こんにちは、ドクダミ淑子です。
書店で表紙を見て気になった『浪費図鑑』を買いました。
浪費図鑑 -悪友たちのないしょ話ー (コミックス単行本) [ 劇団雌猫 ]
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前回、『ルビンの壺が割れた』をジャケ買いして後悔したので、今回はパラパラと内容を見て、「家でじっくり読みたい!」と思ってから買いました。
同人誌初の超絶面白エッセイ
この『浪費図鑑』は、同人誌として話題だったものが天下の小学館から発売されたという異色なものです。
約2,000人へのアンケートを元に作られた、女性の「浪費」に関する完全匿名エッセイ集で、出てくる女は、こんな感じ。
●あんスタで浪費する女
●同人誌で浪費する女
●若手俳優で浪費する女
●地下声優で浪費する女
●EXOで浪費する女
●ロザンで浪費する女
●乃木坂46で浪費する女
●宝塚歌劇団で浪費する女
●TDRで浪費する女
●V系バンドで浪費する女
●ホストで浪費する女
●触ってほしい一心で浪費する女
以下のサイトから、試し読みできます。
自分ではオタクではないつもりだけど、共感した
買って、自宅でワインを飲みながらイッキ読みして・・・買ってよかったなと思いました。
一人一人の浪費女の心の「アツい」叫びのシャワー、力強い「圧」を一気に浴びて、なんか自分もその熱い気持ちがよみがえった、若返った気持ちになりました。
深夜にひっそり、ラジオでSHAZNAのIZAMの声を聴いてドキドキしたこと。
幽遊白書の蔵馬が好きすぎて、夢によく出てきたこと(同人誌の存在は田舎なので知らなかった)。
20周年のL'Arc-en-Cielに突然思春期のブームが舞い戻って来て、DVDを買い占め、アニバーサリーLIVE(ラニバ)を全通し、ハワイまで行ったこと。
(・・・あれ、これってオタク??)
こんなことあったな、というのがブワーっと戻ってきました。
これは、恋の話だと思った
数十万円、数百万円を趣味に費やす女達の話を読んで、「これは恋の話だ・・・」と思ったのです。
対象は何にせよ、見返りがある無しに関係なく、○○に会いたい、○○と触れ合いたい、少しでも○○に近づきたい・・・そんな気持ちが理性を関係なく突き動かす、それって恋なのではないでしょうか?
しかも、公演・出待ち・サイン会や握手会などに行くのに新しい服を買ったり、美容院にいったりするなんて、デート前に気合を入れて見た目を整えるのと一緒じゃないですか!
そうやって、決戦の日に向けて準備をして、ドキドキして・・・っていうのは、本当に楽しいし、心がときめいて色々とホルモンがでてお肌つやつやになって、輝くんだろうな。
帯に、これは「浪費」ではなく「愛」なのです―と書かれていたのですが、その通りだ!と思う。
熱くなれるって幸せなことだと思う
対象が生身の男ではなくても、 これだけ情熱を注げるなんて、素晴らしいことだ!
私はそう思います。
お金を使いすぎることは問題かもしれないけれども、そこだけしっかり管理できれば、別に楽しいからいいじゃないかと思う。
もしも結婚したいってなったら、その情熱の半分を婚活に費やすだけで、余裕で結婚できる、そのくらいのパワーを秘めている人たちだと思います。
生活に潤いがほしい人は、ぜひ読んでほしい
最近生活に潤いが足りないな・・・ときめきが減った気がする・・・なんか年取った気がする・・・そんなアラサー女性は、ぜひこの心の叫びのシャワーを浴びてほしい。
私は普段、平穏な暮らしを好んでいるけれども、でも一方でここまで熱くなるものがあることの素晴らしさを思い出してしまった。
なんか、もっと、心ときめく楽しいことがしたい!
情熱を注げるものを、探し続けたい!
そんな気持ちに気づいたことが、大きな収穫でした。
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