こんにちは、ドクダミ淑子です。
2007年に出版されたこの本、メルカリで300円で売っていたので読んでみました。
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人間と恋愛を考える上で面白いことがたくさんあったので、今回はこの本についての感想をまとめてみようと思います。
この本のベースは、人間は動物であるということ
この本のベースとなる考え方は、人間は、サルやチンパンジーと同じように、「有性生殖」を行う動物だということです。
オスはメスと、メスはオスと出会い、交尾をしないと子孫が残せません。
子孫を残すために、どの人と生殖行為を行い、自分の子孫を残すかどうかを選択しなければいけません。
セミがなくように、鮭が川で待ち合わせるように、私たちも異性と出会うのです。
その為に沸き起こるようにインプットされているのが、恋愛なのだというのが、この本のベースになっています。
恋愛は、究極的には子孫を残すために行うこと
人間は動物である、この考えがベースになるので、恋愛もロマンでは語られません。
出会うのも、恋愛するのも、結婚するのも、子孫を残すため・・・そのために快楽というインセンティブまでつけているのです。
ふむふむ、納得感がある。
ただ、こういう主張って、LGBTをはじめとする、セクシュアル・マイノリティの方々は完全にかやの外になってしまうので、10年前には言えたかもしれませんが、今同じことを空気的に、言える・書けるのかは疑問ですね。
ただ、ストレートな男女でも、未婚率は上昇し、結婚しない選択をする人も増えているので、本能というのはどのくらい強いものなのか、人間の理性でどこまでコントロールできるものなのか・・・と考えてしまいます。
なぜ、高収入な男性と、若い女性が求められるのか?
恋愛も結婚も、自分の子孫を残すためということを考えると、女性が高収入な男性を求めるのも、男性が若い女性を求めるのも、すべて子孫を残すためと説明ができます。
この本では、見た目と男性ホルモン・女性ホルモンの量の相関性や、男性は若い女性に魅力を感じるようにインプットされていること、高収入=子育て期間に女性と子供を養ってくれる人に惹かれるようにインプットされてくれることなどが書かれています。
その他、さまざまな実験があり、興味深く読めました。
人間は五感を使って相手を探している
その他にも、視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触覚の五感を駆使して相手を探すポイントについてが書かれています。
血液型は信憑性がないとばっさり切りつつ、HLA遺伝子による相性(匂いの快・不快)については、確かに相関性があると書いています。
今まで、そばにいるだけで不快感のある男性が数人いたので、それはきっとHLAが近い人だったのかもしれません。
相思相愛の確率は0.01%?
この本の終盤では、恋愛が難しい理由として、出会いの確率についてが挙げられています。
- 女性が見た目で「付き合ってもよい」と思うのは1%
- 男性が見た目で「付き合ってもよい」と思うのは10%
- 男女が視覚的にお互い好意を抱く可能性は0.1%
- 10人とデートして1人と相思相愛になるとしたら、相思相愛になる確率は0.01%
つまり、1万人と出会うと、1人と相思相愛になる。
1日に1人と出会うなら、27年かかる・・・だから恋愛は難しいというのです。
よく、婚活本などで、ハードルを下げろというのは、ここの問題なんですよね。
恋愛をする上でのポイントは?
最後に、五感を駆使して恋人を見つけることを前提として、恋愛をする上でのポイントをこう挙げています。
- 生まれも育ちもよい人はめったにいないので、ある程度の妥協が必要
- 自分を高く売るために、自分の商品価値を高める
- 出会いの機会を増やす
- 恋愛のルールを知る
- 勇気をだして話しかける
あれ?
結論はよくある婚活本と大体同じ・・・
でも、そのへんの恋愛アドバイザーとかが書いている本よりもよっぽど根拠があり、面白い恋愛本でした。
興味のある方はぜひ読んでみてください。