こんにちは、ドクダミ淑子です。
今回は保険に勧誘された勧誘トークと、その感想をつらつらと書いていこうと思います。
ちなみに私は新卒で営業として入社し、10年近く様々な商談や修羅場を乗りきってきましたし、後輩にも指導してきましたので、ある程度は「相手の狙い」がわかると自負しています。
「久しぶり、元気?」は疑いの目で
ある土曜日に突然、最近会ってなかった、大学時代(前半)に遊んでいた同級生(男)からLINEの無料通話がかかってきました。
「よっちゃん(仮称)、久しぶり。元気~?」
この明るい声から即座に、私のセンサーがピンと立ちました。
突然土曜の午前にかかってくるこのトーン、そしてさりげない語りだし。
あやしい・・・
次に何がくるのかと思いながらも「元気だよ」と答えます。
「実は俺、転職してさ~○○生命っていうのにはいったんだよね」
「先月に入社して、研修が終わってやっと外に出られるんだよ。アポが取れたら」
「檻の中にいるのもきついから、人助けだと思ってちょっと話聞いてくれない?」
そして返事を言う間を持たせずに、かぶせてきます。
「来週だったら、○日か○日なら大丈夫なんだけど、でも都合に合わせるよ」
保険には興味がないし、断ろうかとも思ったのですが、新人営業マンに対する練習台になってやろうという親切心半分・好奇心半分でOKしました。
彼が新卒で入った会社を辞めていたのは、Facebookを見て知っていました。
外した社章と、退職の時に部署の人からもらった万年筆を撮って、アップしていたからです。
「次は全く未知の世界の金融系!がんばります!」みたいなコメントがあり、写真を見た私は「社章を置くとか、百恵ちゃんかよ」と心のなかでツッコミを入れていました。
断る気マンマン、なぜなら彼に傷つけられてきたから
私はちょっとの仏心と好奇心を見せましたが、初めから保険に入る気は全くありませんでした。
なぜなら、彼はこれまで田舎でスクスクのんびり育ってきた私を「自分はブスなのだ」と実感させてくれた人だったからです。
「こんなブス、俺今まで見たことがない」
「よくそんな顔で生きてこれたよね」
「結婚できたの?旦那ボランティア?むしろ金渡したでしょ?」
ブスは事実なので、それに気づかせてもらったことには恨みはないですが、「ブスは生きる価値なし」のような言い方されたのは流石に傷つきましたし、失礼だと思いました。
・・・ということもあり、大学1~2年の時には同じ男女7人グループとして遊んでいましたが、後半はあえてブスと言われにいくこともないな、と距離をおいていました。
保険って、自分や家族の人生を委ねる高額商品でしょ?
そんなの、他人をバカにして生きてきた人から買うわけないじゃん。
現場はカフェじゃなくて「珈琲店」
待ち合わせは20時。
私の住まいに程近いターミナル駅にしました。
LINEが来ました。
「○○珈琲店ってところにいるよ」
そしてノコノコとそこに行くと、いました。
ちょっと高そうなスーツを着た友人と、もう一人、良いスーツを着た、30代だけれどもちょっと髪が薄めの、色白の男性。
「久しぶり!」
そこから彼らの名刺を渡され、私も渡すように促されましたが、そこは拒否(渡すと後から100%面倒なことになる)。
一緒にいる人は上司とのこと。
とりあえずメニューを渡されたので、ホットコーヒーでと頼むと、「ケーキセットはいかがですか?」とすすめられるが、こちらも拒否。
だって夕飯前だし、早く帰りたいし、ケーキセット頼むと、ちょっと申し訳ない気持ちになって話聞いちゃうかもしれないし。
しかし、この決断は正しかったかどうかはわからない。
なぜなら、ここから2時間近く、拘束されたからです。
こんなに長くなるなら、ケーキ食べてもよかったかもしれない。
まずは世間話と見せかけて、 状況確認
さて、コーヒーが出てくる前に、世間話が始まりました。
- 家庭のこと
- 仕事のこと
- 子供の予定
- 夫の職業
- 世帯年収
- 家のこと、現状と購入予定
会話にさりげなく盛り込んできているなということはわかるので、多少オブラートに包みながら答えていきます。
しかしこれが長い・・・1時間くらいかかりました。
なぜなら、 私のことだけじゃなくて、友人営業マンと、上司営業マンまでが同じように、自分のことを話すからです。
自己開示して相手の心を開くテクニックですね。
しかし、そんなの見え透いているので、私は心を開かん。
でも、営業歴10年の職業病なのか、いつものクセで興味がある風に話を聞いてしまう・・・
ちなみに上司営業マンは、34歳支店長だということがわかりました。
支店長、若い・・・これは完全実力主義の会社ということですね、外資らしいのか。
まずは会社パンフレットをもとにご説明
1時間後、ようやく「では今回の本題で・・・」ということで保険の話が始まりました。
会社パンフレットをもとに、アメリカでは有名な保険会社だとか、そんな話を滔々と。
「今回、話を聞くのに約束してほしいことが2つ、あります」
1つ目は忘れちゃったけど、2つ目は「俺の話がいいなと思ったら、周りの人3人を紹介してほしいんだ」でした。
初めからそのお約束かぁ・・・。
保険とは何か?それは人生を考えることだ
まず彼が言っていたのは、保険とは自分の人生を考えることで、保険の営業マンは人生のパートナーだということでした。
まぁ、彼は私のパートナーにはならないな、と思ったので話半分で。
保険とは何か?それは残された家族の生活を何不自由なくするためのものだ
1つのたとえとして、4人家族の話をしていました。
4人家族のお父さんが突然亡くなって、2000万円くらいの保険金が下りたとしても、住宅ローンを返すくらいで、子供が成人になるまでにはお金が全然足りないとのこと。
しかし、住宅ローンは団体信用生命保険ってやつでどうにかなるのでは?と思ったのでここもスルー。
さぁ、友人を3人紹介してください!
それから、月1万円で死亡保険が2億くらい下りるよという話や、健康なうちにじゃないと保険って入れないんだよ、若いうちに入るとこんだけメリットがあるんだよ、などの事例がたくさんあり、それについつい質問をしてしまいで、保険についての話が多少盛り上がったところで、さっきのパンフレットとは比べ物にならないくらいのショボいA4コピー用紙が登場しました。
「あなたが紹介したい人を3人書いてください」
家族、友人、会社の人など、自分の周りの人間関係の例を示す図と、3つの長方形がありました。
ここは丁重にお断りしました。
- 地元の友人の兄弟に○○生命の人がいて、みんな○○生命に入っている(本当)
- 高校・大学の友達はみんな休職歴がある(多少嘘)
- その他は、一生独身宣言している友達である(多少嘘)
一生独身宣言のところだけ「いや、でも・・・」と言われたけれども、それ以外が彼らも「仕方ない」という感じでした。
また、夫は登場させていないので、「旦那さんとしっかり話し合ってね」で終了しました。
長かった・・・
外資系生命保険の営業マンに勧誘されて思ったこと
会話の中で、「私(ドクダミ)の仕事は、成果がすぐに数字でわかるから、別のお客様を紹介してもらいやすい」という話をしていて、「私たちの商品の良さは、死なないとわからないですから」という話は印象的でした。
だからこそ、人柄や人脈、紹介などで商売をしていかなければいけないということ。
たしかに大変だと思ったのですが、新人営業マンの彼を心から信頼していないので、今後さらに詳しい話をすることも、友達を紹介することはありませんでした。
何回か「その後どうかな?」というLINEが来たけれども、未読スルー。
保険自体の話は、今までがっつり聞いたことがなかったので、勉強になりましたが、営業マン選びって面倒かもしれない・・・と思いました。
こちらもどうぞ