こんにちは、ドクダミ淑子です。
先日、ぶらぶらと書店に行き、パッと見て気になった本を買ったんですね。
その一冊が、こちら。
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オビにね、「めちゃくちゃ面白い!」「読んで得るもの特にナシ!」ってかいてあるんですね。
もう、これは読むしかない!と思ったのです。
どんな内容なの?
公式サイトによると、こんな内容。
読んで得るもの特にナシ!
500枚超の楽しいことだけ詰まった大ボリュームエッセイ集。対決!レンタル彼氏/ポンコツ!会社員日記/冒険!朝井家、ハワイへ/諦観!衣服と私/失態!初ホームステイ/本気!税理士の結婚式で余興/阿鼻叫喚!痔瘻手術、その全貌等
・ダヴィンチBOOK OF THE YEAR 2017 2位
・ブクログ大賞2018 ノミネート
・読書メーター OF THE YEAR 2018 3位多くの読者に愛された、戦後最年少直木賞作家のユーモアあふれるエッセイ集が待望の文庫化。
日経新聞「プロムナード」連載エッセイや、壮絶な痔瘻手術の体験をつづった「肛門記」を収録。また、その顛末が読める「肛門記~Eternal~」書き下ろし!
読み終わってこの紹介文を読むとですね、「そうそう、これこれ!」ってなりますが、初見の人はさっぱりわからないですよね・・・だからとにかく読んでみてほしい!
映画『何者』は観ていた
実はですね、映画になった『何者』は観ていたんです。
自分の仕事に近い分野だし、就活の是非について、就活生というか若者のプライドとか考えとか、色々、忘れていたものを思い出すような映画だったのですが、どうも感想を書く気になれなかったんですね。
なんだかすごくモヤモヤしてしまって。
その若さとか、青さとか、若者ていうか人間の汚いところとか、自分自身を無理やり見せられる鏡というか、泉というか、そういう強さを感じる作品だった。
きっと原作もそんな感じなんだろうなと思って・・・朝井リョウさんはなんとなく避けていたんですね。
と、思っていたのに・・・
ひたすらアホだった
読んでみてたら、とにかくアホだった。
アホで陰キャで、自虐で、本気で・・・それが全部笑いになっていた。
最初の方に、「対決!レンタル彼氏」っていうのがあるんだけど、これは知人の女性がレンタル彼氏をして、その女性とグルになって「彼氏ができなくて心配されている女性とその弟」というのを演じる、レンタル彼氏も演技なので、全員が演技をする環境を楽しむみたいな話がありまして・・・これがいい!
もう、悪ふざけにカネと時間をかけて、周到な準備をする・・・こういう大人って最高だと思うんですよね。
ちなみに、そのアホの1つとして、担当税理士の結婚式で替え歌をするっていうのがあるんですが、そこで一緒に踊るのが、柚木麻子さん。
まさか、彼女もそっち系だったとは・・・
作家になる人って、やっぱどこかぶっ壊れているんだなぁ~と、変な風に感心してしまった。
読んでゲラゲラ笑えるって、いいよね
大人になると読書って「インプット」「知識装着」「吸収」「自己投資」とか、そういう意識高い系で語られがちですよね。
それも大事だと思う一方で、やっぱりエンタテイメント性を求めて読書したっていいと思うんですよ。
「この人、バッカだな~」とか、ププーっと麦茶吹くような話を読んだり、人の痔瘻(割と深刻)の治療記を読んで大変だなと思いながらも笑ったり・・・
楽しい読書体験って、大人になってもバンバンしたいなと、改めて思わせてくれた1冊でした。
ちなみにこれは、朝井リョウさんのエッセイ集としては、2冊目のようです。
1冊目は『時をかけるゆとり』。
こちらもそのうち読んでみようと思いました。
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