こんにちは、ドクダミ淑子です。
私は仕事の中で、メディア制作というものにも関わっています。
ざっくり言うと、文章やデザインを考えたり、作ったり、作ってもらったりして世の中に出していく・・・そんなお仕事ですね。
その中で、めちゃめちゃ注意していること・社内研修などでも口を酸っぱくして言われることがあります。
それは、「著作権・肖像権には注意しましょう」という話です。
世界で一番有名な黒いネズミ問題
著作権を語る前に、この問題で1番注意しなければいけない存在のお話をしましょう。
あのネズミさん界隈です。
わかりますよね?
世界一有名なネズミさんについては著作権を犯すと大変なことになります。
メディアを生み出す身としては細心の注意を払わねばいけないものなのです。
ですが、一般の人はこの知識がかなり低い・・・と言うかそこまで大変な話とは知らない人が大半なんじゃないかと思うのです。
そこで今回は著作権問題について、ちょっと真面目に書いてみようと思います。
著作権とは?
まずは著作権について簡単に説明しておきましょう。
人が作ったもの、デザイン・文章・音楽などの著作物には、必ず著作権というものが発生します。
著作権というのは、誰かに委譲したり破棄しない限りは、基本的には著者に帰属します。
著作物を著作者の許可なく利用することは、著作権違反になります。
つまり、パクリはNGなのです。
パクツイなんかも話題になっていますけれども、それも著作権的には完全にNGです。
著作権を侵害した場合、10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金が課せられ、民事上も損害賠償請求等をされる可能性があります。
キャラクターは要注意
さらにキャラクター関連については、著作権が厳しくなっている場合が多く、私が冒頭に言った黒いネズミをはじめとするキャラクター界隈については厳しくチェックされています。
メディアには、この界隈のキャラクターに関することは一切出すことはできません。
触れてもいけません。
「舞●にある有名テーマパーク」でさえNGなのです。
名称言わなくても、わかるから。
メディアを扱う人間の中では常識なのですが、一般の人がこの認識に甘くなってしまうのは、おそらく遊びに行った時の写真を気軽にSNSにアップしているからかしれません。
実は、これは著作権的にはNGなのですが、容認しているという、グレーな問題なのです。
本来ならば写真を掲載することはNG なのですが、私的に利用する部分ではある程度、容認しているだけなのです。
ちなみに、これをそのまま商業用に使うという風になるとアウトになります。
気軽に写真を撮ってSNSにアップしてる人からすると、そんなに厳しく著作権を取り締まっているキャラクターだったという風には思わないのかもしれません。
しかしメディアを作る側としては、実は世界で一番恐ろしいネズミさんなのです。
自称アーティストと黄色いくまさん
この話を書こうと思ったきっかけは、SNSに流れてきたある写真でした。
写真作品「実家のコップ」と書かれたそのなんの変哲もない写真に写っていたのはびっくりするようなものでした。
テーブルに無造作に置かれたテレビのリモコン×2、そしてマグカップ。
そのマグカップには、なんと、はちみつ大好きな黄色いクマさんの友達の、しっぽがバネのようになっているトラさんとクマさんの名前ががっつり描かれていました。
そんな大問題になりそうなシロモノを写真作品と言ってSNSにアップする・・・
これはただのバカなのか、それともこれまで書いたようなことを知った上で社会・大企業に対する反抗をしている高度な作品なのか・・・私はわからなくなりました。
写真を撮るときに注意していること
私は時々、職場の風景や、働く人の写真を撮ることがあります。
その時にものすごく気をつけているのがこのキャラクター問題です。
着ている服はもちろんのこと、ブランケット・胸に刺さっているボールペン・アクセサリー・手帳・マグカップなどに、キャラものがないかどうか。しっかりと確認します。
場合によっては一生懸命撮影したものが全く使えず、後日撮り直しなんていうことになるから、そうならないように事前にチェックします。
撮影し終わったものについても、キャラクターが紛れていないかどうかというのは、徹底的にチェックしています。
だから、先ほどのマグカップのハチミツ大好き黄色いクマさんにも、すぐに気付くことができました。
実は、ブログを書くときにも私は結構気を付けています。
CD ジャケットや漫画の表紙などの拾い画で載せるのは実は著作権的には厳密にはアウトです。
ですので、ネットで拾ってきた画像は極力貼らないようにして、アフィリエイトサイトのリンクを付けて、それをアイキャッチ画像にさせるという小技を使っています。
細かいところで、著作権に引っかかったりしないようにという風に気をつけています。
自分の作ったものを簡単にパクられたりしたくないのと同じように、あなたがペタッと貼ろうとしているその画像も、誰かが作って、簡単に貼られたくないと思っているものなのです。
著作権についての意識を高めるというのは、メディアを扱う人間として当然のこと。
著作権についてしっかり学んだ上で、素敵な作品をたくさん世に出す人が増えたらいいなと思います。
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