こんにちは、ドクダミ淑子です。
私は、ある日の夜タリーズコーヒーで1人、悩んでいました。
一体これはどういうことだろう?と。
私が頼んだのは「ココアラテ」。
公式サイトによると、こんなドリンクです。
タリーズオリジナルのチョコレートシロップを使用しています。ホイップとチョコソースのまろやかな口どけをお楽しみください。
「まろやかな口どけ」ねぇ・・・
全く溶けませんけどー!!
そうなのです。弾力のあるホイップクリームは、まったく溶ける気配がなく、ただココアを塞いでいます。
口をつけてもホイップが私の鼻や口にべっとりとついて、ホイップを切り開いてココアが出てくる気配は全くありません。
私はあきらめて、スプーンを探しに行きました。
しかし、プラスチックスプーンが・・・ない!
世界的にプラスチック製品が禁止されつつあるからと言って、日本ではプラスチックはちゃんと処理されているんだよ!
タリーズからウミガメまでなんて絶対に届かないから、置いてくれよスプーンを!!
結局、木製のマドラーを使い、固いホイップをグシャグシャと混ぜて私はやっとココアにありつけたのでした。
ドトールのココアのホイップの柔らかさを感じた瞬間でした。
これ。
眠そうなカップルを発見
さて、そんなこんなでココアラテとの格闘を終えた私。
落ち着いてくると、隣のカップルが気になりだしました。
彼氏はひょろ長いメガネ、スーツには安定の象徴みたいな会社の社章が光っています。
彼女は私服、見た感じは学生のようです。
二人は特に話をするでもなく、スマホをいじっています。
すると、彼女の方が机に突っ伏して眠り出しました。
彼氏は、そんな彼女を起こしながら、こんな話をしたのです。
「ねぇねぇ、ここどうかな?6時間滞在で食事もついているよ。ここからだと高速で2時間くらいでつくし。」
「そうだね・・・」
「こっちもいいかもなぁ。どうかな?」
「・・・眠い」
彼女は寝る寸前ですが、彼氏は気にせずしゃべります。
「そっかぁ。でも俺も花子のこと言えないよねぇ。いつも寝落ちしちゃうからなぁ。この前もスマホ握りしめて寝てたし」
花子は・・・寝てる!
だがすぐに起きた!
「眠くて・・・だめかも」
しかし彼氏は帰す気も、場所を移る気もありません。
明日も仕事だし、お互い実家暮らしみたいだし、夜連絡してもいつも寝ちゃうからこうやって会わないと話せないし・・・っていう理由のようでした。
会っても話できてないけどなぁ・・・
「何としてでも会いたい」のだ
このカップルを見て、効率厨ババアとなりつつある私は、1つの感情を思い出しました。
「理屈じゃない、会いたい、ただそれだけ」という気持ちです。
会いたくて会いたくて震える・・・この人たちは今まさに、そんな状態なのです。
しかしその二人の「会いたい」という気持ちを遮るような、眠気。
やっと会えたのに容赦なく襲ってくる、眠気。
まるで韓流ブームの時に見た韓国ドラマのようなすれ違いぶりです。
でも会いたいのです。
少しでも長く2人でいたいのです。
なんだ、この2人の不合理で不条理な行動は・・・これが愛なのか?
私が格闘していたココアラテよりもはるかに甘い世界が、隣にありました。
この二人はまだ若そうですし、日帰り温泉旅行をいかに安く行くかと熱心に考えている話を聞く限り、お金がふんだんにある感じではありませんでした。
2人で一緒に暮らそうよ!同棲しよう!なんて感じになるのはきっともう少し先な気がします。
この2人はきっと、当分はタリーズやスタバあたりで、「眠い♥」「寝ないで♥」と愛を確かめながら居眠りをするのでしょう。
はぁ・・・甘い。
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