ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

ナンバーワンやオンリーワンを目指す時代は終わっているのだ

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

ネットウォッチングをしていると、 色々な人が出てきて、炎上して、消えていくのを見ることができます。

また、はじめはそこそこ好感を集めているのに、だんだん反感を買い、叩かれ、反論したりさらに煽ってさらに嫌われていくような人も定期的に出ています。

 

どうして、すぐに消えたり、おかしい方向に進んでしまうのだろう?

 

そう思ったときに、こんなことを思ったのです。

 

ナンバーワンとかオンリーワンを「目指した」瞬間からおかしくなるのではないか?と。

 

 

HIKAKINの100億回再生記念動画を見た

私がそう思ったのは、YouTubeでヒカキン氏の100億回再生記念動画を見た時です。

彼は日本のYouTuberの中で知名度・再生回数ともに圧倒的ナンバーワンです。

 

そんな彼の動画、私は普段あまり見ないのですが、今回ちゃんと見てみて思ったんですよね。

「この人はいつも、視聴者を楽しませることを第一に考えているな」と。

 

猫ちゃん達のかわいい瞬間、美味しいお寿司、そして懐かしの動画・・・リアクション、ところどころのツッコミ、効果音など、視聴者が30分の中で飽きないように、いいタイミングで挟んでくるんですよね。

クスっと笑う、おおっ!と思う、へぇと言いたくなる・・・視聴者目線を常に考えて、動画を作っているんだなと感心したのです。

 

そこには、「YouTubeでナンバーワンになる」という目標意識とか、「自分はこんな分野でこんな差別化をし、オンリーワンになるぜ」とかいう戦略ドヤ!みたいなのは微塵も感じられなかったんですよね。

 

「視聴者はこういう風にしたら楽しんでもらえるかな?」「どういう動画を撮ったら自分も楽しめるかな?」・・・彼はいつも、「相手も自分も楽しいかどうか?を第一に動画を作っていて、だからこそ支持されているんだなぁと思ったのです。

 

 

競合との差別化を考えた瞬間から、主語が「視聴者」「読者」じゃなくなる

圧倒的ナンバーワンの大富豪でありながら、今も毎日自分で動画を撮影し、編集するヒカキン氏が見ているところは、「稼ぎたい」「一番になりたい」「自分らしさを表現したい」ではないでしょう。

ただ、後に続くYouTuberで売れない人を見ていると、どうも目線が「ナンバーワンになる」「オンリーワンになる」というところにあるように思えるのです。

 

「ナンバーワン」「オンリーワン」を意識した瞬間、見ているものは「視聴者」「読者」ではなくなります。

正確に言うと、「視聴者数・読者数という数字」を通して視聴者や読者を見てナンバーワンになろうとし、差別化をすべき同業者・競合を見てオンリーワンになろうとするのです。

 

「目の前の人をいかに喜ばせるか?」という視点がなくなるんですね。

だから、過激なこと・常識外れなこと・犯罪まがいのことを言ったりやったりして、相手を不快にさせ、炎上させて注目度を上げればいいなんていう「戦略」に出るのです。

 

 

ちょっとした個性があったとしても、頂点に立ち続けるのは無理難題

ここまで情報量が多く、ネットで誰でも発信できる時代。

大勢いる中で、そこらへんの人が突然有名になろうなんて、難しい話です。

 

「炎上とかで有名になることはできる」と反論されるかもしれません。

たしかにそうですね。

一瞬有名になっては消え、また別の人が一瞬有名になってまた消え・・・の繰り返しも起こっています。

 

しかし頂点に立ち続けるというのは、一瞬目立つことの数倍、いや数百倍難しいことなのです。

出産クラファン、大学やめます、入社当日でやめます、バイトやめます、海外ヒッチハイクひとり旅、借金の利息polca・・・思い出しただけでも、たくさんの人が出てきては、消えていきました。

ネットで散々叩いたり、炎上に火をくべた人達も、飽きたらすぐに去っていきました。

まるで、花火大会が終わった後のように、土手には人がいなくなり、誰かが捨てたゴミだけが残りました。

 

誰でも発信できる世の中だからといって、やっぱり有名人になれるの確率は大して変わらず、何百万分の1なのです。

そして、そのポジションは、「ナンバーワンやオンリーワンを目指す」と意識した瞬間、更に遠のくのです。

ZOZOも「オンリーワンになる」と明確に宣言した瞬間に、落ち始めたように見えました。

 

 

ナンバーワンやオンリーワンになるには?

ナンバーワンやオンリーワンは、もう「目指すもの」ではなくなっています。

それは、目指すべきゴールではなく、結果的に通過していくもので、いつの間にかそうなっているもの。

 

だから、結果としてナンバーワンやオンリーワンになりたいなら、ファンや読者、お客様の方をひたすら向いて、自分が良いと思うことをやり続けることが大事なのです。

結果が出るかはわからないけど、小手先の順位上げテクニックに惑わされると、確実にワンオブゼムになります。

 

また、この時代は、少数の理解者やファンを得ることのハードルは、昔と比べて格段に下がっています。

少数の理解者を少しずつ増やしていく、その少しずつが長い年月で膨大な数になる・・・そんなこともできます。

 

圧倒的ナンバーワンやオンリーワンを短期間で目指そうとする人に足りないのは2つ。

それは「根気」と「財力」だと思います。

根気がないから、短期間で集中して、たとえ炎上しても成果を残したがり、長くコツコツ活動しながら生活する財力がないから、短期間で成果を残そうとする。

 

一瞬の花火になるのか、ロウソクや線香になるのか・・・。

 

「収益も0だし貯金も0だけど、ネットで食っていく、オンリーワンでナンバーワンになる!」と考えている人は、その方向性を見直すべきだと、私は思うのです。

 

 

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