ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

夢追いフリーターが減った気がする


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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

仕事中に、隣の席の40代男性とこんな話をしていました。

 

「お客さんから、“夢や目標を持って、それを追いかけながらフリーターをしていたけど、家族ができたから一念発起して正社員になりたいと思って、未経験から正社員になれる仕事を探しているような人が欲しいんだよね~”って言われたんですけれども・・・」

「そんな人いないって!」

「ですよねぇ・・・!」

 

夢を追いかけて、フリーター。

 

確かに、一昔前はそんな人の話もちらほら聞いたことがありました。

でも今はあまり聞きません。

 

元フリーターの人に話を聞いてみると、多いのは「大学を卒業したけれども就職ができなくてなんとなくフリーターをしている」とか、「仕事を辞めて正社員になりたいけれども、前職のトラウマからフリーターをしている」とか、そんな感じの「なんとなく」「やむなく」フリーターのケースが多い。

 

夢を追いかけてフリーターをしている人って どのくらいいるんだろうか?と考えてしまいました。

 

 

自分の立ち位置がわかるから、夢が見られない?

そんな中、Twitterでこんな話が流れてきました。

 

プロゲーマーのウメハラさん『格ゲーが流行った当時のゲーセンは井の中の蛙でみんなが“オレが世界一”だと思っていた、今はそんな錯覚をする場もない』 - Togetter

 

なるほど!と思った。

 

井の中の蛙であるからこそ、夢を見て楽しくやっていられる、とい趣旨の話なのですが、それが先程の「夢を見てフリーターを続けている人が減ってきている」に繋がっているように思えたのです。

 

今の時代、自分の実力というのはネットに出すとあっという間に数字になって表れてしまいます。

ランキングだって、一瞬で出てしまう。

 

そんな中で「もっと自分は評価される場があるはずだ」とか、「すごい人に見てもらえば引き上げてもらえるかもしれない」といった、「いつか自分もあの舞台に立てるチャンスがあるかもしれない」みたいな夢を見るということが難しくしまったのかもしれない。

 

 

現実にすぐにぶつかるのは、不幸なことなのだろうか

いつまでも叶わない夢を追いかけ、夢を見続けて、夢から醒めて「その後の人生どうするんだ?」というような、残酷な現象が起こることが減ったという意味では、良いことなのかもしれません。

 

でも、夢を見続けられない世界も、なんだかつらいなとも思いました。

 

一昔前は、「好きなことを仕事にしよう」というような風潮があって、それで YouTuber だのインフルエンサーだの、インフルエンサーだのというのが出てきていました。

 

今は好きなことを仕事にするのではなくて、「仕事をやりつつ好きなことも楽しむ」みたいな感じで、仕事と趣味が両立するような生き方っていうのを考えている人が増えているのかもしれません。

好きなことを仕事にできたら良いに越したことはないでしょう。

でも、好きなことを仕事にして、それで自分が生活できるほどお金を稼げる人というのは本当に一握りだと思います。

その茨の道を目指すのではなくて、「お金は別の方法でしっかり確保しつつ、趣味も充実させる。そのための時間をちゃんと取れるような仕事をする」というのが今の若者の仕事選びの軸になっているような気がします。

 

 

仕事は、条件で選ぶ時代に

おじさんおばさんからするとおかしいと思うかもしれませんが、今の若者は年間休日数や有給休暇の取得率などを仕事選びの際に重視しています。

重視というか、まずはそれが大前提としてあるって感じかな。

それは自分の生活を守りつつ、プライベート の時間をしっかり取るということをちゃんと考えてのことなのだろうな、と思います。

 

良いか悪いとかそういう話じゃなくて、日本の若者の働くことに関する価値観が変わってきたのでしょう。

なんだかんだ言って、夢を追いかけながらバイトで食いつないだり、ヒモや実家パラサイトが難しくなっているっていうのもあるんだろうな。

 

「もっと若者は夢を持て!仕事に対してもっと高いモチベーションで臨め!」というより、現実を受け入れた方がいいんだろうなと私は思いました。

 

 

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