こんにちは、ドクダミ淑子です。
私のところには、日々質問しに来る後輩がいます。
「こんなお客様がいるんですけれども」という相談から、サービスの内容の細かいところについてまで、相談はいろいろあります。
その中で、たまに算数に関する相談があります。
(私はわりと有名な大学を出て、教員免許を取ったということから、先生的な使い方をする人もいる)
「ドクダミさん、ちょっといいですか?」
その日やって来たのは、頭の中に綿菓子が入ってるんじゃないかと割と本気で疑っているアラサー女子。
「去年100万円で、今年150万円だったら、何ぱーせんとになりますか?」
お、おう・・・
算数が出来ない大人が増えているのか?
質問されたからには丁寧に答えて、150%だと言うことを伝えたのですが、なぜか納得いっていない様子。
「え?ぱーせんとって、100超えたらダメじゃないですか?」
「そりゃ100人中150人が回答したとかはありえないけど、数が変わるような場合ならありだよ」
「・・・そういうものなんですね(よく理解できてない様子)」
ちなみに、この子は一応大学も出ています。
算数ができない人って本当に増えているんだと思った
この子は営業をしているのに、どうやって利益の計算をしているのかと思ったのですが、普段はフォーマットに入力すると、自動計算で答えが出てくるから、計算方法がわからなくても生きていけるのですね。
こんな例は、結構あります。
消費税は8を足せばいいと思っている
信じられない話ですが、消費税の計算は全部8を足すと思っていたある若者。
100円なら、108円。
→これはあってる。
500円なら508円、1000円なら1008円。
→・・・ちょっと待て、おかしいと思わないのか?
ちなみに、電卓で計算するときの数式もわかっていませんでした。
50%引きから、さらに30%引きすると?
80%!・・・にはなりませんね。
(正解は0.5×0.7=0.35、 1-0.35で65%引き)
これを 30+50=80%引きになると勘違いしてはしゃいでいる風景が、日本各地のアウトレットで見られます。
計算ができないと困ると思うのだが
現代は、こういう人でもテクノロジーの進化で十分生活ができます。
でも、騙されたりしないのかと心配になってしまいます。
消費税の話だって、100万円の消費税として8円だけもらったら、7万9992円は自腹になっちゃうかもしれない。
学校は必要ない、つめ込み教育は無駄だなんていう声もありますが、私は生きていくためにも、基本的な算数くらいは必要だと思ってしまうのです。
アメリカに近づいている?でもこれは危険な兆候
ちなみに、アメリカでは、こんなケースはたくさんあるようで、アメリカのある層は足し算や引き算ができないということを聞いたことがあります。
アメリカでもそうなんだから、日本も算数できない子がいても大丈夫?
それは違うと思います。
アメリカで足し算や引き算ができないのは、貧困層。
貧困層は計算ができなくても事足りる仕事を選ばざるをえないので、給料はいつまでたっても上がらず、その子供たちも満足な学問の機会を与えられず、貧困層として再生産されていくという事態が起こっているそうです。
「私、バカなんですぅ~♥」
こんな風に言っている子を見るたびに、真面目そうな見た目をしていても計算ができない子を見るたびに、私はひっそりと日本の未来を案じているのです。
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