
インプットだ!
「努力は誰にでもできる」と信じて疑わない
読んでいて「ほう・・・」と思ったのは、この著者の山口さんは、 「努力は誰にでもできる」ということを信じて疑わないということです。
努力の大切さ
冒頭で繰り返し言っているのが、「努力は大切だよ」ということです。
自分は天才ではないと早いうちから気づいた山口さんは、努力をしようと決めます。
努力は、誰にでもできる。
努力したということは、自分の自信に繋がる。
だから、努力しよう、努力し続けよう。
彼女が華々しい経歴なのは全部「努力」の結果であり、「努力」は誰でもできる。
だから私は特別ではない。
彼女は繰り返し、そんな話をします。
努力は「習慣」の賜物
そして「努力」をするために、習慣の力を借りましょうという話になります。
とにかく、歯を磨くように努力する、そしてスキマ時間を無駄にしないなどの「工夫」をするなどです。
以前TVで、「90分サイクルでスケジュールを決めたい」「ソフトクリームの食べ方」「必ず右側で30回噛む」などと言っていましたが、まさにそういうルールを細かく決めて、ルール通りにやるという話が書かれていました。
この辺を読んで、「ああ、この人は本当に自分は凡人で、誰でも東大に行けると思っている」と思ったのです。
努力は誰でもできる、でもやらない人が大半なのだ
確かに、努力は誰でもできます。
時間を作って、それに集中すればいいだけの話なのです。
でも、出来ない人が多いのです。
なぜ出来ないのか?
「忙しい」「時間がない」など、言い訳をするのです。
なぜ言い訳をするのか?
「本当は努力してまで、やりたいことではない」からです。
「やりたいけど、努力はしたくない」の方かもしれません。
「いい大学に行きたい」と言っても、「じゃあ今から東大目指しましょう!偏差値30くらい上げましょう!そのために1日10時間以上勉強すればいけますよ」と言っても、大体の人はやらないのです。
昔、こういうツイートもしたな。
スマホを封印して1日10時間×10年勉強し続け、小学校~高校+浪人生と同じくらいまで追い付ければ、合格できると思います!
— ドクダミ淑子 (@dokudamiyoshiko) December 8, 2018
現実的なアドバイスをすると、夢がないって言われるかもしれないけど、天才以外が東大を目指すなら「本気でやる」のレベルが桁違いだと思うんだよね… https://t.co/78B0Zb2ZQ6
半年くらい経って、このツイートの主なんて、東大のことなんてすっかり忘れているわけですよ。
そんなもんです。
本当に努力がすべて?
私も、どちらかというと山口さんに似ている人間です。
圧倒的努力で大学受験に成功したという点で。
でも、社会に出て、今から努力して学力をつけるためには、きっと私の数倍の時間を使わないといけないだろう人たちにも沢山出会いました。
まぁ、小学校中学校の勉強からやり直すと考えたら、それ相当の時間を勉強に費やさないといけないのは当たり前っちゃ当たり前なんですけどね。
算数の勉強を、大人になった今から小学校高学年~中学校3年間、つまり5年分くらいの授業内容+宿題をやって、追いつくことはできるかもしれませんが、そこから東大を目指すレベルまでに成長するとしたら、やっぱりとんでもない時間がかかるわけで。
そしてそのくらい努力家なら、小学校の授業もちゃんとやってきただろうわけで。
だから結局のところ、「努力は誰でもできる」は真実だけど、事実ではないみたいな感じになるんですよね、残念だけど。
真摯だけど売れなそうな本
単なる「なにかしらインプットしたい」なんていう、ふんわりした目的ではなく、「○○ができるようになりたい」「△△を知りたい」みたいな明確な目的があって、しかも「できるだけ簡単に」という条件を付けてしまう人が、ビジネス書って欲するのだと思います。
それでいうと、「努力しようよ」という答えは刺さるか?というと、なかなか刺さらなそう。
著者の真摯な書き方はとてもいいなと思うのですが、「努力は人を裏切らない」は、一体どのくらいの人に刺さるのだろうか?そしてそれは本当なのか・・・?
似たタイプだからこそ、お節介のツッコミを入れたくなる一冊でした。
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