こんにちは、ドクダミ淑子です。
大学を卒業して、新卒で入社した会社に勤めて、現在11年目。
あと1年4か月で、勤続12年になります。
12年というと、小学校~高校までだし、干支が1周します。
随分長い間、1社に在籍しているんですね、そう考えると。
最近感じる、マンネリ感のようなもの
ブログの中で、「仕事とは・・・」的な偉そうなことばかり書いている私ですが、最近ずっと感じているものがあります。
偉そうに書いている記事たち。
あまり自分の中でこの気持ちを言葉として出さないようにしているものの、ちゃんと見つめてみるとコレなんですよね、「マンネリ」。
そりゃ、10年もやればちょっとは飽きることだってあるでしょう。
「全く同じ1日はない、毎日違うことばかり」と言っても、2500日以上働いていたら、全く同じじゃなくても、だいたい同じような日なんてあるでしょう。
お客様とのアポだって、あるお客様と同じようなことを別のお客様と会話していることなんて、ザラにあります。
だって、採用が成功するためのポイントだって、無数にあるわけじゃなくて、やっぱりいくつかのパターンと、いくつかの打ち手に集約されるんだもの。
もちろん、そんな気持ちは封じて、お客様の前では、今初めてこの提案しますって気持ちで伝えますよ。
そして、お客様は初めて聞く話ばかりだから「なるほど、すごいね。」って言ってくれますよ、喜んでくれますよ。
私はそれが嬉しいけれども、なんかちょっと悲しいのです。
お客様には全く関係がない、自分自身の問題だけども、「過去の遺産で勝負している」感がしてしまう。
それを人は「経験」と呼ぶんだろうけれども、なんかモヤっとしてしまう。
新人の頃は、毎日が事件だった
そんな風に言っている私ですが、新人の頃はびっくりする程仕事ができませんでした。
提出物みたいなタスク的なやつはすぐ忘れるし、お客様のところに行っても何も提案できないどころか、ちゃんと話を聞くことすらできないし、もちろん売上は上がらないし、「一生懸命だけどなんか違う」「失礼なことばかり聞いてくる」とか言われるし、社内でも失礼なことばかり言うから浮きまくるし・・・
だから、毎日事件が起こっていました。
クレームもたくさんもらい、始末書を書き、上司と一緒に謝りに行き、社内で泣いたことなんてたくさんあるし、トイレで泣くなんて日常茶飯事だったし、お客様の前で泣いたことも2回ほどありました。
今考えると、私がお客様の立場で訪問して謝ってきた奴が泣いたら、ドン引きするけど。
毎日、悲しくて、悔しくて、どうしていいかわからなくて、絶望して、同期に嫉妬して、先輩に食ってかかり、最終的には自己嫌悪・・・そんな毎日を過ごしてきました。
穏やかに働けるのは、時間が経ったから
そんなどうしようもない日々を過ごしてきたからこそ、ある程度仕事ができるようになったのです。
場合によっては、「優秀」とか言われちゃったりね。
私のような、細かなタスクを覚えていられない、アレな気配のある人だって、長い年月同じ仕事をしていればどうにかなるんです。
例えるなら、今って、毎日1食すら食べるのに困っていた状態から、3食ちゃんと食べられる生活になったら、なぜか「贅沢すぎる」って引け目を感じている状態なんですよね。
「いや、それ普通だから!健康で文化的な最低限度の生活だから!」って感じなのに、本人的には贅沢だと感じてしまう。
さらに、おやつにケーキなんて付いてしまうときは、もう贅沢過ぎて食べられなくてなぜかケーキを捨てたくなっちゃうという、意味わからない感じね。
ケーキ、食べればいいじゃんって外から見たら思うのに、なぜかそうなっちゃうのね。
きっと、そういうのが今の私なのです。
やっと利益を楽に出せる社員になった
会社からすれば、長年赤字を垂れ流していた社員が、やっと人並みに働けるようになり、人並み以上の利益が多少出るようになった・・・そのくらいの感覚です。
赤字分はそろそろ相殺できたかもしれないけれども、黒字を出してもらう、「雇ってよかったな」レベルになっているかどうかは、ビミョウなラインです。
そう、それほど、新人時代の私はとんでもない人間でした。
キャリアアップに前向きになれない
新人時代にめちゃくちゃ苦労してきた私は、だからこそ、気軽にホイホイと「キャリアアップのための転職~♪」なんて言えません。
今の仕事を10年やってきて、やっと人並みにできるようになったのに、もしも転職してゼロリセットされて、また10年同じように泣きわめくのかと思うと、ぞっとする。
10年じゃなくて、5年でも、いや3年でも、ぞっとする。
30代になったら、今まで培ってきたことで勝負したい。
そう考えると、今の会社から転職して、新しい仕事で勝負するなんて、正直考えられないのです。
私は近い将来子どもが欲しいし、子どもが出来たら今までの経験を生かして、お客様を減らしてもらったり、職種をちょっと変えてもらって、会社にワガママを言いつつ時短社員になり、時間分くらいの働きはキープしながら、ぬくぬくとしていきたい。
こんな野望があるので、きっとモヤモヤしているのは、今だけなんでしょうけれども。
レベルが上がると、成長スピードはゆっくりになる?
以前、一緒にスノーボードに行った時に、劇的にスノボが上手い友人に言われたことがありました。
「淑子はいいよね。1回行くたびに成長しているのが目に見えてわかるんだもん。私は何回行っても、今回はこれができるようになった、成長したなって言うのが見えない。それが上手い人ってことだろうけれども、私は淑子が羨ましい。」
その時は、「いやいや、上手く滑れる方が楽しいに決まってるだろ!」って思いましたが、今なら、その友人の気持ちもわかります。
きっと、私の感じているマンネリも、そういうことなのです。
今日で仕事納めで、私はこれがアップされる頃には、冬休みヤッターと思いながら、忘年会でニコニコしているでしょう。
自分の中でこの気持ちとどう付き合っていくか、ちょっとくらいは考えながら新年を迎えようと思います。
こちらもどうぞ