こんにちは、ドクダミ淑子です。
先日、ある方にご紹介いただいた文章があります。
約1年前に書いたのですが、自分でも読み直して、「ああ、こんなことがあったなぁ」とヘナヘナしました。
私が、脳みそにマシュマロが入っていると疑っていた彼女は、現在、営業から別の職種に変わり、なんだかんだで文句を言いながら頑張っているようです。
さて、そんな彼女とのエピソードを、もう一つ書いていこうかなと思います。
きっと本人も忘れているだろうし。
朝練に遅刻した事件
その昔、まだ会社がホワイトニング途中の時です。
始業時間は9時からなのですが、若手教育のため、朝練をしていた時代がありました。
当時は、定時は顧客接触以外すべきではない!みたいな考え方だったので、始業前or始業後がインプットタイムだったんですね。
8時30分からの、20分間。
私は営業ロールプレイング(ロープレ)のため、当時のマネージャーと共に8時20分くらいに出勤して、頭がマシュマロ女子にお客様との会話や営業トークについて教えていたんですね。
しかし、ある日。
8時半になっても、その子が姿を現さなかったのです。
いやな予感・・・
もう一人の若手が「大丈夫ですか?」とLINEをしたのですが、「やべ!寝坊したwww」という正直過ぎるコメントがグループLINEに・・・
来た途端、「すみませんでした」と言ったものの、出てくるのはLINE誤爆についてのしどろもどろの言い訳ばかり。
「焦っていたので、グループLINEに送ってしまったんです」
「あれは本心ではなくて・・・」
いや、本心に決まってるだろ。
マネージャーは(半分演技ですが)、ブチギレ。
「なんで俺が怒っているのかを、ちゃんと考えろ!」
そして、私と彼女の2人だけになりました。
結局、出てきたのは「私」の事情
「どうして、マネージャーさんが怒っているか、わかる?」
「遅刻したからです。それでLINEがひどかったからです」
「それはそうなんだけど、あなたの勉強のために、マネージャーと私は朝出勤しているっていうことを全く考えずに、LINEを間違えたことしか謝っていなかったからっていうのも大きいんじゃない?」
「遅刻・・・したこと何も言っていませんでした」
「もう少し、相手の気持ちになって、考えてみたほうがいいと思うよ。私だって、早く出勤して、ロープレの準備していたのに、来ないから心配していたし、そういうことを無視して言い訳ばかりしてたから、がっかりしたよ」
そんな話をしていると、彼女は突然、ボロボロと涙を流して泣き出しました。
そして、泣きながら話始めました。
「私・・・」
「昨日、白髪を見つけたんです」
ハァ??
「白髪を見つけて・・・それも1本じゃなくて結構あって。それで・・・色々考えていたら夜眠れなくて」
ハァ??????
「白髪ってことは、ストレスがかかっているのかな、とか、この仕事辛いと感じているのかなとか、今のチームの朝練とか含めて、本当は嫌なのかな?とか、そういうことをずっとずっと考えていたんです」
「だから、寝坊したってこと?」
「ぐすん・・・そうです」
私は脱力しました。
結局、彼女には、何も伝わっていなかったとヘナヘナになりました。
いつだって、考えているのは「自分」のことばかり。
自分の白髪、自分のLINE誤爆・・・その先には相手がいるということを、全く考えていないし、むしろ「自分のストレスの素はあなたたちです」と遠回しに言ってくるのに、それにすら気づいていない鈍感さ・・・
大人になってから、考え方を変えるのは難しい
ちなみにこれは、彼女が社会人5年目くらいの話です。
この年次になってくると、なかなかこの考え方って直らないなぁと思ったのですが、実際に、その後も彼女の「私は悪くない」にはとても悩まされました。
お客様に対しても同じく。
「私はこう思った」が中心で、「お客様はどう思ったのかな?」と聞くと、全く答えられない。
だから、いつまで経っても成績が上がらない。
でも、私もいい意味でも悪い意味でも鍛えられたし、こういう人間もいるんだと吹っ切れることができるようになりました。
次にこういうタイプに遭遇したとき、私はどういう話をするのだろう?
私はふと、そんなことを考えたのでした。
こちらもどうぞ