こんにちは、ドクダミ淑子です。
あるレンタカーの営業所の近くを通りかかって、ふと思い出したことがあります。
「若い女性にこだわってたな、あの会社」
そのレンタカーのカウンターには、やっぱり若い女の子が座っていました。
若い女の子が欲しい理由は?
「女性がいい」「男性がいい」「20代がいい」「40歳以上は無理」
男女雇用機会均等法や雇用対策法なんてものがあり、表向きには男女や年齢で募集を制限することはできなくなっています。
しかし、企業側は私たちのような人材系の営業には、本音をぶつけてきます。
私たちも、採用したい人をイメージするために聞くこともあります。
ただ、「なぜ女性にこだわるのか?男性じゃダメなのか?」「なぜ40代以上は無理なのか?」はしっかりと確認します。
ただの思い込みのこともあるし、ターゲットは広い方が成功率は上がるからね。
そのレンタカー会社の人事の回答は、こんな感じでした。
- わが社ではカウンターは女性と決まっている
- お客様も若い女性の方が嬉しいと思う
- きめ細かい対応をしてほしい
はぁ・・・(ため息)。
これね、全部理由になってないんですよね。
「なぜ女性なのですか?」に対して、「決まりだから」って言われても、「なぜ女性だと決まっているのですか?」だし。
「お客様も嬉しいに決まってる」とか、わからなくない?
私はレンタカーのカウンターはどんな人でもいいよ、ちゃんと対応してくれるなら。
あと、女性=きめ細かい対応とか、幻想だからね。
男性でもきめ細かい人もいるし、女性で雑な人もいるから。
若い女に価値を感じているならば
さらに疑問だったのが、こちら。
「それでさ、高卒は月16万円、短大と専門卒は月18万円で」
土日出勤当たり前・関東圏内でその金額!?
しかもこれ、手取りじゃなくて額面~!!
もうね、ゲンナリですよ。
「若い女」に価値を感じていて、そこを求めているのに、対価は低い・・・って、矛盾じゃないですか?
「ちなみに昇給は・・・?」
「あるよ、MAX19万円まで上がるよ!」
くっ・・・
もう、この会社には高卒とか短大専門卒とかの若い女の子を採用して、数年働いてもらったら、寿退社してもらうというコースが出来上がっているんですよね。
「産休?最近出てきたねぇ。でも土日入れないと社員になれないから、復帰するときはパートが多いかな」
そりゃそうだよね。
女1人で生きていくことを想定していない給料だし、土日あり、夜までありのカウンターに子持ち女性が座ることなんて微塵も考えてないよね。
数字は大事だよ
そうやって、この会社は若くて見映えのいい女性を毎年採用し、数年で入れ替わるシステムが出来上がっているのでしょう。
ただ、これからもその給料で、その制度で生き抜いて行けるかどうかは不明です。
私はもうその会社は担当していないから現状はわかりませんが、きっとそんなに変わってなさそう。
「就活時に福利厚生や産休育休制度について聞くと嫌がられるから止めましょう」なんてアドバイスもあるらしいですけど、やっぱりそのへんはしっかり調べて、書かれていなければ聞いた方がいいと、私は思います。
制度のあるなしだけではなく、取得率・取得人数も大事ですね。
女性従業員が100人いて、年度の産休育休取得が1名で取得率が100%でも、母数を考えるとちょっとおかしいな?って思うよね。
色々な会社を見てきて、裏話を聞いている立場ではないと、なかなか見抜きにくく、入ってから変なところに気づくことが多いからこそ、入る前に調べるっていうのはめちゃくちゃ大事だと思います。
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