こんにちは、ドクダミ淑子です。
最近、子どもと図書館に行くようになりました。
引越してきてから初めての図書館。
ベビーカーで行ったものの、すぐに下りたがる子どもを抱えながら、カード発行手続きをし、「こどもの本」コーナーへ。
「どれにしようか?」「これがいいな~」なんて会話をしながら・・・が出来るわけはなく(1歳3ヶ月)、うろうろと歩き回る子どもを追いかけながら、パッと背表紙を見て気になるタイトルを手に取り、パラパラとめくりながら「うーん、これはちょっと早いかな?」なんて考えていると、いつの間にかどこかの本を手に取り出口のゲートを通過しビービーと鳴らす。
警備員のおじいさんに謝りながら子どもを片手で抱えて、再度絵本コーナーへ行き、直感で手に取った本と、前回借りた作者の違う本をパパっと手に取り、貸出カウンターへ。
・・・という感じで、ドタバタと利用しています。
ベビーカーに載せたままだと、ヤイヤイ叫び出すから、それはそれで面倒だし、当面はこのスタイルで。
そんな中、「誰かが返却してきた本でまだ棚に戻していないけれども、気になるならここから借りてね!」の棚から、タイトルが気になって借りてきた本が、こちら。
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ついでに『つくおき3』も借りたのと、最近の課題図書の幼児食の本。
・・・こんな感じで、最近の私の脳内には「料理」の2文字が通常よりも大きくなってドドーンと座っています。
どんな内容なの?
借りてきた本の話に戻りましょう。
公式サイトによると、こんな内容です(紹介ページの中に「はじめに」の抜粋と原稿のリンクがありますので気になる方はそちらもどうぞ)。
「もういやだ。今日のごはん作りたくない」──
毎日「ちゃんとした料理」を「作り続ける」ことに疲れてしまったすべての人へ。
鎌倉で人気「作らない料理教室」主宰のカフェオーナーが教える「作り続ける料理」からの脱出法。
さあ、「作り続ける料理」の苦痛から、今こそ解放されよう!
「インスタ映え」「健康志向」など、毎日料理を作らなければならない人にのしかかる様々な重圧から脱出する方法を伝授。
自由に、自分らしく生きたい、あなたのための一冊です。
初めに、著者の自己紹介(幼い頃の記憶や、料理が好きなわけではないのにカフェを開くまでの話など)があって、その後、「ちゃんとしたものを毎日作らなければ」のような「料理の呪縛」の話、そして実際に「料理をやめてみる」という話・・・と続きます。
自分の「不快」と向き合う
この本を手に取る人は、「料理をしない」人ではないでしょう。
料理をしなければいけない立場であり、毎日料理をしていながら、でもなんだか「苦痛だ」と感じている人、そして感じながらも料理を「しなければいけない」と義務感を感じている人・・・そんな方がきっと手に取るはずです。
そういう人たちが「家族のためにやらなければならないものだ」と感じているのを、著者は「苦痛です、少なくとも私にとっては」「料理を仕事にしていても、やりたくない時がある」と寄り添いながら、「まずは、自分の『苦痛だ』という気持ちに蓋をせずに向き合おうよ」と語りかけてくる。
そして、「イヤならやめちゃおう!」と書きながら、料理をやめるための細かい手順を説明してくる。
時々、話を脱線させながら。
そう、余談ですが、この方はとても話好きなのでしょう。
文章にも、その話好きがチラリと垣間見えていて、時々脱線しながら、小話を挟みながら、本筋に戻っていく・・・みたいなことが繰り返されていきます。
それもなんだか、心地いいし、「料理教室の生徒さんの例」を聞くと、「ああ、これは私だけじゃないんだ」「こんな猛者がいるんだ」となんだかホッとする。
なんだかんだで、作るのだ
著者は「料理が苦痛ならやめよう!」と提案するのですが、やめて、外食やお取り寄せグルメや、ケの料理(かまぼことか明太子とか出すだけでOKのもの)で、一定期間料理をやめてみた後で・・・再開する時の話もあります。
これもまた、実体験を交えて、とても丁寧にリハビリする方法が書かれています。
「まずは作らなくてもキッチンに立つところから」とか。
それで、「これなら作れるレシピ」が11個。
結局作るんかーい!とツッコミたくなるんだけれども、懇切丁寧に書かれているので、「うん、じゃあ作ってみてあげてもいいかな?」と、上から目線で料理をする気になるのが、不思議なところ。
そう、だって、なんだかんだで、この本の読者も著者も「料理は作るもの」なんだものね。
どうやったら手抜きできるかを考えて、語りながらも、やっぱり「上手く出来た!」は楽しいし、「美味しい」と言われることは嬉しい。
時には苦痛なこともあるけれども、やっぱり楽しいし嬉しいのが、料理。
この本は、「料理は好きじゃないけど、やらなければいけない。でもやっているとなんだかモヤモヤしてくる」みたいな人が、「そうそう、私のモヤモヤってこれだわ!」と気づくことができる一冊だなぁと思いました。
え?私はどうかって?
子どもの食事はわりと作っているけど、大人の料理はテキトーだからな。
この本のターゲットよりも、不真面目に、義務感なく、手抜きでやっているかな・・・
良い感じの言葉を使うなら、「料理とは良い距離感で付き合っています」って感じかな。
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