こんにちは、ドクダミ淑子です。
人材系の仕事で打ち合わせをしているときに企業(人事・経営者)と「次元が違うな」と感じることがあります。
たとえば、「どのくらい残業させたらブラックになるの?その感覚がわからなくて」という叩き上げ創業社長・自身の労働時間月400時間とか。
「え、営業って歩合あるから残業代いらないよね?」という人事とか(勉強しろ)。
その中で、なかなか根深い問題があります。
それは、「土日休み」。
なぜ根深いかというと、冒頭のTHE☆ブラック企業とは違い、どんなにいい企業だなと思う企業でも、「土日出勤族」として仕事をし続けていると「土日休みたい族」の気持ちがわからなくなってしまうからです。
土日出勤の人は、平日休みの良さを語る
土日出勤の人は、そもそも「土日出勤である」ということをそこまで強く問題視はしていません。
その人が、本当に土日休みたいならば、転職していることが多いからです。
だから、土日休みの人々が「絶対に土日休みの会社がいい」と思うことや、「いい会社だけど、土日休みじゃないからやっぱり辞退しよう」と思うことを、本当に理解しているかというと、そうでないことが多いのではないでしょうか?
「主婦パートさんが土日出勤だと厳しいので、土日は手当を付けたほうがいいんじゃないでしょうか?」
なんてアドバイスしても、こんな答えが返ってきて愕然とすることもあります。
「なんで?」
いや、なんでって・・・
「ウチはずっと土日出勤が当たり前だし、それについて文句を言う社員はいないよ。お子さんの運動会の時とかは休みが取れるようにしているし」
土日に出勤していると、学校がお休みのお子さんと一緒にいられないという声もあるのですが・・・
「ウチはカミさんに任せているからなぁ。じいちゃん・ばあちゃんもいるし」
「だいたい、なんでみんな土日に休みたがるのか、わからないよ。土日なんてどこも混んでいるじゃん。平日休みの方がどこもガラガラで、行動しやすいのに」
土日出勤を選びたくない人の気持ち
土日出勤を選びたくない・選べない人は、「家族または友達と休みを合わせたい」という理由が多いです。
でも、これは土日出勤族にとって「ワガママ」と思われてしまう理由です。
極端な話、「友達と遊べる働き方とかで仕事を選ぶなんて、間違っている!」みたいな。
土日休み→土日出勤の流入は少ない、逆は多い
しかし実際に「土日休みの仕事がいいから」という理由で転職活動をする人は多いのです。
条件として「土日休み」を入れて、土日出勤をそもそもシャットダウンしている人も。
そして、土日出勤だったのに土日休みになる人は多いですが、逆は少ない。
土日に働くかどうかは、壁なのだ
土日休みかどうか、というのは、もはや「壁」なのです。
人々はその壁で分断され、双方の行き来はとても難しい。
そして、お互いを理解するのも、難しい。
私は、立ちはだかる壁を日々見つめ、これをどうやって壊していこうかと、ため息を吐くのです。
壁は崩れつつある
しかし、最近は少し動きが出ています。
土日出勤の企業でも、「月に1回は土曜日の休みが取れる」などで妥協してきている企業がいる。
連休まではすぐには厳しいですが、「サービス業は土日出勤当たり前」は、ちょっとずつ変わりつつあるのです。
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