こんにちは、ドクダミ淑子です。
先日、ぐわぐわ団様に私のブログをご紹介いただきました。
「一度会ったら友達で 毎日会ったら兄弟さ」のドレミファドーナッツ世代の私としては、「一度出演したらサンジャポファミリー」をよく見る私としては、もう自分はぐわぐわ団の一員なのではないかと、勝手に思っています。
ありがとうございます。
さてそんな「読んで損する楽しいブログ」のぐわぐわ団の一員の私は、最近こちらの本を読み終わりました。
タイトルが、『私のことはほっといてください』。
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表紙から漂う、なんとも言えない雰囲気。
っていうか、ドラ○もん・の○太がいますよね?
大丈夫っすか?
どんな内容なの?
公式サイトには、こんな紹介文が入っています。
髪ゴムが起こした奇跡と呪いとは? 世界で最も遠い十五歩とは? 半径5メートルで起こる出来事を無駄に膨らませる抱腹絶倒のエッセイ。
私が文学オタクなら、「公式、しっかりしろよ。こんなんじゃ何も伝わらないじゃねーか!」と公式へ謝罪を求めるレベルの訳のわからなさ。
しかし文庫が出たばかりの頃に、なんか気になって買っちゃったんですよね。
そして、積読。
最近小旅行をしたので、その時に引っ張り出して持っていきました。
出てきた感想が、こちら。
「公式・・・その通りやん」
日常の切り取り方がすさまじい
著者の北大路公子さんの本にふれたのは今回が初めてなのですが、とにかく「日常の切り取り方」がすさまじいなと思いました。
もはや、感動のレベル。
たとえば、「間違い電話をした」という出来事がありました。
そこから、話が膨らんで膨らんで・・・丸川寿司男が宇宙に行くんですよ!
わかりますか?意味わからないですよね?
「鍋の蓋がなくなった」という出来事で、10ページも書けるんですよ!?
そこのあなた、約5000文字も、「鍋の蓋がなくなった」で書けますか?
彼女の書いているものは「事実」がまずあります。
それも、日常生活でふと気付く、「どうでもいいこと」が中心。
納豆のパックってなんでこんなに開けづらいんだろう?とかそのレベル。
そして、その事実が「妄想」「空想」を交えてどんどん膨らむのです。
納豆のパックなんて、はるか未来に飛びまくって人類滅亡レベルの話にまで膨らんでいるからね・・・どんだけ膨らむんだって感じですよね。
Twitterでもこんなこと書いています。
くっそ早起きしたり準備が面倒だったりと墓参りもいろいろ大変なので、いっそ「墓のほうから来い」と思うが、実際墓が来たら怖いのでやはりこちらから行くしかない。うまくできている。
— 北大路公子 (@kemedine) 2019年8月12日
でもその、スタートは誰でも思うことなんだけど、どんどん常人では思いつかないことに話が持って行って、最後にはちゃんと「オチ」ではないけれども、「締め」がある。
それが本当に、すごい。
そしてこれが、どこかの雑誌で連載され、文庫になっちゃうんですよ!
それも、すごい。
笑い is エンタテインメント!
プッと吹き出すような笑い、半径5メートルの笑いを生み出しまくるこの本を読んで、なんか「ブログとはなんぞや」なんてことを考えていることすら、アホらしくなってきました。
誰も傷つけない笑い。
笑いを生めるって才能だなと・・・っていうか、そういう理屈とか難しいことを置いておいて、ただただ面白い!
笑える文章っていいじゃん、サイコー!
誰もが「あるある」って思えることを、誰もが書けない展開で書く。
こんなエッセイストがいたことに気づいてよかったと思った旅先の一冊でした。
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