こんにちは、ドクダミ淑子です。
突然ですが、ボールドのCM、気になりませんか?
P&G ボールド ジェルボール 3D 癒しのプレミアムブロッサムの香り 本体 18個
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私は気になります、悪い意味で。
どんなCM?
最近流れているのは、こんな内容です。
BBQを楽しむママ友。
そのなかでいそいそと帰ろうとする山田キャメロンさん。
「山田さん、どこ行くの?」
「息子の授業参観です」
「あ・・・私も!ニオイどうしよう」
↓
ボールドなら安心♪
↓
授業参観に遅れて登場
↓
「(ママ達)いい香り~」
「山田さん、ずるい♥」
その前は、こんな内容でした。
旦那さんと山田キャメロンさんの会話です。
「最近シーツいい匂い、洗濯したの?」
「最近雨天(なのでお洗濯は)中止です」
↓
ボールドのおかげ♥
なぜ気になるのか?
私はなぜ、このCMが気になるかというと、違和感しかないからです。
カタコトの外国人、山田さん
まずはこれですね。
後から書いていく数々の違和感、それを「まぁ、ガイジンだし」と言って、丸くおさめるための設定。
「外国人が出てくることで、ありえないシチュエーションを無効化、というかファンタジー化して、叩かれるのを防止しよう」という姿勢が嫌なんです。
国際結婚して、ブロンドの奥さんがいる家庭も本当にあるだろうに、なぜかそういう家庭を「フィクション」の世界に押し込んでいるような姿勢が、私は嫌なのです。
CMなのに聞き取れない日本語
「ムスコノ、ジュッギョー、カンセンデス」
「サイキウッテーン、チューシデス」
その前もそうだけど、明らかに日本語が間違っている。
印象に残るCMのテクニックとして、不協和音のように違和感のある音や、聞き取りづらい曖昧な単語の方が耳に残るっていうのは知っています。
昔、「リッチしよ」を「エッチしよ」に聞こえるように発音して、男性をドキッとさせるお酒のCMもありました。
これも上記のテクニックを使っています。
「エッチしよ」は、そう聞こえる、わざとだ!と批判されたと記憶しています。
山田さんは「だってガイジンだから、カタコトでも仕方ないよね?」ってなっているんでしょうか。
ありえないシチュエーション
もくもくと煙を出しながらBBQランチをしている途中で、颯爽と荷物をまとめて出かける山田さん。
そして「どこ行くの?」「ムスコノ、ジュッギョー、カンセンデス」で、「ああっ!そうだったー」と思い出す小倉優子。
こんなこと、あるか?
しかも授業参観は遅刻で、最前列ど真ん中に並び、良い香り~なんて褒められる。
ありえないでしょ。
あえてツッコミどころ満載にしているのに、どんなにツッコミをいれようと「そもそも山田さんがありえない設定だから、フィクションだってわかるよね?」って感じが嫌。
「ガイジンだから、フィクションです」っていうのがダサい
このグローバル社会において、「CMとして気にならせるための違和感」を、全部「だってガイジンだから」っていう一言で済まそうとしているというのがダサいし、恥ずかしいのです。
別に日本人だけで、BBQを抜け出して授業参観に行けばいいのに、そこになぜ山田キャメロンさんを混ぜるのか?というところです。
なんだかそういう姿勢が、本当にダサいし、日本の恥だと思うのです。
逆の立場だったら、どうなのよ?
例えばアメリカで、花子・スミスという日本人妻がいて、ママ友と焼き芋を焼いている途中で、「Myサンのペアレンツデーです」っていう片言のめちゃくちゃ聴き取りづらい英語を話しながら、焼き芋の煙の臭いを消すべく、香りカプセルをはじけさせたら・・・
日本人なめとんのか!?
と炎上すると思うんですよね。
同じようなことをしている、ボールドのCM。
CM好感度も高くないようですし、国際問題になる前に、内容を見直しした方がいいと思います。
正しく面白いCMが、いいCMだと思う
小賢しい違和感ではなく、直球で注目を引く。
正しい日本語で訴える。
この辺を大前提としてできて、なおかつ面白いCMがいいCMだと私は思うのです。
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