こんにちは、ドクダミ淑子です。
タイトルの通り、先日若者を騙す方法を伝授するセミナーに行ってきました。
セミナー名は違いますね。
「10代後半~20代前半の世代の行動と気持ちを知り、効果的なアプローチをするノウハウセミナー」でした。
しかしこれに参加して「若者やばくね?簡単にだまされるじゃん!」と33歳は感じたので、ここにそのセミナー内容を残しておこうと思います。
※以下、10代後半~20代前半の層を「若者」と書きます。
今の若者は、スマホネイティブ
さて、この若者たちですが、スマホネイティブ世代です。
スマホの一番の特徴は、その操作性の良さ。
赤ちゃんでも使えるくらい、感覚的に操作できるものです。
説明書など読まなくても、すぐに操作できる、そんなサービスが溢れていますね。
そんなスマホが当たり前にある時代に生きているのが、若者なのです。
操作がわからないと敬遠、わかると食いつく
スマホネイティブな若者は、操作方法がパッと、感覚的にわからないものは、「わからないから放置」としてしまうと。
なので、なんでもかんでも「使い方セミナー」「使い方ガイダンス」「使い方講習会」をすると、それだけで利用率がグッと上がる。
または、使い方レクチャーの冊子やWebサイトなどのメディアを作ればいい。
つまり、このサービスが良い・悪いではなく、使い方がわかる・わからないでサービスを選んでいるということ。
ほんとか・・・?と思うけれども、今回はそんな話をしていました。
知らないこと・見たことないことへの距離の置き方を解消するためにも、「おためし」「体験」というのは結構増えているサービスですよね。
例えば、アルバイト求人サイトの「バイトル」はバイト体験を推奨していますし、靴通販アプリの「ロコンド」はお試しして合わなかったら返品できるから、という安全ネット的なものを推しています。
「まずは体験、嫌だったらキャンセルすればいいから!さぁ、とりあえず、やってみてよ!」
こういうサービスは確かに増えていますね。
決断の理由は、「これが良い!」ではなく、「不安がない」こと
就職先を決める時に、「この会社が良い」ではなく、「この会社なら、まぁ大丈夫だろう」で決めるという話が出てきました。
これが良い!という、いいところがある会社よりも、「不安」「疑問」「心残り」がない方が選ばれるということです。
だからこそ、内定を出してから不安を解消する機会を作ると、内定辞退されないなんて話でした。
ぶっちゃけブラック企業の方が、こういうコワザがちゃんとできるんですよね。
以前、社畜祭りで書かせていただきました。
「親身になってくれる」大人を信頼してしまう
話を聞いてくれる、共感してくれる、認めてくれる、自分の立場とか無視して(いるように装って)相手のことを考えたアドバイスをしてくれる、そんな大人がいたら、全面的に信頼してしまうという話も出てきました。
しかし、ビジネスをしている大人を全面的に信頼するのは危険ですよね。
だって彼らの目的は、最終的に買ってもらいたいんですから
失敗・挫折をしたことがないので極端に恐れる、心が折れる
大学入試も無試験で入る人もいるので、就活で初めての挫折をする人も多い。
だから、就活で初めてお祈りされると、それだけで死にたくなってしまう。
そして、その時に「あなたは素晴らしい、ぜひウチに」なんて言ってくれる人事に、ホイホイついていってしまうので、人事はそうすべきという話でした。
また、失敗をしたことがないので、失敗することを極端に恐れたりするケースもある。
ハイリスク・ハイリターンよりも、ローリスク・ローリターンを求めるなんて例もあるようです。
さっきの「不安がない」っていうのと似ていますね。
若者よ、悪い大人は沢山いるぞ
以上がセミナーの内容です。
さて、若者たちよ。
優しい顔して近づいてきて、話を聞いてくれて、認めてくれて、「君は最高だ!君と一緒なら天下を取れる!」とかキラキラした目で言ってくれて、セミナーとかセッションとかその他もろもろの申し込みの仕方を丁寧に教えてくれる人・・・もしかしたらものすごい悪人かもしれませんよ。
ハンコを押したりクレジットカード番号を入れる前に、自分の目で見て、自分の頭で考えてみましょう。
- その人が言っていることに根拠があり正しいことなのか
- 理想だけ語るけれども実態が伴っていないことはないか
- 本当に最後まで約束を守ってくれるのか(最初だけ手厚くて後は放置という大人は、ビジネスの世界でも意外と多い)
この辺はしっかり判断しましょう。
もちろん、本当に心優しい・親切な大人だってたくさんいます。
でも、彼らの陰に、悪い大人も潜んでいます。
そして、そういう悪い人たちは、使いやすい・わかりやすい・優しさあふれる商品やサービスで甘い誘惑をしてくるのです。
若者よ、騙されずに自分の判断力・思考力をぜひ磨いていってください。
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