こんにちは、ドクダミ淑子です。
趣味のネットサーフィンをしていると、クラウドファンディングの是非というか、「物乞い行為ってどうなの?」「物乞いって考え方・捉え方が古い」なんて話を見かけました。
ちょっと前の自分の体験談も絡めつつ、ネット上での「小銭かき集め行為」について私の考えをまとめてみようと思います。
私がクラファンを使うなら、こんな時
ある日、TVを見ていると、こんなニュースが流れてきました。
東日本大震災で被災した岩手県大槌町で、会えなくなった人に思いを伝える「風の電話」のボックスが、老朽化して壊れる寸前になっている。被災した人らが多く訪れて受話器を握り、心の内を語ってきた。この場所を守りたいと、設置した同町吉里々々(きりきり)の庭師佐々木格さん(73)が使わなくなった電話ボックスを探している。
(2018年3月28日:朝日新聞デジタル)
故人と会話ができたらと庭師の方が作って、東日本大震災の遺族もたくさん訪れるようになった電話ボックス「風の電話」が老朽化しているというニュースです。
これを見たときに、私は思ったのです。
「こういうことのために、クラウドファンディングを使いたい」と。
私がもしもこの近所の人だったら、すぐにプロジェクトを立ち上げて、全国から資金を募って、新しい木製電話ボックスを作るだろう。
金属製のボックスよりも、手作りの木製だからの風情もあってすごく素敵なデザインだから、これと同じようなものをもう一つ作りたいなと思ったんですよね。
ただ、これをするのには、私には「信頼」と「根拠」が足りない。
なので、私の近くでこういうことが起こったら、立ち上げようと思いました。
ちなみに風の電話はどうやら新調できたようです、よかった。
初めてPolcaで支援したいと思った
かくいう私も、何度かクラファンにお金を出したことがあります。
初めてPolcaをダウンロードしたのは、とある特殊な車に乗っている人の、タイヤパンク修理代の支援でした。
ドライブも旅も好きな私ですが、特殊な車でドライブする様子や、製作の様子などを楽しみに見ていました。
そんな中、タイヤがパンクしてしまったので支援を募るということがブログに書かれたので、いつも楽しくブログを見ているお礼のつもりで、支援をしました。
お値段はたしか、合計で2万円弱。
その後無事にタイヤ修理ができたようで、微力ながら支援してよかったなと思いました。
次第に違和感を感じるようになった
その時は、「直ってよかったね」という優しい気持ちだったのですが、次第に違和感を感じるようになってきました。
その人は、これは行けると思ったのか、何かとPolcaをするようになったのです。
- 座椅子を買いたいから3000円くらい
- 住み開き(誰かが泊まれるようにする)からタオル買いたい、3万円!
なんだろうこの違和感は・・・
そう、シンプルに「なんでそんなにお金ないの?」「人のお金をアテにしすぎてない?」って思っちゃったんですよね。
お金ないのは仕方がないこともあるかもしれない。
ミニマムライフで収入が少なくても、お金があまり必要ない暮らしなのかもしれない。
だからと言って、足りなければ支援してもらえばいいかーって考えなら、なんだか他力本願な感じがして、甘くない?って思ってしまった。
そして、結局特殊な車は、事故って、修理代が購入価格を上回ることになり、廃車になってしまいました。
そこでも、思っちゃったんですよね。
「自動車保険入ってないの?」って。
なんか、普段から何も備えをせずに、行き当たりばったりで、何も考えていない人なのかなと不信感が出てきてしまいました。
何でも支援ありきで考えるのはどうなんだろう?
必要なら支援をしてもいいと思っていたけれども、なんだかそういう姿勢がこの人を人間としてダメにしているのではないかと思ってしまったんですよね。
健康なのに「何かあったら生活保護受ければいいや」に繋がりそうな流れを作っているような。
そういう気持ちでPolcaを見てみると、タカリ精神に溢れる人が沢山いて、すごく胸焼けがします。
友達同士のカンパし合いと、「支援」「出資」「スポンサー」の違い
Polcaは「フレンドファンディング」なので、友達同士のカンパし合いくらいの軽いものでもいいかもしれません。
でも、知らない人からも支援をいただくからには、「感謝しまーす」以上のものを返すつもりでいるべきなんじゃないかなと私は思うのです。
そして、やっぱり基本的には自分の生活資金は自分で出した方がいい。
人生観を語る一方で、生活資金は赤の他人の支援とか、説得力が無さすぎるし、カッコ悪い。
「誰かのために、何かしたい」なら、別にそんなスポンサーの利益を考えずにどんどん募っていいと思うけれども、「自分のためにお金ちょうだい」なら、それ相応のリターンと覚悟があってほしいな。
そういう覚悟がないまま、「お金もらいたーい」だから、物乞いだ何だと言われてしまうのではないでしょうか。
普段の私は、「お金をいただいて結果を出す」という仕事をしているからこそ、ネットでの小銭集めの「リターンは感謝です」っていう姿勢に疑問を持ってしまうのです。
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