こんにちは、ドクダミ淑子です。
「AIに仕事を奪われる」とバカのひとつ覚えのように連呼している人をネット上でちらほら見かけます。
「AIに仕事を・・・」の続きはどうなるかというと、「だからサラリーマンには未来がない、オワコンだ」と続きます。
でも、私思うんですよね。
「AIに仕事を奪われる」って言ってる人って、自分がAI以下の仕事しか出来てない人じゃないか、と。
サラリーマンの仕事でも、AIに取って代えられない仕事は山のようにあるのに、自分自身の仕事はAIでも代替可能だから、みんなそうなんだと思い込んでいるんじゃない?
きっかけは、「サラリーマンは言われたことだけやる」のツイート
私がこう思ったきっかけは、某有名(?)インフルエンサー(?)のツイートでした。
「サラリーマン脳だとわからないと思いますが……」から始まるこのツイートには衝撃的なことばかりが書かれていました。
- ぼくら事業家は、言われたことだけやりつづけているサラリーマンとは違い、常に事業の種を撒きつづけています。
「言われたことだけやり続けているサラリーマンって、誰?」「そんな人いるの?」と思ったんですね。
私は自分自身がそんなつもりは毛頭ないので、ちょっと驚きました。
言われたことだけやるのがサラリーマンの仕事のすべてって思っている人は、自分自身が「言われたことだけやり続けるサラリーマン」だっただけなんじゃないの?と。
確かに、「PDCAを回さず思い付きで放置」はAIには出来ないよね
「新規事業の種をまき続けています」の続きには、だいたいこんなことが書いています。
- 種をまき続けているので、何をまいたか忘れる
- ある日突然忘れていたものが芽が出るのが「事業家として興奮する瞬間」
なるほど、「とりあえずテキトーに思い付きで作って放置して、忘れた頃に復活したらラッキー」みたいなお仕事をされている・・・と。
AIに仕事を奪われるかというと、たしかに奪われることはないですね。
「作ったものを検証せずに放置(忘れる)」なんてことはしないですから。
サラリーマンの新規事業も、会社のお金と人員を使ってやるので、効果検証をしないっていうのもありえないですよね。
失敗だったら何が失敗かを見定めて、次に生かす。
・・・PDCAを回すことが事業成功のポイントだと思うのですが、どうなんでしょうか?
人の手柄を「自分のもの」って言うのもAIには出来ないよね
さらに、驚きのツイートは続きます。
- ぼくは地域に温泉を掘ろうと思ったのですが、モンベル社が温浴施設作ってくれるらしいので、そっちに任せることにしました。
「ぼくのアイデアをモンベルが採用してくれたので、モンベルに任せる」って聞こえるのは私だけでしょうか?
だとしたら、「バカなんじゃないのこいつ?」です。
「学校から家まで動く歩道でつながってないかなぁ?」って妄想している小学生と一緒のレベル。
ある日、自分のうちの前にバス停ができることになり、「ほら、ぼくの考えが採用された!」みたいな。
たしかに、人の手柄を自分のものにするのも、AIにはできないですね。
AIに仕事を奪われるという考え方がおかしい
話が大きくそれましたが、AIに奪われる仕事とやらは、本来なら人がやらなくてもいいような業務です。
人がやらなくてもいいから、システムに取って変わられるのは人口減少時代にはありがたいこと。
だから、人間は、人間じゃないと出来ない仕事をすればいいのです。
「人間にしかできない仕事」。
別にそれはサラリーマンだからできないわけじゃないし、フリーランスだからできるわけでもない。
一人一人の仕事のスタンスの問題で、所属は関係ないんですよね。
それなのに、サラリーマンを煽って「AIガー!AIガー!」って、そもそもAIが何だかよく知らず、現在の精度についてあまり知らずに騒いでいる人が、一番ヤバイと思うのは私だけでしょうか。
ということで、私の結論としては、「AIに仕事を奪われるって言っている奴は、大半がバカである」ということで締めておきます。
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