ドクダミ自由帳

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【本感想】時をかけるゆとり 大人になる前に遊び尽くそう

こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

少し前に、読んでめちゃくちゃ面白かった朝井リョウさんのエッセイの感想を書きました。

 

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前回読んだのは第2弾だったので、さかのぼって第1弾を読みました。

 

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どんな内容なの?

公式サイトによると、こんな内容です。

 

戦後最年少直木賞作家の初エッセイ集

就活生の群像『何者』で戦後最年少の直木賞受賞者となった著者。この初エッセイ集では、天与の観察眼を駆使し、上京の日々、バイト、夏休み、就活そして社会人生活について綴る。「ゆとり世代」が「ゆとり世代」を見た、切なさとおかしみが炸裂する23編。『学生時代にやらなくてもいい20のこと』改題。”圧倒的に無意味な読書体験”があなたを待っている!? 

 

最初の「戦後初の・・・」みたいな重厚な触れ込みで始まるのに、最終的には「圧倒的に無意味な読書体験」で終わるこの作品紹介。

さすが編集さん、わかってるねぇウヘヘと言いたくなる。

 

 

暇な大学生だからできること

私は、私立文系かつ、「大学の授業なんて興味のない分野はテキトーに受け流して、膨大な時間を勉強でも遊びでも好きなことに使おうぜ」みたいな大学時代を過ごしてきました。

その前までは、1日10時間勉強するような、いわゆるガリ勉ちゃんだったので、大学時代で私の「遊び」「ユーモア」「余裕」の部分は形成されたと言っても過言ではない。

本も沢山読んだし、友達とも沢山遊んだし、1人旅をしてみたり、長期も単発もバイトをしてみたり、バイト先の人の家に遊びにいって徹夜でウイイレしたり桃鉄したり、ひたすらチャリを漕いでどこまでいけるか試したり(といっても数時間)、謎のファッションに数万円を費やしたり・・・

 

・・・っていうのを、読みながら思い出しましたね。

 

某大学の仮装行列のギネスブックに載っているんだか載っていないんだかわからない100キロハイク(通称100ハイ)に参加したり、東京~京都をチャリ漕いでみたり、北海道まで貧乏旅行をしようとしたら、津軽海峡を渡れなくて断念したり、カットモデルという未知の体験をしてみたり・・・と、大学生ならではのアホみたいな記録が沢山あって、とっても楽しい。

 

 

大学は意味がない?

時々、「大学は意味がない」とか「授業をちゃんとやっていないから通う価値がない」とか、そういう言葉を見かけるんですけどね。

私は、大学に通うのは授業を受けるためじゃないと考える、古い人間なんですよ。

勉強なんて、高校生までに全力でやっておけば、基礎学力は身についているわけで、それから先を極めることもできるけれども、それ以外を極めるという道もあっていいじゃないかと思う。

 

高校までに勉強してこなかった人は、大学で勉強したいのかもしれないけれども、そもそも高校までの学力がないと、勉強するチャンスが多い大学には入れないということもある。

そこがちょっと難しい。

 

 

人生で「遊び尽くした」と思う瞬間があってもいい

私自身は、ガリ勉の末に有名大学(私立文系)に入って、そこでふにゃふにゃと遊んで、チャラい世界もチラ見して、そこからサラリーマンになり、それなりの成果を上げて楽しく働いているので、そういう立場で語りますが、やっぱりどこかで「あの時代は思いっきり遊んだなぁ」という思い出があった方がいいと思うんですよ。

 

学生時代からビジネスビジネス言っている人も、それが楽しいならいいのかもしれないけれども、お金と関係ない世界で、お金と関係ない活動をしてきた記憶っていうのも、かけがえのないものだと思うのです。

 

そして、それはできれば学生時代がいい。

20代後半になって、急にチャラくなろうとしても、同年代はすでにその道を通り過ぎて、ちょっと落ち着いているわけですよ。

そこからアホなことばかりやろうとしても、付いてきてくれる人は・・・若者時代よりもグッと少なくなる。

 

だから私は、「映え~!」と言いながら、青いアイスの写真を撮っている若い女子とかを見るとほっこりするし、逆にビジネスビジネス言っている中高生とか、大学生とかを見るたびに、青春を失っているのではないか?とちょっとだけ気の毒に思ってしまうのです。

 

 

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